最近通夜をを省く喪家が増えています。
お通夜はともかく、お通夜の会食の時間は大切、という話です。
関東圏では、お通夜の際、参列者にも料理を振る舞います。
親族のみが、巻き寿司なんかを軽く召し上がる関西圏のお通夜とは対照的ですね。
多分、関東では、告別式よりもお通夜の参列者が多いことが
一因かもしれません。
もちろん関東でも参列者全員が会食に立ち寄るわけではないのですが
(大体半数くらいでしょうか)
関西より関東の方で葬儀費用が高めにでてしまう、原因の一つだと思います。
でも、この通夜の会食の時間というのは、なかなか良いのです。
久しぶりに再会した親族同士が(場合によっては故人の親友も混じって)
お酒が入った状態で、故人の思い出を語り合う時間というのは、なかなか貴重だと思います。
親戚のおばさんが、故人のお孫さんに、
あなたが生まれたとき故人がどれだけ喜んでいたか
という話をしているのって、良いと思いませんか。
故人が亡くなっても、遺伝子というか、故人が存在した証(あか)しが継承されているようで。
また翌日の遺族代表の挨拶で息子さんが
「昨日は私の知らない父の話を聞けて良かった」
とおっしゃることもあります。
通夜の会食の時間は、多少なりともグリーフワークにもなっているのかなと。
料理の配膳の手伝いをしながら、そんな話に耳を傾けます。
この時間を作り出す一端を担っていることに満足感を覚えながら。
そこで聞いたこぼれ話から
翌日のお葬式に一工夫加えることもできます。
毎朝東スポ読んでたという話を聞いて、お葬式当日の東スポを用意して、御遺族に棺の中へ入れてもらったり。
話が盛り上がるように、お通夜の席に故人のスナップ写真を飾ってもいいですね。
こうしてみると、
お通夜のお経の時間より、会食の時間の方が貴重かも、
って思うときがあります。
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