一職業人が本を書く動機

この度私の著作「子供に迷惑をかけないお葬式の教科書」発売記念として
出版にまつわるあれこれを書いています。

先日本を出した理由を3つ挙げましたが
それ以外に、モノ書きでは無い職業人が本を書く一般的な動機に対して、
自分はどう考えているのか述べてみます。

一職業人が本を書く動機はこんな感じでしょうか。
①「本」が好きであこがれている
②ブランディング(ブランド作り)ができる
③印税収入

この3つに対する私の考え方は以下の通り。
①「本」が好きであこがれている

確かにこれは私にもあります。

ブログというメディアをもっていても、出版業界が斜陽と言っても、
自分にとってやっぱり「自著」て特別。

②ブランディング(ブランド作り)ができる
本を出す≒信用を生む→ブランディング(ブランド作り)ができる、ということですね。
確かに講演などの活動を行うならプラスになるでしょう。
特にお年を召した方に対しては著作物を持っているというのは、ハロー効果を発揮します。
しかし過去何度か言及しましたがポジショントーク(自分の立場に有利なことを話す)になることを戒めるために、このブログは匿名で書いています。
そのためセミナーやらコンサルタントなどをやって収入を得るためのブランディングは想定していません。
ただし書籍を出したことによって多少なりとも信用度は増すと思うので
匿名のままでも、言っていることがこれまでより信用してもらえるようになる、ということはあるかもしれません。

本7月
③印税収入

これまで原稿料をいただいたことは何度かありますが
印税という形をとるのは今回が初めてです。
(書いた原稿に対して支払われるのが原稿料で、出版部数に比例して支払われるのが印税)

お金儲けを目的とするなら、私の場合
執筆は本業(葬祭業)と比べると効率的ではありません。

本を出すというのはとても手間と時間がかかります。
1000~2000文字の記事を日々積み上げていくブログと異なり
書籍は10万文字以上の文章を一気にまとめて仕上げます。
その上で全体の構成やバランスを考えて推敲を繰り返さなければなりません。
10万文字はブログ100記事分のボリュームですが、労力は明らかに100倍以上です。

私は執筆よりも葬儀屋さんとしての才能があるので(^^;)
機会費用の考えを当てはめると
本業と比べて執筆は効率の良い稼ぎではありません。
だから今回の執筆の動機はお金が主ではないのです。
ただし100万部売れるようなことがあれば
葉巻をくわえながら「甘いこと言っちゃいかん。世の中金だよ」と言い始めることを約束します。(あとシルクのガウンも着ます)

もちろん今回の出版には多くの方が関わっていただいたので、
その方々の笑顔が見られるような売上は是非欲しいと思っています。




5件のコメント

〉ただし100万部売れるようなことがあれば
〉葉巻をくわえながら「甘いこと言っちゃいかん。世の中金だよ」と言い始めることを約束します。(あとシルクのガウンも着ます)
膝の上にペルシャ猫も欲しいところですね。
というかそういうお金持ちのイメージって元ネタ何だろうと思ったりします。

一般書であれば100万部も不可能ではありません。
専門書では7,000部でヒット、10,000万部で大ヒットですが一般書は市場が大きいので。
専門書も売るために「講習会のセット販売」等の苦肉の策をとる筆者や会社もあり、
「売れるではなく、売る」が目立ちます。(売れる本創りではなく、売る本作りが目立つ)

3T(テーマ、タイトル、タイミング)が合致すると、駄作本でも売れます。
3.11直後に「内容が無い放射線本が数多く出され、それなりに売れた」。(3T合致、今は
売れない)
加えて話題性と表題のインパクトがあれば、数十万冊は標的内です。
上野先生の本の「死体は生きている」、「死体は語る」等は表題で売れた本です。
逆題名(死体は死んでいる、死体が喋るわけがないとの一般人の思い込みを否定する
題名)は興味を持ち、本を手に取る人が増えます。(平置きに良い、インパクト重視)
次回は、「葬儀屋は正直者」、「葬儀屋は嘘を吐かない」等が良いかも?

ミリオン作家を目指して、ケイマン島か聖ジョーンズ島に口座を作りましょう。
近場では、マレーシアのラブアン島がお勧めです。(ペーパー・カンパニーで良いです)
これで、「租税回避」が出来ますので90%程度の「節税」(脱税では無い)が可能。
聖ジョーンズ島で隣の別荘が売りに出ています。(UKの国籍と、パスポートも貰える)
一緒に、ハバナから取り寄せた葉巻を燻らしながら、モヒートでも飲みますか?
市民達が思う「葬儀屋の悪いイメージ」に依り近づけます。

匿名希望 様
>お金持ちのイメージって元ネタ
007ですかね?

prof様
>上野先生の本
最近も上野先生の著書をお見かけしましたが、どこまでリアルなんでしょうか。
事実だとしたら職務上まずいし、創作なのも読者をだますことになるでしょうし。

上野先生も私も法的な守秘義務があり、「正当な理由が無ければ、ダメ」です。
私にも一般書を書いてくれとの依頼がそれなりに来ますが、「現役」ですのでお断り。

上野先生は法的に考えると守秘義務違反を2件(医師法と地方公務員法)が考えられ
ますが、「事案特定が当事者以外は困難でありグレーですが、ぎりぎりセーフ」でしょう。
また、ご自身も監察医や医師の業を辞しており、また東京都庁(参事官 警視長級)も退任しており、現状の職業が執筆業なので「こちらもギリギリセーフ?」。
厳密には、離職後や退職後もダメですが。

元ネタに「少しマシ」と言う所でしょうか?

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