・お通夜は何時から始まって何時まで行うのか
・焼香したい参列者は何時までに式場に行けばいいのか
という話です。
「通夜 時間」というワードで検索する方が意外と多いので
このページ(通夜をする理由)がヒットしているようです。
しかし上記の検索ワードで検索する方は恐らく、
通夜の時間設定に関する情報を知りたいはず。
通夜の時間設定を知りたい方の検索結果に上記の記事がヒットするのは
申し訳ないので通夜の時間設定に関する記事も書くことにしました。
通夜の時間は18時か19時
関東圏ではお通夜の時間は18時から
関西圏では19時から始まるケースが
多いようです。
もちろん場合によっては、どの地域でも
通夜の開式時間が1時間ほど前後する場合もあります。
関東圏の通夜の開式時間が関西圏より早い理由
関東圏の通夜の開式時間が関西圏より早いケースが多いのは以下のような理由ではないか
と考えています。(私の仮説ですが)
東京には地元を離れた地方出身が多く、
菩提寺または本山の影響力が弱くなり、
葬儀に儀式性より合理性が求められるようになった。
→勤務時間の都合上、参列しやすいという理由で、
通夜の参列が多くなってしまった。
(そもそも通夜は本来身内でとりおこなうもの。
身内で夜通し故人を弔うから「通夜」という)
→そのため通夜の席で参列者にも食事をふるまうことになった
→通夜の弔問者に食事を振る舞うので、
あまり遅い開式時間だと弔問者の帰宅が遅くなる
→あまり遅くない時間に通夜を行うようになった
東京のお坊さんは地方のお坊さんより通夜のお経の時間が長い
また通夜に参列者が多いためか、
東京のお坊さんは地方のお坊さんより通夜のお経の時間が長いようです。
(逆に地方の菩提寺が上京して東京でお通夜のお勤めをする際、
お経が20分くらいで終わってしまって
参列者の焼香が終わる前にお寺さんが退場するケースがたまにあります。
新人の葬儀屋さんは事前の打ち合わせの際、ご注意を。)
お通夜の焼香は多少遅れても大丈夫
ところで
「今日のお通夜は何時までお焼香が可能ですか?」
という参列者の方からの問い合わせが良くあります。
関東圏のお坊さんのお勤めなら、お経の時間は40分くらいですから
通夜の式中に焼香をしたいのならその時間内に参列する必要があります。
しかし通夜の場合、遅れて参列するのは失礼なことではないので
まともな葬儀屋さんなら、通常葬儀式場が閉館するまでは、焼香の用意をしてくれているはずです。
例えば、東京でよく使われる代々幡斎場や桐ヶ谷斎場は20時30分くらいまで空いています。
(式場は空いていてもご遺族がすでに帰宅しているケースもありますが)
残業が遅くなりそうな
参列の方もご安心ください。
弊社では何時まででも可能ですが、本音は私達の残業よりも、遺族がいつまでも付き合って疲れていく姿に疑問を感じます。会葬を遠慮してくださいという趣旨の家族葬が多くなった今、公的に18時から営みますと公言している通夜に遅れていくことが失礼でないだろうか?葬儀もですが、開式した後に来られる方が多くなりました。多忙な時代なのでしょうが、儀式に参加し、一緒に弔う気持ちのある人が開式後に入場することは失礼ではなかろうか?
いろいろ考えちゃいます。
いつも考えさせられながら読ませていただいております。宮城県の県北で葬祭業と納棺をしております。こちらの地域はこれまた独特で、通夜時間は自宅だと時間に決まりがなく、お寺やホールだと2時~7時がステータスです。住職のお勤め時間はだいたい30分前後。通夜ぶるまいはありません。
又、通夜の前には火葬が済んでいるのがほとんどで、亡くなってから24時間後の最短で火葬の予定を組むのが当たり前のようになっている地域です。
遺族の方々は会葬の方がきれるまで対応しなくてはならないので悲しみと疲れと気づかいで翌日の葬儀の日は見ていられないほどです…。
簡単に変えられないのが風習でありますし、もちろん変わらなくて良い風習もあります。うまく葬儀屋がサポートしていかなくてはと日々思いますね。
みなち 様
コメントありがとうございます。
>通夜の前には火葬が済んでいるのがほとんど
全体を通してみると葬儀屋さんの勤務体系も結構大変そうですね。
おっしゃるとおり、ライフスタイルは変わっても地方ではなかなか急進的に葬儀の習慣は変わりませんもんね。
お体に気を付けてがんばってください!