ほっと電報がふざけた弔電を販売し始めたのでご紹介します。
ちなみにほっと電報とはソフトバンクグループのPSコミュニケーションズが運営する電報サービス会社。
以前私のブログ記事そっくりの記事を自社のサイトの掲載し、盗作ではないのかと指摘したら該当記事を全部削除しときながら、盗作ではないと言い張りました。
私の記事を盗作したPSコミュニケーションズ「ほっと電報」へ | 考える葬儀屋さんのブログ
こんな体質にもかかわらず、NTTクラスの最も高額な料金を取っています。
私は、消費者のことを考えていない日本でサイテーの電報サービスだと思っています。
そのほっと電報が、最近ふざけた新商品をリリースしました。
くまのぬいぐるみと電報のセット。
お祝い用ではありません。
遺族に対して送る弔電です。
受け取った遺族は何事かと思うでしょう。
そこで実際に送ってみました・・・自分宛に。
翌日、無事受け取り。
ほっと電報よ、君たち、本気でこの商品が売れると思ってんのか?
いや、もしかしたら1%の確率で、この弔電がOKという遺族もいるかもしれない。
しかしそんな低確率に賭ける送り主がいると思うか?
あまりにもリスキー。
ところでなんでピンセットで耳をつまんでいるかというと、ピンセットを離すと
つくりが粗いのでちゃんと座らない。
座らない
ちゃんとバランス考えて作れ!
送りつけられたこのくまのぬいぐるみを、律儀な遺族と葬儀屋さんは、葬儀式場の霊前に飾るという状況をほっと電報は分かってないだろ。
この記事でも書いたように、(お花(造花)や線香などの商品付の弔電は選んではいけない)弔電のおまけの付属品(ふつうはプリザーブドフラワーや線香)は、弔電とは分けられて飾られる。
つまり何の説明もなく、祭壇の前に、よく分からんクマのぬいぐるみが、突っ伏した状態で飾られるわけだ。
故人がぬいぐるみ好きで遺品を飾っているのかな、って参列者は思うだろう。
故人が「鬼の岩田」とか呼ばれたコワモテ部長だったら、最期に誤解されちゃって気の毒だな。
で、遺族も処分に困ってしょうがないから棺に入れちゃって。
岩田(元)部長の胸元にチョコンと抱きついた状態で。(だって、立たないからね)
部長気の毒だよ、ホントの趣味は釣りとプロ野球観戦だったのに。
クマが握りしめている紙を開いてみるとやっとこの弔電の主旨がわかるのだが・・・
これって景品表示法違反じゃないのか。
ぬいぐるみはいっしょにあの世に逝かないし、祈らない。
少なくともこの効能を客観的に証明することはできない。
この壺が病気に効きます、というレベル。
ほっと電報はなんでこんな商品思いついたのだろう。
調べてみるとほっと電報はお祝い用に、テッド(くまのぬいぐるみが主人公のアメリカ映画)の人形付き弔電を販売している。
httpswww.mbok.jpitemitem_490762073.html
多分これの類似品を作ったら、と思ったんだろう。
もしかしてまたパクリか?
社風なのか?
というわけで同梱される弔電の文章はコレで申し込んだ。
「テッド様 キャラクター、パクリました。 ほっと電報」
こんな内容で申し込んでしまったため、受け取りの際、配達員の人に「テッド様ですね?」と聞かれる。
いや、どこからみても俺、日本人だろ。
しょうがないのでカタコトで「ハ~イ、ソデス」と言いながら、受け取りサイン欄に「テッド」と書く俺。
ふざけやがって、こんなぬいぐるみ捨ててやる!って思ったけど、よく考えてみると、このぬいぐるみには罪はないよな。
このポンコツ加減に自分を重ね合わせて、シンパシーを感じていることに気づく。
だめだ、捨てられない・・・
っていう感情が湧いてしまうから、一方的にこんなもの人に送っちゃダメなんだよ。
香典にむりやりオプション付けたサービスは他にもあるけど、
なくならない・捨てられないという点で、これはより一層迷惑な商品。
おすすめしません。
先生の文章はどれも為になり、勉強になりますが、今回は笑わせていただきました。
故人と一緒にあの世に行き故人の為に祈るとは、古墳に副葬される人柱や埴輪のイメージでしょうか?私はある宗教を信仰しておりますので、「ある条件のもとに救われて天国に行ける」と確信して人生を送って来た人にはとっては、人生の一番最後に「突然現れた熊のぬいぐるみでも行けるんかい!」と突っ込みを入れたくなりますね。
これを送って許されるのは、一人旅立つ幼子を送らなければならない親の心中を思うと慰めの言葉さえ浮かばないという場合だけな気がします。
。様
ほっと電報らしいですよね。