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葬儀の専門家(笑)の現在




昔からマスメディアで
葬儀の専門家として葬儀について語る方々
がいらっしゃいます。

葬儀屋ってダメな奴ら
という発言することで
お金の入るポジションの人(ライターとかコメンテーターとか葬儀屋紹介業とか)が
多いのが特徴です。

その栄枯盛衰ぶりについての考察をしてみたいと思います。

10年くらい前は二村祐輔氏かな。
彼は元葬儀屋です。

その後、I女史が登場しました。
(なんでイニシャルなのかはこの記事を参照)

I女史は今週のプレジデントでも
執筆されています。
以前の事件にもかかわらず
継続して使われているということは
彼女のレベルの高さによるものなのか人手不足なのかは分りません。

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今回の記事中でも
「実際に家族葬を選ぶ人は全体の半分ですが検討する人は8割から9割」って
ソース(出典)はどこの統計値だよ、あんたの印象じゃねぇか
とツッコミたくなる、経済誌の記事とは思えないクオリティは
相変わらず抜群の安定感です。

しかし時代は変わります。

プレジデントの彼女の記事は88ページで終わり
89ページからニューカマー佐々木悦子女史の記事が始まるのです。

ここに
葬儀の専門家の
世代交代をみるのは私だけでしょうか。

以前から佐々木悦子女史の活躍を預言していた私としては
(参考記事:小学館「エンディングノート」の欠点
葬儀・お墓のスペシャリスト発見
葬儀業界の正義の味方 )
喜ばしい限りです。

佐々木悦子女史はさらに
先日放送のフジテレビ「カスペ!・お盆直前緊急企画!! お墓・葬式100のギモン徹底解明SP」に続き
2014年9月26日放送のフジテレビ「してみるテレビ 教訓のススメ
にも出演されていました。
「芸能人のお葬式ってお金かかるんですねー」のフリに
「1,000万円くらいはかかっているはずですね」という
小学生の言う「ひゃくまんえん」レベルの回答。

あと出演者の加賀まりこさんが
「迷惑かけたくないから、葬儀に人は呼ばない。私はゼロ葬」
とおっしゃったので、
私はとうとう島田裕巳氏の「ゼロ葬」がここまで普及したのか、とびっくりしたのですが
そのあと続けて「お墓はもう買った」とおっしゃったので、テレビの前で苦笑しました。
いや、墓を用意してるんなら、それゼロ葬じゃなくて、直葬じゃん。

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でも佐々木悦子女史はツッこみません。
正しさ、はどうでもいいのかもしれません。

さてI女史のポジションを着実に佐々木悦子女史が奪っている秘訣は
なんなのでしょうか。

お二人とも経歴を見る限り
通常の葬儀屋の業務、
つまりお葬式を取り仕切った経験は全くないようです。

普通の神経ならマスメディアに登場して
葬儀のことについて語るなど怖くてできないはずです。
そういう意味ではお二人とも素晴らしいメンタルの強さと言えるでしょう。
(わたくしごとで恐縮ですが先日地域のコミュニティ誌への寄稿しました。
この程度の部数ですら私には結構なプレッシャーでした。
自分の小物感を残念に思います)

ただこのメンタルの強さ、において
佐々木悦子女史はI女史をはるかに凌駕する。

I女史が名乗る肩書きは所詮、「葬儀相談員」です。
フツーだ。
これに対し佐々木悦子女史の肩書きは
葬儀・お墓のプロフェッショナル(笑)
です。

テレビ出演時に番組が勝手に付けたものではありません。
サイトなどの公式プロフィールにおいて
自分でそう名乗っているのです。
(私は1,000件以上お葬式の担当をしていますが
テレビに出て、真顔でこの肩書きを名乗れと言われたら
こめかみに銃口を当てられている状況でない限り、無理です)
言ったもん勝ちです。

佐々木悦子女史がI女史の仕事を奪いつつあるのは

まさにこの点だと思うのです。

佐々木悦子女史がこのポジションを得たことで
今後、彼女の見解が、お葬式における正解として

全国レベルで撒き散らかされることを
私は危惧しています。
過去の記事でも指摘したように
葬儀屋さんなら犯さないような誤りや
「葬儀屋ってこんなヒドイ奴」的な一方的ポジショントーク
を自重されることを祈らずにはいられません。

今週号の週刊プレジデントの88ページと89ページの見開きは
葬儀の専門家世代交替の
メルクマールとして長く記憶されるはずです。

俺の脳内に限り、だけど。











12 件のコメント

  • 葬儀に携わった事も無い人をプロフェッショナルと認めて使うメディア自体が葬儀をわかってないから仕方ないんですかね。
    元葬祭業の人でも2年ほど勤務したことをウリにする人もどうかと思うし。

    メンタル強ぇな。
    って、見てていつも思います。

  • マツコ様
    >メディア自体が葬儀をわかってないから仕方ないんですかね。
    おそらく、正しいかどうかではなくおもしろいかどうかが
    問われる世界なんだと思います。

