葬儀屋さんの会議の進め方




最近ファシリテーターになるべくファシリテーションの勉強をしています。

ファシリテーションとは直訳すると「促進すること」ですが
簡単に言うと話し合いにおいて参加者の発言をうながし
効果的効率的に合意形成を行うこと。
これを行う人がファシリテーター。
ファシリテーターと議長とどう違うの、って話ですが、
議長は発言した人の意見をまとめて結論を出すという感じ。
一方ファシリテーターは参加者に均等に発言を促し、全員が参加意識を持ち、
決まったことに対してみんなが協力的に実行できる形に持っていきます。
そして当然それ相応のスキルが必要。

なんでファシリテーターになろう、って思ったかというと
下記の「葬儀屋の会議」の問題点を解消できると思ったから。

問題点1 全員均等に発言できない。

声のでかい職人系ベテラン社員と大人しくてまじめな大卒新人が混在する状態で会議を始めたら・・・
葬儀業界の人は分かりますね?

ファシリテーションのやり方の一つとして、
議論を始める前に5分参加者に時間を与えて手元の紙に意見をたくさん書かせた後、
それを順番に読み上げながら議論を行う方法があります。
これならベテランと若手、おしゃべりと無口関係なく、意見交換ができます。
誰が言ったのか、ではなく、
全体のパフォーマンスを上げるための結論を導き出すことが大切ですから。

人の話を聞かない困ったちゃんがいる場合は、
ブレインストーミング形式にして、人の発言批判禁止ルールにする方法もあります。
問題点2 会議に取れる時間が少ない。

スタッフが会議に集まれるとしたら友引前日の夜か、友引の午前中。
(一般の読者向けに説明すると、
友引は火葬場が休みのことが多いのでお葬式が無いため、
他の日に比べまとまった時間が取りやすい。友引前日の夜は通夜が無い)
会議中も、病院から電話が入ったといっては一人二人と抜けていく・・・

こんな状態なので、タイムリミットと結論を出すべき課題を決めて
短時間に集中的に意見を抽出できるファシリテーションは有効です。
たとえばホワイトボードを使った、見える化のテクニックで、
議論がぶれないように効率的に議論をすすめるとか。

問題点3  一応会議の結論としてこんなふうにやっていこうと決まったのに、
その後も大多数が自分のやり方を変えない。

なんか葬儀屋あるあるネタになってきましたけども(^^;)

こうなる原因は、
なんか声のでかいあいつが意見を押しつけてきたから同意するふりをしたけど、
その意見がいいとは思わないので、それに乗る気はさらさら無いよ、
ってところでしょうか?

葬儀屋さんて担当のやることってブラックボックスになりがちだから、
こんなことが許されてしまう。

これもファシリテーションでは
全員に均等に発言機会を与えることで
問題に参加意識をもたせ、結論に納得感を出すことができます。

ね、いいでしょ、ファシリテーション。

唯一の問題はファシリテーターである自分が大変なこと。
頭の中は東京大学物語の主人公みたいな状態になってます。
会議で失敗を繰り返し経験を積むしかありません。
ファシリテーション中の自分の発言を録音し、後で聞き返し
ため息をつく(T_T)

でもファシリテーターがある程度のスキルを身につけたら
その組織のパフォーマンスはあがりますよ。

ファシリテーターは
むしろ口べたな人におすすめ。
つまり聞き上手がやるべきです。

最後に参考文献を。
どれかとりあえず一冊読むならこれ。

○今すぐできる!ファシリテーション 

ファシリテーターが使う実践的なフレーズ集なので、すぐ使えます。
著者はファシリテーションの第一人者ですがもう一冊の入門書
ファシリテーション入門 (日経文庫)

は総括的すぎて残念ながら分かりづらい印象。

あともう1冊読むならこれ。
○会議ファシリテーションの基本がイチから身につく本

釘山氏は
誰でも60分以上スイスイ講演ができるコツ

という本も出していますが、これも良いです。

最後にホワイトボードの書き方を学ぶならこれ。
○ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法

余談ながら、社員教育にもこの技術が使えないか模索中。
○教育研修ファシリテーター











2 件のコメント

  • 私もファシリテーション研修受けたことあります。
    「葬儀屋の会議の問題点」は、葬儀屋さんに限られたことではないです。
    ごくごく当たり前に、どの職場にもあることだと推測します。
    もちろん私の職場もその一つで、
    私がファシリテーション研修を受講しようと決意したのも、かつての上司が、物理教師さんがおっしゃっているような人物だったからです。
    そういう方たちって、すぐ「今の若いもんは…」と自分を正当化するのですが、
    私には、若い人たちの新しい角度からの視点の方が魅力的に見えます。
    上から叩き潰そうするベテランの拳から新芽を守るため、ファシリテーション能力を身に付けたいと思ってます。

  • Narcissuss様、
    >そういう方たちって、すぐ「今の若いもんは…」と自分を正当化するのですが、
    あと、ファシリテーションやっていると「ちゃんと仕切れ」って言い出す(^^;)
    冒頭のルール説明聴いてねぇのかよ、っていう・・・

    お互いがんばりましょう(^_^)

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