(PR)

映画「桃さんのしあわせ」を観て




先日「桃(タオ)さんのしあわせ」という映画を観ました。

ストーリーはこんな感じ。

(ウィキペディアから抜粋)

60年間、同じ家族に仕えてきたメイドの桃(タオ)さんが、ある日脳卒中で倒れた。ごく当たり前に身の回りの世話をしてもらっていた雇い主の息子・ロジャーは、その時初めて、桃(タオ)さんがかけがえのない人だったことに気づき、桃(タオ)さんの介護に奔走することになる…。

この映画で第68回ヴェネツィア国際映画祭(2011年 )主演女優賞を受賞した
ディニー・イップの演技が良いです。
控えめだけどチャーミングなおばあさんを演じていて、それがとてもキュート。
女性の方はこういう年齢の重ね方をしてほしい、っておおきなお世話ですね。
すいません<(_ _)>

でも、一言言わせて。
最近はやりの美魔女ってなんなんでしょう。
「見た目の若さ」っていう確実に目減りしていくものに、自分のアイデンティティ求めるのって私にはよく分からんのです。
(ええ、女心が分からない、って奴です。)

さて
途中、介護問題やおひとりさま問題にかんしての
日本と香港の共通性に見入ってしまいます。

この映画で一番良かったのは桃さんの最期。
といっても亡くなるシーンはないのです。
ロジャー(アンディラウ)が、
「仕事で一週間本国に戻らなくてはならないので、
その間になにかあったら霊安室に安置して・・・」
と医者に告げていなくなった後、
葬式のシーンに移ります。

凡庸な映画なら
ベッド脇ですがりつき号泣しながら、辞世の言葉を聞いて・・・
っていうシーンを入れるんでしょうけど
この映画はそんなふうにしないのがリアル。
看病する人にもいろいろ事情があるわけで
実際はこの映画のようなケースが多いと思いますし。

イギリス版のタイトルが「A Simple Life」というだけあって、やりすぎていません。
淡々とした日常に愛情や幸福が存在するってことを表現しています。

それからお葬式のシーンはキリスト教スタイルなんですが
先月読んだクーリエジャポンに、
世界一キリスト教徒の多い国は中国になる、
という記事が載っていたのを思い出しました。

葬式のシーンは
日本国内の貸し式場で撮影したのかっていうくらい似てましたね。
香港も似たような感じなのね。
椅子が、大学にあるようなミニテーブルと一体化しているタイプだったのと
(聖書置くためでしょうか?)
祭壇の代わりに頑丈な土葬用コフィン(棺)が置いてあるところが違いましたけど。

最期にこの「桃(タオ)さんのしあわせ」を見終わってから気付いたのですが
ちょっと不謹慎な言い方をすると
アンディラウに介護してもらう、っていうのは
おばあちゃん向けのハーレクインロマンスとも言えなくもないですね。











6 件のコメント

  • アンディ・ラウだったら私も介護して貰いたいくらい(^-^)/
    美魔女ね~、不自然な感じは嫌ですけど。年相応で綺麗な方っがいいかな。

    今日私は休日で、ホントはマッサージに行くはずでしたが、昔の知り合いが亡くなっていたのを新聞の御会葬御礼で気付きドタキャン。御参りさせて貰いました。57歳、癌も末期の末期だったようです(;_;)凄く仕事が早くてキレイな人で負けず嫌いだったから頑張り過ぎちゃったのかな?娘さんが来春嫁がれるのを待たずに逝かれて残念です。

  • locomacoさん、
    >娘さんが来春嫁がれるのを待たずに逝かれて残念です。
    そうですか、私も両親に孫を抱かせてやれなかったことが
    いまだに引っかかってるんですよね。

  • こんにちは。お元気ですか、毎日寒いですね(^^ゞ

    >淡々とした日常に愛情や幸福が存在するってことを表現しています

    この部分に惹かれました。シンプルなことが素敵だと映像で描けるのはステキな映画だと想います。

    見たいです(*´ω`*)。
    ご紹介ありがとうございます。

    >確実に目減りしていくものに、自分のアイデンティティ求めるのって私にはよく分からんのです。

    すごい共感・・・しました。

    かなり前ですが、フランスの女優が
    【女性が輝くのは40代からで、それは見た目の衰えとは逆に内面が充実していくから】

    というインタビュー記事がありました。

    欧米の女性は概してそのような考え方の方が多いような気がしますね☆彡

  • 香港で土葬は「メチャクチャ金持ち」。
    香港行政区から来た資料を見ると、2010年の火葬率が89%であり、庶民では土葬墓や土葬ロッカーはなかなか買えません。
    火葬も「早い者順」のルールがあり、早朝から並ばなければ火葬の権利が取れないので、金を払って人を並ばせています。
    香港の葬儀は民政部管理ではないために、外資が入っています。

    実は、30分程前に緊急着陸をして降ろした乗客が死亡したと連絡があり、「宗教問題」から迎に行き(解剖はさせない)、国内に連れ帰り土葬をします。
    私が、髭を伸ばしているのは、ユダヤ教とイスラム教のためでもあります。

  • さくら777さん
    いつもリツィートありがとうございます(^_^)

    > すごい共感・・・しました。
    よかったー。女性の方から総スカン食らうと思ってました(^^;)
    ありがとうございます。

  • prof様、きっとコメント頂けると思っていました(^_^)
    > 香港で土葬は「メチャクチャ金持ち」。
    なるほど、確かに主人公はベンツの500乗ってましたね。

  • コメントを残す