格安航空会社と格安葬儀屋の共通点とは




LCC(格安航空会社)のスカイマークに関するこの記事を見て、民事再生法の適用を受けていたことを思い出しました。 

スカイマークと言えば民事再生法の適用を受ける少し前にこんな接客方針を出して結構炎上したことがあります。
スカイマークでは従来の航空会社とは異なるスタイルで機内のサービスをしております。「より安全に、より安く」旅客輸送をするための新しい航空会社の形態です。つきましては皆さまに以下の点をご理解頂きますようお願い申し上げます。
 1.お客様の荷物はお客様の責任において収納をお願いいたします。客室乗務員は収納の援助をいたしません。
 2.お客様に対しては従来の航空会社の客室乗務員のような丁寧な言葉使いを当社客室乗務員に義務付けておりません。客室乗務員の裁量に任せております。安全管理のために時には厳しい口調で注意をすることもあります。
 3.客室乗務員のメイクやヘアスタイルやネイルアート等に関しては「自由」にしております。
 4.客室乗務員の服装については会社支給のポロシャツまたはウインドブレイカーの着用だけを義務付けており、それ以外は「自由」にしております。
 5.客室乗務員の私語等について苦情を頂くことがありますが、客室乗務員は保安要員として搭乗勤務に就いており接客は補助的なものと位置づけております。お客様に直接関わりのない苦情についてはお受けいたしかねます。
(中略)
 8.機内での苦情は一切受け付けません。ご理解いただけないお客様には定時運航順守のため退出いただきます。(以下略) 
「何もやらないよ」程度ならなんともなかったと思うのですが、必要以上の突き放し方が火に油を注いだのでしょう。
安いということはどこかコストを削らねばならない。
とはいえ機体に関する部分は墜落イコール倒産だからコストカットできない。
じゃ、サービス削るしかない。
しかし格安航空機利用者に限らず低所得者層ほどサービスに対して、やいやいうるさい。
だったらちょっときつめの表現で分からせてやれ、という流れだったのではと想像します。

ちなみに私は一度利用したことがあるのですが、CAの容姿があまりよろしくない以外は問題が無かったです。

格安航空会社

これに関連して思い出すのはこの話。

ある日の火葬場での出来事です。
ぶかぶかでシワだらけの黒服を着たスキンヘッドの30才くらいの男性に声をかけられました。
「○○家の火葬が終わるまであと何分くらいか調べてもらってもいいスか?」
ああ遺族の人が、担当の葬儀屋さんを見失ったんだろうなと思い、事務所に足を運んで確認した後、教えて上げました。
30分後、その男が遺族を拾骨に案内していました・・・
おまえ、葬儀屋かよ!(-_-)
自分で調べろよ・・・

あきれながら、平然を装い、名刺交換しました。
その後、その葬儀社にTEL。
所長を出してもらう。
「私は今までいろんな人見てきたから別にいいけど、あんなことしてたらそのうち気の荒い葬儀屋にブッとばされますよ」
「いや、すいません。彼、3ヶ月前まで寿司職人だったもんで」
って知るか!

ちなみに某葬儀社紹介機関の紹介を受けた仕事だったみたいです。

格安葬儀社

今回の話は、やっぱりこいつらダメだ、ということではありません。
私がいくらあきれたところで、彼はあの調子でやっていくのです。

それよりも私が言いたいのは、消費者はちゃんと覚悟して理解した上で格安葬儀社に依頼してほしい、という話です。

ANAに乗るつもりで格安航空会社利用してサービス悪いって文句つけるのは間違い。
そもそも前述したスカイマークの接客方針をみても分かるように、結局サービスの質と料金はトレードオフなのだからそこはちゃんと消費者が理解して利用しなきゃいけないと思うのです。

最安値の葬儀社に依頼して、質が悪いのはむしろ当たり前です。
安かろう悪かろうです。
5年ほど前の、葬儀費用の底値が下降し始めの頃はまだ安いけれどそこそこ良いサービスというのは成立していました。
しかし、もともと葬儀業界は退出コスト(退職によって失うコスト)が少なく人材が流動的なので、人材の流出が一巡した結果、底値の葬儀価格でしか仕事が受注できない組織には、最低限の賃金でしか雇ってもらえない人材しか残っていない状態になってしまったのです。
そこを理解しないで、格安葬儀社に依頼して「葬儀業界はダメ」と言わないで欲しいのです。
繰り返しますが格安だからダメなのはむしろ当然なのです。 
穢れ思想と葬儀屋が歴史的に賤民扱いされたこととの相乗効果で、たやすく葬儀屋批判に流れやすい「空気」がこの国にはあるので、そこは何卒ご理解の程をお願いします。

(追記)
もちろん葬儀業界には今なお問題はたくさんあります。
多分このブログがもっとも業界内批判をしていると思うのですが、そういった問題を理解した上での今回の記事であることをご理解願います。




11 件のコメント

  • おっしゃる通り、それなりのものを求めるなら、それなりの対価を
    支払うべきだと思います。ファストフード店とレストランで同じ対応を求めては
    いけないのです。

  • どこも同じで場所を提供してくれるだけやろ?葬儀屋にちがいとかあるの?と聞かれたことがあります。
    キッツイ!