  • 佐々木さんは個人的には知りませんが、手元にある情報から「画を描いた人」の想像は付きます。

    佐々木さんの所属するNPO法人情報。
    所在地は新宿区で名称が、NPO法人ライフデザイン研究所(小谷みどり女史のライフデザイン研究本部と混同しやすい)
    http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/researchers/index.html

    そして、このNPO法人の代表理事が清水康氏。
    言わずと知れた鎌倉新書の清水氏であり、非常に優秀な人。(学歴だけではなく、センスがある)
    http://www.waseda.jp/rps/incubation/services/consultant/consultant.htm
    そして、洛王セレモニーの筆頭株主で取締役。
    http://www.jsda.or.jp/shiraberu/greensheet/kaisya/gaiyou/files/k2368_26.pdf
    この有価証券報告書ではエポックが第三者割当を行っていることが判明。
    ビューティー花壇の第4位株主。
    http://www.beauty-kadan.com/ir/pdf/h22_6_houkoku.pdf
    これ以外にも一杯ありますが、今回は割愛。
    清水氏が所属もする早稲田大学のインキュベーション事業がこれ。
    http://www.life-ending-station.co.jp/#searvice

    紙媒体が売れず出版業界は生き残りが大変なか、鎌倉新書が早々とネット事業や斡旋業、コンサルタントや講習・資格ビジネスに転換したのは、清水氏の能力があったからと思われます。
    清水氏自体が葬儀施行を行うわけではありませんが、葬儀業界を「表に出ずにリード」しており、個人的には「国内の葬儀・関連業界で最も賢い人」と感じています。(恐らく、15年先を見据えている)

    佐々木さんも通称「日本橋グループ」であり、清水氏の画いた計画通りに動いているだけであれば、経験やスキルは必要ではありません。
    清水氏の配下にいる限りは安泰です。

  • prof様
    >http://www.life-ending-station.co.jp/#searvice
    実はこのプレスリリースを見て記事原稿を一本書いていたのですがhttp://www.atpress.ne.jp/view/51481
    ちょっともやが晴れました。
    情報提供ありがとうございます。

  • 佐々木さんの公式プロフィールを見て下さい
    http://megalodon.jp/2012-0915-1411-15/ohaka-fcheck.com/column/

    佐々木さんのプロフィールをブレインストレージ法で解析すると、寺院アルバイトや葬儀社に頼み込んで現場に出る、寺院や葬儀社、石材店の700社を訪問など、素人はおろか葬儀関係者でも不可能でしょう。
    そもそも、頼まれたからと言って素人を現場に出す葬儀社や葬儀関係業者は「何を考えているのか」と思います。

    しかし、清水氏から頼まれたり、清水氏の口利きであれば断れないでしょう。

    清水氏の学位論文を読むと、「なかなか緻密な人」です。(2013年学位 MBAも持ち中小企業診断士もあり) 
    http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/40184/1/Honbun-6177.pdf
    清水氏の早稲田インキュベーションでの会社は下記で、むしろ学位関連本来事業。
    http://www.globalecosystem.net/
    今年の早稲田大学商学部の起業家養成講座は下記。
    http://www.waseda.jp/w-com/student/news/2014/PDF/Kifukouza_kigyoukayouseiI2014.pdf

    yahooエンディングも清水氏であり、「自らは表に出ず」は頭の良い方法です。
    専門業者や互助会にも清水氏レベルの人がいれば、「日本の葬儀業界は変わったかも」と思います。
    清水氏とは個人的には10数年前にキャバクラでご一緒したことがありますが、お互いに「隣に付いた若くてきれいな娘との会話を重視」して、話はほとんどしていません。

  • prof様
    >10数年前にキャバクラでご一緒したことがありますが、
    ちょいちょい風俗ネタ放り込まれますよね(^^;)

  • 遅レスですいませんが
    物理教師さんが小物ではなくて倫理がしっかりしてるだけでローカルといえど公の情報になるわけでその先で想像してリスクとかいろんな人が見る、参考にするとか考えて責任感感じちゃうわけで実は普通ですよね。
    でもその逆は…。

  • その点は大丈夫かとこのブログは普通のクオリティでは出来ないかと思います。異常な倫理がメディアを喜ばせています。

  • かかし様、
    我々は葬儀業界にいるから葬儀に関するメディアの歪み方が分かるわけですが
    となると我々の専門外の他の分野の報道も結構ゆがんでいるのだろうなぁ
    と思う今日この頃。

  • 物理教師様 いつも勉強になるお言葉ありがとうございます。しかし、他の業界と葬儀業界は少し違って物理教師さんも過去に書いてあるとおりにモラルの低い人が多いゆえに珍事件も多くつけ込みやすい。
    表面上扱う数字が大きいのでつけ込める。そんな風に感じています。私は生粋の葬儀屋に育ててもらい18年(たぶん育ててもらったのは4年程度、あとは独学)ですが、物理教師さんがいらっしゃるような会社、物理教師さんのような上司の下で勉強してみたかったですね。隣の芝は青いですかね?
    まだまだ頑張ります。

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