以前葬儀業界のヘッドハンティング関係の記事を載せたことがありましたが
最近、また声をかけられたので話を聞きにいきました。
とはいうものの
正直なところ、もう転職する気はありません。
声をかけられたのは私が優秀だからではなく、
声をかけられやすい立ち位置にいるからです。
ああ、優秀じゃないって言ったのは、
私が全くの無能ってわけじゃなくて(^_^;)
かといって謙遜してるわけでもなく
(今の自分のステージだと、自分は何が得意で何が不得意かくらいは、
できるだけ客観的に自己認識していないといけないと思うので・・・
なんて偉そうなことを言ってみる(^^;))
要は前回同様、
ヘッドハンターを雇ったクライアントが望んでいる能力が自分には無い、
ってことです。
転職する気もないのにヘッドハンターに会うのは、彼らに失礼では、
と言われるかも知れません。
でも業界分析のための方法論くらいはレクチャーはしますから、
(葬儀業界ではエグゼクティブサーチ系の会社を通したヘッドハンティングの機会はあまりないので、
ヘッドハンターはほとんど葬儀業界の現場情報を持っていない)
私に会うために費やしたコストの元は取っていただいているとは言わないまでも
ホテルの1杯1800円!のコーヒー代くらいの元は取ってもらっているかなと・・・
(なんかねぇ、味はスタバの方がおいしいような気がするんだけど・・・)
それに声をかけられるのはやっぱり正直ちょっとうれしい。
そっちに行かないけど
ちょっとまんざらでもない気持ちというか。
自分のことをもうおばさんだと思っていたのに、
昔付き合っていた男性から電話があって、バーに呼び出されて相変わらずきれいだねって言われて、クラッときてしまって、ルームキーをそっとカウンターに置かれたときに、ハッと我に返って、やっぱり夫を愛してるのって答える人妻の気持ちみたいなもん、
って例えが分かりづれぇよ。
それにしても(なにが「それにしても」か分からないですが)
最近の業界内情報によると
結構業界内で有名な葬儀社なのに、
薄給だったり、労働環境が劣悪だったり、ブラックだったり
というケースを耳にする機会が増えました。
お会いしたヘッドハンターの方にも、そんな情報が入ってきていたようです。
たしかに葬儀業界は「全体」では不況化しつつあります。
(参考記事:帝国データバンク「葬儀業者の経営実態調査」の情報操作?について)
私は適切な「淘汰」だと思っていますが。
最近は経営側が正規雇用者を首切りして規模を縮小しているという話も良く聞きます。
その結果、非正規雇用者扱いのフリーの葬儀屋も増えているそうな。
顔見知りの葬儀屋さんが忙しいときに、声をかけてもらって葬儀の担当をする
というスタイルらしいです。
(そのやり方って葬儀のクオリティコントロールがちょっと疑わしいですが)
そういうフリーの人って、どうなんでしょう。
いっそマイクロ法人化するっていうのはいかが?
さらに一歩踏み込んで
葬儀経営者は業界に零細業者が多いことを逆手にとって、
正規雇用者をどんどんマイクロ法人化させる、
というビジネスモデルはどうなんでしょう?
うまくいかないですかね?
マイクロ法人に興味をお持ちの方はこちらの本をどうぞ。
貧乏はお金持ち
今後葬儀社とそこで働く葬儀屋さんはどんどん淘汰されてくるのは確実です。
葬儀社に就職したい!人のためのノウハウ
という記事にも書きましたが、
どの葬儀社に就職するかが
今後ますます重要になってくると思います。
物理教師さんは熟年人妻の気持ちをよく理解している…φ(.. )メモメモ
葬儀業が一部寡占化していた一昔前ならマイクロ法人化というのも完全競争のためのひとつの方法だったかもしれませんが、今であれば過剰競争を助長させる懸念もありますね。資本の安定しない1円株式が近年の倒産・失業件数の増大に一役買っているという見方もできますし、結局大資本しか生き残れないという構造から脱却することはできず業界と消費者が混乱するだけかもしれません。
結局、全員が成功者に学んだところで全員が成功者になれるわけではない、ということでしょうね。ヘッドハンティングされる物理教師さんはやはり別格だということですよ(泣
はる さん、
>ヘッドハンティングされる物理教師さんはやはり別格
私も20代の頃はヘッドハンティングされる人ってすごく優秀っていう
イメージがあったのですが、いざ自分が声をかけられてみると
自分に「人を動かす」能力が足りない、っていうことに気付いて
ちょっと落ち込むというか謙虚になるというか
そんな感じです。
エグゼクティブサーチ系の会社にとっては
クライアントに売り込みやすい人材ってことが重要で、必ずしも実際にクライアントの会社で活躍する人材でなくてもいいんですよね。