レッドオーシャンの新葬儀サービス?

葬儀社紹介業というレッドオーシャンに参入する強者を発見。

葬儀のリバースオークション「クリック葬儀」10月1日(水)ローンチ  わかりやすい基本プラン+複数社の提案で、納得の行く葬儀選びを素早く実現

分析

まず、この勇気を称えたいです。
私ならやりません(^^;)

リバースオークション?という言葉に引かれて早速アクセス!

このプレスリリース時にはまだサイトが立ち上がってなくて
10月1日から立ち上がったようです。

ちょこちょこいじってみた感想は、
「このサービスって価格.comの葬儀社紹介カテゴリーと一緒ではないのか?」
というもの。

参加葬儀社が条件に合わせて葬儀費用を提示して
消費者がその中から選ぶという仕組み。

以前価格.comの葬儀社紹介ページがかかえる問題点を
指摘したことがあります。
価格.comの他のカテゴリーは同一商品をオークション形式で
(つまり値段の安さだけで)
選ばせているが
葬儀カテゴリーは異なる商品を、値段の安さで選ばせているので
無理があるのではないか、という主旨です。

同様の問題が存在することが
下記のプレスリリース内の記述からうかがい知ることができます。

(2) お客様それぞれが考える「最高の条件」を自分で選択
葬儀を選ばれる際に重視するポイントは人それぞれです
(価格、葬儀社の知名度、自宅から近い式場、サービス内容など)。
「クリック葬儀」では、葬儀をお探しの方が重視するポイントに合わせ、
多数の条件で比較し、
それぞれが考える「最高の条件」をご自身で選ぶことができます。

この類のオークションサービスは
『多数の条件で比較し、それぞれが考える「最高の条件」をご自身で選ぶ』ことが
実際消費者にとって大変難しいのが
最大の問題なんです。

あの大前研一氏ですら読み違えてました。
(参考記事: 大前研一氏の葬儀業界の分析が非常にいい加減な件

「それぞれが考える「最高の条件」をご自身で選ぶ」
ことができる消費者なら、そもそもこのシステムを利用せずに
自分で葬儀社を選ぶのではないでしょうか。
インターネットえ
さらに
私は首都圏エリアを検索してみましたが
紹介される葬儀社が少なく、
ある葬儀社にいたっては自社サイトを見つけることができませんでした。(2014年10月2日現在)
これはサービスの立ち上げを急いだ時にありがちなことなので、目をつぶるとしても
葬儀社紹介NPO法人をエントリーしているのはいかがなものか?
楽天トラベルの紹介先ホテルに一休.comが入っているような状態なんですが・・・
ここも価格.comの悪いところを真似てしまったような。
(参考記事: 価格.comの憂鬱

このサービスの運営会社サイトを見てみると

どうも早稲田発のベンチャーのようです。
(関連サービスのリンクが切れているのはうっかりなのか
わざとなのか?)

中堅が経営多角化のために数打った鉄砲の一つならともかく

ベンチャーなのにこの戦略はリスキーです。
もちろんベンチャーにリスクはつきものですが
これは筋が悪い。

以前から存在する類似の商売のプラットフォームを兼用して超低コストで運用とか、
紹介元と引受先が同じとか
なんらかの仕組みがないと成立しないビジネスモデルだと思うのですが・・・

しかし一方で
終活カウンセラーです、って名乗ってるスタッフK氏の正体が

http://megalodon.jp/2014-1003-2107-27/www.life-ending-osoushiki.com/search/?sd_id=22
ベンチャー育成機関のコンサルタントでMBAホルダーであることを知ってしまうと
http://megalodon.jp/2014-1003-2108-47/www.waseda.jp/rps/incubation/services/consultant/consultant.htm

一見無謀にも見えるが何かあるのかもしれない、と思ってしまうのです。

立ち上げた以上はがんばっていただきたいです。
経緯を見守りたいと思います。

追記

先日
レッドオーシャンの新サービス?
という記事で取り上げたベンチャー企業さんの

代表者のインタビューがリリースされました。

【挑む】ライフエンディングステーション・工藤元社長 (1/2ページ)
【挑む】ライフエンディングステーション・工藤元社長 (2/2ページ)

