郵便局にはレタックスというNTTの電報サービスに相当するものがあります。
電報と同様にお祝いとお悔やみの両方のサービスがあります。
さて、電報とレタックス、どちらがすぐれているのでしょうか。
結論
お急ぎの方のために、まず結論から。
基本的にレタックスよりも電報をおすすめします。
なぜならレタックスは
・最低価格は電報より安いぶん、見た目が安っぽい
・必須の会員登録が面倒
・電報に比べてすごく早く届くというわけでもない
・おそらく以上の理由からだと思われますが、20年以上葬儀屋さんをやってきたが、お葬式の現場でレタックスをほとんど見ない
からです。
ただし下記の条件を満たす方は電報よりレタックスを使ってもよいでしょう。
・とにかく安く済ませたい
・ある程度時間に余裕がある
・事前の会員登録の手間を厭(いと)わない
ちなみに弔電をお送りになる方は、
この記事(弔電の安くて効果的な送り方を葬儀屋さんが教えます)を参考にしてください。
ここからは、具体的にレタックスの良いところ、悪いところ、微妙なところを解説します。
〇良いところ
・安い
例えば弔電の最安値は現在(2019年1月)1,188円(ハート電報)なのですが
レタックスなら842円と512円の商品があります。
それより高額な価格帯のレタックスの場合、他の電報会社の商品と比べてどうでしょうか。
会社によって台紙がそれぞれ微妙に異なるので単純比較はできませんが
同じ金額を出すならレタックスの方に高級感があるという印象です。
ただしレタックスの申込み方法は電報と同じく電話申込みとWEB申込みがあるのですが
申込にWEBを使っても割安感がない(電話申込より80円安いだけ)のが残念なところです。
×悪いところ
会員登録が必須
WEB申込みの場合、申込前に会員登録が必要なのですが
・面倒
・個人情報の登録が不安
・頻繁に使うものではないので次回使用時にはIDとパスワード忘れている
という問題があります。
△微妙なところ
・強いて言えば弔意用封筒なら目立てる
電報はほとんどが二つ折りの台紙に文章を印刷した紙をはさむ形式のものなのですが
レタックスには封筒タイプのものがあります。
一風変わっているため、電報と比べて目立てます。
ただし私は電報というのは文章で勝負すべきという考え方なので、見てくれで勝負するのを良しとしません。
そもそも封筒に入っている見た目が変わってるというだけで、見た目は一番安い電報よりも貧相なため、微妙です。
おすすめはしません。
<https://webyubin.jpi.post.japanpost.jp/webyubin/elx/DYFR210.do >
・それほど早く届かない
弔電の申込みの場合、お通夜の日に訃報を知った、さぁ今から間に合うか?
というシチュエーションが結構あります。
レタックスの場合
概ね平均的なお悔やみ電報と同じくらいの締切りの余裕度ですが、(15時半までなら当日中に届く)
最速のお悔やみ電報ほどのスピード感は無いです。
・相手に「何これ?」と思われる
20年以上葬儀屋さんをやってきましたが、お葬式の現場でレタックスを見たのは数回しかありません。
ほとんどの方が電報(弔電)を利用します。
受け取った相手に「何これ?」を思われる危険性があります。
・アップロードして好きな画像を入れることができる
祝事なら効果的に使えるかもしれませんが弔事には厳しいでしょう。
・サイト上で文字やアップした画像をいじれる。
祝事ならともかく弔事でそこまでやる人はいないでしょう。
おそらくその苦労は先方には伝わらないです。
それから画像に関しては先にフォトショップや専用ソフトで修正してからアップした方が良さそうです。
・履歴や送り先情報などを登録しておける
そんなに頻繁に送ると思えません。
・規定のイラスト入りのフォーマットを選べる
これもお悔やみ電報では必要ないと思います。
前述したようにあくまで文章で勝負すべきです。
・フォントサイズが選べる
弔電でも縦横、書体が選べるところが多いですが
フォントサイズを選べるのはおそらくレタックスだけでしょう。
ただし大きくしすぎると画面からはみ出る警告がでるというのと
そもそもフォントサイズを変える必要があるかどうかという問題は残ります。
一方で文字数制限がないので、できるだけ極小フォントを使って
大量の文字を書く必要のあるひとにはいいかもしれません。
以上レタックスの解説でした。
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