  • ぼちぼち、時間も経ったので話しても良いかと。
    まずは、「AIR DOの呪い編」から。(遺体事件と続くので)

    AIR DOの創業者が、国交省やJALとの話し合いで東京に出張で来ていました。
    当時のAIR DOは機材が1機(飛行機を1機しか所有しておらず、これで廻していた)で
    あり、もう1機を増やすために翻弄していました。
    そして、「東京の【別宅】」で具合が悪くなり、病院に搬送するも死亡。

    AIR DOの初代社長が、「神奈川の【別宅】」で死亡しているのを発見。

    共に変死ですが、分類としては「病死」(初代社長は災害?)です。
    そして、共に死亡日が「7月14日」。

  • AIR DOは国交省から「旅客運営」は認められていましたが、「貨物運送」は認め
    られておらず、旅客の手荷物のみの搭載が認められていました。
    B767-200を1機しか所有しておらず、「安定した貨物運送が困難」と考えるのは
    当然の対応でした。(現在は機材も増えた上に、経営破たん後はANA支援が
    入り、貨物運送が認められた)。
    すなわち、創業者が東京で死亡した「2000年7月当時は貨物運送が出来ない」と
    なり、臭覚の利く(改)物理教師さんは気が付くと思います。

    当然ながら、葬儀は札幌で行うために死亡地の東京から札幌に「遺体搬送」が
    必要となります。
    しかし、社員や関係者は「他社の飛行機で創業者の遺体を運ぶなどもっての外」と
    考えましたが、「自社便では『貨物は認められておらず』」、法令的には積めません。
    そこで考えたのが「ウルトラC」(いわゆる道産子解釈)でした。
    搭乗客の手荷物は搭載できますが、「会社の資料や機材」は搭載しても自社荷物と
    して、「貨物運送には当たらない」との点です。

    そのために、創業者の葬儀は社葬で行うために、「社のセレモニーで行う社葬で
    使用する遺体(材料)」と考えて、「自社荷物」として自社機に搭載をしました。
    (私も大統領の依頼で、ロシアの将軍の遺体を客室通路で運んだこともあるが)

    余談では、羽田までは「緑ナンバー」で運び、千歳からも「緑ナンバー」との
    矛盾がありましたが、「地方議員先生の働き」で有耶無耶に。
    AIR DOは、「中央官庁とパイプを持たない」(北海道庁や道内自治体だけ)ために、
    羽田~札幌(千歳)との世界有数の「ドル箱路線」に参入するも、破綻です。
    「ドル箱路線」ゆえに、安易に儲かると考えたのでしょうが、軽率でした。

  • ここまで書くと、政府関係も。

    政府専用機の1号機(JA8091)と2号機(JA8092)は内閣府の予算で、
    航空自衛隊に運営や管理を委託しています。
    そのために、通常は「千歳基地」に常駐しています。
    2016年7月の「ダッカ事件」での法人遺体搬送にも政府専用機が使用されましたが、
    これは、自衛隊法第84の4を適応しています。(邦人の身体および生命、財産規定)

    「サマワ」の時はアメリカ軍と同様で、サウジアラビア国内での話もありました。
    (この時は、陸自)

  • prof様
    社長が「会社の資料や機材」扱いの方が問題があるような・・・
    まぁ「別宅」で亡くなるのも問題はあるんですけどね。

  • 最中の死亡が「上馬風」。
    終わってからの死亡が「下馬風」。

    医学的死因証明書(死亡診断書)にこれらが書かれると「恥」。
    医学的死因証明には民族や最終学歴も書く欄がありますが、死亡地住所と
    死亡時間(日月と午前または午後)は書きませんので、注意をして下さい。
    発行時に、「記載依頼」(病院や死亡場所の住所と時間)も記入してもらわなければ、
    帰国後に苦労しますよ。

    因みに、売春で捕まえた日本人のパスポートには、「恥もしくは淫」の判を押すことも
    ありますので、注意をしましょう。

  • prof様
    >最中の死亡が「上馬風」。
    >終わってからの死亡が「下馬風」。
    ちゃんと区別があるのですね。
    どっちもちょっとイヤですが。

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