活動本格化というところでしょうか。

このブログに取り上げたところで、この企業さんにとっては何のメリットもなく
もしかするとうっとうしいだけかもしれないんですが、
私のなかでは、どんな勝算があっての参入なのか?という点において
注目しています。

インタビューを読むと
終活・シルバー分野をトータルにフォローしようとしてるようです。

このインタビューだけでは全容は分かりませんが
私の感想は下記の通り。

○ワンストップの相乗効果をどう生むか、またどう訴求するのか?

○提供するのは物ではなく主にサービスなので
ネット上だけではマネタライズできないはずだが(途中で「人」が介在する必要有り)
総合的なクオリティコントロールをベンチャー企業ができるのか。

○イオン、Yahoo!が動いてる状況で
ニッチではなくトータルサービスで対抗できる戦術はあるのか?
(その分野でトップを取らなければ
ペイできそうなアクセスは集められないのでは)
レッドオーシャン
出自や肩書きを拝見する限り、
恐らく私なんかよりずっと深くビジネスについて
考えていらっしゃるのだろうけど
非常に気になったのは下記の部分

今後成長していく有望な市場だが
規制緩和もあって業界の参入障壁が低く、競争は激しくなるだろう。

まず葬儀業界は有望な市場ではなく基本的に衰退産業です。
(参考記事:佐々木俊尚氏ですら間違う、インターネットの葬儀情報

それから葬儀業界で規制緩和など起こっていません。

なぜならもともと規制が存在しないからです。
経済産業省の動向や葬儀場建設に対する条例など
どちらかと言えば規制は強化される方向にあります。
そして、競争は激しくなるだろう、ではなく
競争の激化は10年前から起こっており、
現在のフェイズは「勝ち組と負け組の分離」に移っています。

まさか大局を見誤ってはいないとは思いますが・・・

マスコミに合わせて、
アピールを交えた受けのいい「通説」を言っているだけなのでしょうか?
ますます謎が深まります。

さらに追記

現在(2020年4月)登録葬儀社も2社しかなく、ほとんど開店休業状態のようです。




6件のコメント

 葬儀社比較サイトは、多くはどこかの企業の色のついていて、自社誘導の下心が見えるサイトが圧倒的ですので、なんとかまっとうな比較サイトができて欲しい、と心から願うものです。
 葬儀・比較 で検索すると、オーガニックな順位トップは価格コム。その構成にはいろいろ言いたいことがあるのですが、現状ではやはり相対的に最も信頼性があるということなのでしょうか。

 ご紹介のサイトは、業界のSさんが絡んでますよね・・・それにしては、ライフデザイン研究所と葬祭支援センターばっかり、なんて状態を放置しておくのが不思議だなぁ(いくつか業者を呼び込んで見栄えを良くけしても良さそうなものなのに)。敢えてそうしないところになにか戦略が?

葬儀業界二年生様、
>現状ではやはり相対的に最も信頼性があるということなのでしょうか。
でもなかなか成約までは行かなさそうな印象があります。
>なにか戦略が?
ここが分からなくてですね、
このサイトはあんまり意味がなくて関連分野に出るためのステップだとか
ベンチャー系の実績として何か一つ形を作る必要があった、だとか
よく分かっていないお金持ちに対して売り抜けるだとか、
いろいろ考えてみたんですが、これっていうのが思い浮かばないです。
そもそも今さらこのモデルで本気で成功したがっているとは思えないんですよね。

遺体を預かるだけというサービスは拡がりをみせていますか?
基本的に法規制がないので、簡単な設備投資でできるような気がします。

レッドオーシャン2様、
>遺体を預かるだけというサービスは拡がりをみせていますか?
おそらく「だけ」では商売にならないのではないでしょうか?
安置を起点に他のサービスを提供するなど、ですね、

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