いつも品行方正な(^^;)このブログですが、今回はR-18な内容を含みます。
ご了承下さい。
(ずっと草食系だったので、正直今回のテーマは得意分野ではないです。
念のため。大目に見ていただけますよう何卒ご理解のほどを。)
現在流通している、葬儀業界に関する本でワースト3を選ぶとしたら
この3冊。
1冊目に関してはかつてこんな記事を書きました。
「死体の経済学」ダメな本の書評
2冊目は批評を書くに値しない。
ダメ本の内容をさらにコピペしているので
もの書きとしての技術以前に、志に問題あり。
[オーディオブックCD] 死んでも死ねない葬儀屋裏事情
オーディオブックまで出すなよ、勝間和代もびっくりだよ。
3冊目の内容もひどいです。
読んでないけど(^^;)
ぼったくり呼ばわりしないでください!
読んでないけど(^^;)
(お金を出すのが悔しいのでこの本は買いません。
もし、万一、足を使って情報を集めて、鋭い分析をしていたら、謝罪いたします。
でもそうじゃない方に、今月のお小遣い全部。)
べつに「葬儀社の批判をしているから」と
条件反射的に反論しているわけではありません。
(葬儀業界批判はこのブログでも積極的に何度もやってます。)
でも上記の本のライターは技術・志ともにレベルが低いなーと思うのです。
3冊目は読んでないけど(^^;)
で、ちょっと調べてみて
この3冊の本に共通点を見つけました。
共通点は「エロ」
1冊目の著者の略歴はこちら
2冊目の著者の略歴はこちら
2冊目3冊目の出版社はまさにそっち系
さてなんでこんなことになってしまうのでしょう。
要は葬儀業界に関する記事もエロ記事同様ゴシップとして扱われている
ということなんですけど、
もう少し深く考えてみると
エロ記事同様
内容が興味本位であればよく、
真偽は問われない。
つまり記事の内容がどんなにレベルが低くても不問にされる、
と出版サイドに思われているのではないでしょうか?
それどころか
スポーツ新聞なんかのエロ体験記はウソだと思うリテラシー(というかそれ以前の問題ですが・・・)はまだ読み手にもあると思いますが
病院経由の仕事が欲しいので婦長と関係を持つ(2冊目の「死んでも死ねない葬儀屋裏事情」に出てくるエピソード)
は信じる人がいそうなのでこわいです。
一応、釘を差しとかないと。
もちろんエロライターみんながレベルが低いというわけではなく
専業ではないものの、吉田豪氏や松沢呉一氏など、豊富な知識量を誇る、
もの書きとして尊敬に値する人はいくらでもいるはずなんですが・・・
やっぱり葬儀業界のこんな扱いは当分続くんでしょうねぇ(>_<)
「エロ」には風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)があり、各自治体毎に条例を制定し規制と管理を行っています。
しかし、「葬儀」に関する法律はなく、各自治体の条例でも「葬儀」に関する条例は殆どありません。
確かに、関係するものとして「車両運送法」や「割賦販売法」がありますが、これらもザル法であり、法の穴をついた方法で営業をすることが多くなり、国民保護の目的からも「葬儀関連法の整備」を求める動きもあります。
http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/b_kenmin/customer/shingikai/funeral/index.html
これらは、経済産業省では「把握していない新たな手法」であり、下記のトラブルに対する見解が出されてから急増した営業方法とも言えます。
http://www.kanto.meti.go.jp/sodan/shohishasodan/20070904sssaikin.html
本題の本に関しましては、中国では本年になり始めて「葬儀関連白書」を発行しました。
http://www.cnposts.com/Article/3880.html
こちらでは、国内の現状や規制・管理状態(摘発や指導)、今後の課題や教育等について詳しく明記しています。
管理社会が全て良いとは思いませんが、法令や条例による規制や管理は必要であり業界の自主性に任せていると、上記の千葉県事案の様な事が発生して来るのでしょう。
prof 様、コメントありがとうございます。
それにしてもどんなネタでも拾っていただいて
ありがとうございます(^_^)
今まで葬儀業界については、(偉そうな言い方ですが)消費者を啓蒙して、市場原理主義が好ましいと考えていたのですが
一連のprof様のコメントで、やっぱり法規制も有りかな
と迷ってしまう今日このごろです。
日本の葬儀業界はアメリカには及びませんが、非常に成熟したマーケットです。
しかし、アメリカでは合衆国議会での葬儀問題公聴会や州法での規制や管理があり成り立っています。
本来は、業界の自主規制や管理機能があれば良いのですが、コンプライアンスと同様になかなか望めない様に感じています。
また、アメリカではスパーマーケットで棺が買えますが、
イオン・グループで棺を販売するとは考えられません。
http://www.walmart.com/search/search-ng.do?search_constraint=0&ic=48_0&search_query=casket+&Find.x=24&Find.y=9
法による規制や管理は、「必須検案」に対して行います。
例えば、冠婚葬祭では冠婚に対して行う必要性はありません。
結婚は、結婚式を行わなくても「婚姻届」を提出すれば成立します。
一方、葬祭では対象者が死亡し、このヒトに対する「死亡届や火葬埋葬許可書申請」だけでは済みません。
病院で死亡するとご遺体を引き取り火葬場に搬送し、火葬を行う必要が最低限は発生します。
結婚は当事者2名(婚姻届の保証人2名の署名は必要)だけで対応は出来ますが、葬式に関しては死亡者と遺族以外に第3者(葬儀社等)が関与しなければ、全てが進みません。
即ち、結婚式は不必須、葬式は必須(広義の意味で火葬等)であり、法令を創る意義の高い分野と考えます。
物理教師様
私は、雑誌S●G●で記事を書いている者です。
担当ページでは一番多いですので目次と奥付見れば、名前はばれます。
最近はS誌ほぼ専属みたいになっていますが、
本来はフリーでして、
ミリオン出版とはもう15年以上前からの
付き合いです。
まあ、性格的に、
嘘は書きませんが(なので、仕事は少なめ)。
最近では『怖い噂』というこの出版社から出している季刊誌で葬送について書いています。
ミリオンのことはよく分かっていますので、
コメントします。
ミリオンのこの本は、フィクションです。
取材していません。保証します。
この本が出てから、担当者に「これはひどいよ」といいましたが、実話系といわれる雑誌は、
そういう作り方を平気でします。
弊害は多いです。
この場合は、葬儀業界への偏見を煽りました。
ちなみに、実話系のバカ・エロ話が英訳されて、
「日本の真実」として世界へ配信されたということもありましたね。
とはいえ、批判されてしかるべき葬儀社も
ありますが、これは別の文脈。
huaquero様、貴重な情報ありがとうございます。
> ミリオンのこの本は、フィクションです。
> 取材していません。保証します。
買わなくて良かったです。
「でもそうじゃない方に、今月のお小遣い全部」と大見得切って正解でした。(^_^;)
それにしても、葬儀関係のプロのライターさんにも
このブログは読んでいただいているのですね。
いい加減なことは書けないなと、
ちょっと、身の引き締まる思いです。
ありがとうございました。