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(先日からAmazonプライムで無料で見ることができるようになっていました。)
ただ葬儀屋さんである私にとって一番印象的なのはこのシーンです。
盗んだ車のオーナーと一緒にドライブをすることになるのですが
仲良くなった後、職業を聞かれて
葬儀屋と答えた後
車を降ろされてしまいます。
葬儀屋という職業が死を連想させてボニーは不吉で不快だと感じた、ということなのでしょう。
(ちなみこの後、ボニーは真っ黒な服を着て母に会い、形見のようにネックレスを渡すという不吉なシーンにつながります)
葬儀屋である私はこういう仕打ちをするボニーに対して不快だと思うわけですが。
どう考えても人を殺しまくってるお前たちの方が不吉で不快じゃん。
言霊信仰を持つ日本人に比べてアメリカ人て縁起が悪いという考え方をあまりしないと思っていたのですが、意外とそうでもないのですね。
葬儀屋差別といえば「ライ麦畑でつかまえて」でも母校に大金を寄付した葬儀屋に対し主人公が悪態をつく描写がありましたよね。
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時代を超えて愛される超有名な映画や小説でこういう描かれ方をされているということは、少なくとも当時から葬儀屋に対するこういう考え方にコンセンサスがあったということですよね。
ちなみに映画「おくりびと」や葬儀屋漫画で描かれるような、面と向っての差別的な態度というのは私は取られたことはありません。
私の知合いの葬儀屋さんの間でもそんな話は聞きません。
だから日本には葬儀屋差別がないのかというとそういうわけではなくて、普通いきなり面と向って差別的言動をとる人ってほとんどないのです。出典は忘れましたが(確か翻訳された社会学系の本)公民権運動が起こる前のアメリカでも面と向って黒人に対して差別的な発言をする白人は実際ほとんどいなかったそうです。
顕在化しないで集団心理もしくは空気として存在しているのが問題。
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余談ですが「俺たちに明日はない」でも「ライ麦畑でつかまえて」でも
これも「かつては」という文脈では日本と似ているのかも。
はじめまして
いつも拝見させてもらってます
ご存知かもしれませんが小説「生ける屍の死」も葬儀屋さんが出てきます、というかアメリカの葬儀屋さんが舞台ですね
名作です
日本国内での「差別や偏見」は無くなった訳ではありません
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34918485
(元のBBC http://www.bbc.com/)
(改)物理教師さんの様な従事者、一般の大卒者を積極的に雇用することにより
これらの「偏見は軽減する」と考えてきました。
しかし、70歳代以上の高齢者では「葬儀業=穢多・非人」と考えている者が
存在するのも事実です。(そのために、中年以降の者にもこの考えは存在)
現在の中国においても、「葬儀業=学歴がなく卑しい者の仕事」との考えが
存在したために、民政部(厚生省)において「葬儀は公務であり、公務員が行う」と
して、公務員試験に合格をした者に「他の公務員よりも高給(2倍程度)」とした所、
北京大学卒(東大卒)を代表に優秀な大卒が集まり(採用試験は5~15倍位)、
国民からは「高給を得られる公務員」として偏見から「羨望」に変わりました。
日本での「偏見」(差別はほとんどない)が無くなるまでは、「あと100年」。
因みに、アメリカでは「Under Taker」との言葉も低めの意味で使ったと思います。
(私も学校では、Undertakerと習ったと記憶しています)
上記、BBCの原文も貼っておきます。(当然ながら英語です)
http://www.bbc.com/news/world-asia-34615972
此方でも、「Undertakers」と記載されています。
イギリスでも同様なのでしょうか。
葬儀屋も「undertaker office」と記載する場合もあり、「Funeral」との使い分けが
今一つ分かりません。
労働者を指す場合を「undertaker」と解釈をしていますが。
ゆーす 様、
この作品は知りませんでした。
情報ありがとうございます!
prof様
>日本での「偏見」(差別はほとんどない)が無くなるまでは、「あと100年」。
穢れ思想は日本人の特徴なので、日本人が日本人である間は無くならないと思うのです。
日頃の私の言動と矛盾するのですが。
少なくとも現場の人間が余計な心理的負担を感じない程度には、現状は良いです。
穢多(穢れの多い仕事)に関しては、私の周囲や私自身も経験しました。
役所の同僚(課は違ったが)が20歳代で自殺をしました。
原因は結婚問題であり、相手はA銀行H支店長の娘でした。
娘は「親が反対しているが、親と縁を切っても絶対にあなたと結婚する」と。
彼は新居や家財を用意して「二人での新生活を夢見て待ちましたが、
彼女は来ず電話にも出ない」との状態、そして自殺。
私の場合は「大学の皮膚科教室員」。
彼女とは5年間付き合い、結婚をする心算でした。
父親は一部上場企業の部長で退職、母親は無職でした。
父親は退職している事もあり「反対はなし」でしたが、母親は「拒絶」。
母親曰く「貴方が優秀で立派な仕事をしているのは分かるが、家族にはその様は
仕事をしている者はいらない」と。(当時は役所)
結果、「親を捨てての結婚は無理だろう」との結論で離れ。
実は「職業NIMBY」なのです。(社会的必要性は十分理解するが、身内には要らない)
今の妻は彼女も含めて家族・親戚は医師が7人。(内教授が3人)
兄と従弟が官僚、従弟と従妹が弁護士、父は公認会計士。
この家族や親戚からは「反対は一切なく、歓迎をされました」。
職業差別と職業偏見は、「無知と無教養、見栄」に由来する部分が大きいです。
因みに、離れた彼女の母からは「生きた方に帰れば許す」との話しでした。
prof様
確かに残念ながら「身内になる」ときの別のハードルって存在しますよね。
一方私の知合いには、その家の葬儀の担当してえらく親御さんに気に入られて、ぜひウチの娘を、ってことで結婚した奴がいます。
あくまでも私の経験と私見ですが。
士業(国試の師)の人達は、教育と職業柄から「偏見や差別は少ない」。
文系卒の会社員や公務員(特に上場や規模の大きい所)、金融や証券系は
「偏見や差別が大きい」と感じています。
昔、「婿養子の話」も沢山来ましたが、その内の1件が「都内の葬儀社の娘」でした。
これらは「人柄が気に入られた」のではなく、全てが「面子や名誉のため」でした。
条件は、「都内にマンションを買ってやる、ベンツを買ってやる、生活費は全て
出してやる、給与は全て小遣いにして良い」との良待遇でした。
prof様
>良待遇でした。
婿養子の場合はこれが逆にキツそうですよね。
有益な記事、ユーモアもあって、いつも楽しみながら拝見しております。
さて、英エコノミスト誌にこんな記述が載ったようです(下に引用)。
「大部分を占めている」との断定に非常に驚き。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47607
(タイトルを引用)
日本と「最後の通勤」:やがて訪れる死のピーク
(英エコノミスト誌 2016年8月6日号)
(以下記事の部分を引用)
「一部の日本人にとって、死について語ることはまだタブーだ。また、この国の一部の地方では、中世に虐げられた人々の末裔で今日でも差別を受けることの多い「部落民」と呼ばれる人々が、葬儀業界の従業員の大部分を占めている。しかし、そのほかの多くの日本人にとって、このタブーはもう破られている。」
bihappo 様
貴重な情報ありがとうございます。
より詳しく読もうとしたら、有料会員にならないといけないんですね(T_T)