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小さなお葬式は受注件数を公表すべき




「小さなお葬式」が相変わらずへんてこな情報を出していたので突っ込んでみます。
「小さなお葬式」とは葬儀ブローカー (インターネットで葬儀の依頼を受注し葬儀社に送客することで手数料を得る業種)のおそらく最大手です。

ちなみに私はこの人達に自分のブログ記事を盗作されたことがあります 。
「小さなお葬式」に対する疑惑 | 考える葬儀屋さんのブログ
さらに「小さなお葬式」の疑惑 | 考える葬儀屋さんのブログ

また「小さなお葬式」について言及した記事をGoogle検索対象から不当に削除されたことがあります。
私の記事で炎上するまでのまとめ | 考える葬儀屋さんのブログ

そんな「小さなお葬式」ですが先週このようなプレスリリースをしていました。
2017年度の葬儀受注件数において葬儀業界No.1を獲得 |葬儀・葬式なら小さなお葬式

葬儀業界は基本的に監督官庁が存在しないので広告ひとつとっても結構でたらめがまかり通っています。
小さなお葬式の広告の適当さについては過去何度かこのブログでも指摘しています。
「小さなお葬式」が安い「本当」の理由 | 考える葬儀屋さんのブログ
「小さなお葬式」 のこの広告、ちょっとまずくないですか? | 考える葬儀屋さんのブログ

問題のある広告は「小さなお葬式」のお家芸なので、正直「またか」が私の感想です。
とはいえ見慣れたからとスルーすることは、認めたということになってしまいますので
めんどくさいなぁと思いつつ葬儀業界内の人間としての良心にしたがって、いちいち指摘することにしています。


今回のプレスリリースの突っ込みどころは

2017年度に「葬儀受注件数日本一 (※)」を獲得しています。
(※)2018年 TPCマーケティング・リサーチ調べ

「葬儀受注件数日本一 」というのは日本の葬儀社の中で、という認識でよろしいでしょうか。
以前は葬儀社紹介業の中で日本一と書いていたと思うのですが、今回その表示がとれたということは
葬儀社の中で、ということですよね。

この記事を読んだ消費者はおそらく小さなお葬式は年間4万件もお葬式を行っていると思うでしょう。

よく見てください。

施行(お葬式をとり行う)ではなくて「受注」(注文を受ける)という表記がポイントです。
実態は葬儀屋さんに顧客を紹介しているだけなので、実際にお葬式行っているのは全国の葬儀屋さんです。

葬儀ブローカーは「従来の葬儀屋はダメだ」と言っておきながら、葬祭業を始めるのではなく、
ネット集客して顧客を流して、手数料収入を得ているだけなんですよね。
葬儀屋には、自社名ではなく「小さなお葬式」を名乗らせているようですが。

今回TPCマーケティング・リサーチというところに調査を依頼したということですが
「小さなお葬式」の2017年の葬儀受注件数を公表していただけないでしょうか?

これまで累計15万件というのは載っていますが 、これは「サービス開始から」の累積の数値ですよね?
2017年度葬儀受注件数日本一というなら2017年の実際の件数も当然公表すべきです。
ネット上を見る限りそのようなデータを見つけることができませんでした。

このままでは2017年日本一のエビデンス(証拠)が存在しないことになりますが、よろしいですか?

このような不自然なリリースをしているのは、おそらく消費者に2017年の施行件数が15万件とミスリードさせるためではないでしょうか?
小さなお葬式らしいと言えば、そうなのですが。

あともうひとつ。
小さなお葬式は大手互助会のアルファクラブの子会社さんですよね。
(葬儀社紹介機関が特定の葬儀社の子会社で透明性や中立性は保てるのか、という問題はここでは置いておきます。)

ということは今回の話は、仮に小さなお葬式が葬儀受注件数日本一だったとしても、
実質アルファクラブさんが葬儀受注件数日本一ということではないのでしょうか?

また小さなお葬式が仮にアルファクラブに仕事を流していたとしたら、その件数のカウントはどうされているんでしょうね。

謎は尽きません。

 











13 件のコメント

  • ちなみに今回もですが「TPCマーケティング・リサーチ」という会社は存在してないですね。。。
    中黒がなくて後株の会社はありますが、そのサイトにそれらしき調査は見当たりません。
    小さなお葬式のサイト内は「・」ありで統一しているあたりに恣意を感じます。

    前々回だったか調査会社「富士経済」の時も最初は後株を記載していて、やはり存在していない調査会社でした。相変わらずひどいですね。消費者との情報格差に付け入った販売手法です。消費者庁、頑張って!(祈)

  • 8月の下旬にエンディング産業展にユニクエストがくるみたいなんで、直接お聞きしてみては?

  • 小さなお葬式のコールセンターに質問しました。
    施行件数は日本一で1万件以上と言いました。
    特約店は1,121社だそうです。
    私の親しくしている葬儀社の話ですと、売り上げの30%をピンハネします。
    TPCマーケティングリサーチは大阪市西区の会社ですね。ユニ社に近いですね。
    こないだ大阪で葬儀屋さんとステーキを食べていたら、ユニ社から葬儀依頼の電話が
    かかってきました。電話には出ず、こういいました。
    「前はここから受注していましたが、もうめったに受けませんよ。用なしです。」
    直接受注が増えると用済みってことですね。。。ひひひ

    • LAW様
      ありがとうございます。
      >施行件数は日本一で1万件以上
      これだけでは日本一とは言えませんよね。
      専業、互助会トップクラスはこれくらい行ってますからね。

  • いつもなるほど と拝見しております 年間400件ほど葬儀の打合せをしている私ですがとても賛同できるブログですね しかし相変わらず「小さなお葬式は・・・」という感じですね

  • 年間400件ほど葬儀の打合せ担当をしている私ですがいつもなるほどと拝見しています とても賛同できるブログだと感じています それにしても小さなお葬式は・・・

  • 年に3万でも田舎の小さな葬儀社レベル

    年間に1,000万程は死ぬので

    新外国人管理法が施行されて、身体検査に6ヶ月も掛かりましたが、政府の認証も出て国家級教授に格上げとなりました

    新学年(9月)からゼミが始まります
    赤城氏と日比谷のK氏は学外から来てもらい指導をお願いしたいと考えています
    三日坊主氏は大阪人なので、、、

    アジア圏での葬儀教育の基点となるので、是非ともご協力をお願いします
    (日本と朝鮮半島を除くアジアです)

    日本に学部を設置する前駆です

  • なんだろう。上手く商売してる人への妬みにしか見えなかった。

    広告の言葉自体や、運営会社の違いは、お客さんにとってはさして問題でないような気がします。

    もっと具体的に、中身の問題点をあげてもらえれば。

    • 匿名で失礼します 様
      記事冒頭のリンク先をお読みになりましたでしょうか?
      それから記事検索に「小さなお葬式」と入力して頂いてそちらの方もお読みいただければ。

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