本日(2014年8月5日)
フジテレビ「カスペ!・お盆直前緊急企画!! お墓・葬式100のギモン徹底解明SP」
という番組が放送されました。
観た感想としては・・・
ゴールデンタイムのバラエティで
葬儀部門の監修を佐々木悦子にやらせたら
まずいんじゃないかという危惧は当たってしまったようです。
彼女のポジションは
葬儀屋の悪口を言えば言うほど有利になるように出来ています。
(参考記事:葬儀業界の正義の味方)
しかしお葬式の担当をやったことがないのに
「お葬式のスペシャリスト」と全国放送で名乗れるというのは
普通の神経ではできないですね。
メンタル的にスゴイと思います。
ゴールデンタイムの全国放送で流れてしまった以上
私のブログで 指摘したところで焼け石に水ですが、いつもいってるように
「黙っていることは認めてしまうこと」になってしまいますので
ここがおかしい、というところを指摘します。
ちなみに私が指摘するのは専門の葬儀に関する部分だけです。
お墓のように(自分にとって)周辺業務に関しては
専門家である墓石屋さんに任せます。
佐々木悦子さんのような神経は持っていませんので。
TV番組の場合、制作側の演出の名の下に
監修側の意図がねじ曲げられることはあります。
よって佐々木悦子の監修そのものがおかしい部分と
演出がおかしい部分があるはずですが、
番組の最後に
「専門家が監修しています」
とエクスキューズのテロップが出た以上はその区別無く指摘させていただきます。
・ご遺体の院内の搬送中に名刺を出したりしない
ましてや葬儀屋決めた?なんて売り込みはしない
・ご遺体を間に挟んだ立ち位置で話したりしない
・葬儀屋役に小狡そうな俳優使って
金ピカの腕時計をはめさせているところに悪意を感じる。
・病院に安置できる時間は2時間なんて言い切るな
・日本消費者協会のデータは使うべきじゃない。
(参考記事:マスコミが報道する葬儀費用のウソ(日本消費者協会編))
おまけに最新じゃなくて前回のデータじゃないか。
・5名で350万の葬儀があったから、どうだというんだ。
私は、式場内を全てバラの花で飾って10名で400万円の式をしたことがありますが。
(もちろん遺族の希望)
特殊な事例を出して視聴者をミスリードするんじゃない。
・親戚の交通費宿泊費を喪主が負担するのは一般的か?
・お坊さんはどうやって探すの?→葬儀屋さんに頼んで・・・
菩提寺のチェックさせろよ。危ないな。
・ナレーションのためのヒヤリングを開式前にやるか?
・遺族が末席に座るっていうのもなぁ、
佐々木さん東京中心に活動してんじゃないの?
・オチは、見積もり作らず、倍の金額請求されてビックリ
っていつの話だよ。
こんなとこでしょうか。
地域宗派によって違うからなんて言い訳は
認めないです。
こっちはタウン誌の寄稿ですら、
何度も推敲して誤解がないようにやってんのに
この脳天気さはなんだろう。
(追記)
マナー講師のいっていた
・葬儀の挨拶は語尾を消え入るように
と
・葬儀の靴、女性は布製、男性は合皮
というのは間違いです。
予想よりも「おとなしい内容」でした。
もっと派手に「葬儀屋は悪い、人を騙す、だから正義の味方が必要」と来るかと思っていましたが。
医療側としては、1.遺族を急かさない、2.葬儀社とは一線を隔す、3.遺体への処置はケアなので葬儀社には行わせない、と指導をしており、ここ5年程は大きく改善をしています。
確かに、北大病院(看護師不足と手当問題から)や福岡市内の病院では葬儀社社員が遺体の処置をしていますが(他にもあるが)、退院までは患者さんであり「死後もターミナルケアの一環」として、医療従事者(主に看護師)が対応をしなければならない」と指導をしています。
ドラマ仕立ては、「餅を詰まらせての急死」でした。
都道府県や政令指定都市にもよりますが、死亡診断書ではなく死体検案書の可能性が有ります。
そして、司法検視や行政検死、または警察医検死が必要ではないのでしょうか?
病院の担当医が警察医であった場合は別ですが、DOA状態や到着後短時間での死亡(今回の番組は)であれば、災害死の窒息(食物誤嚥)ですので「今回のシチュエーションには無理があります」。
録画して番組を拝見させて頂き、葬儀社の人間として突っ込みどころ満載の内容でしたね。
監修の佐々木さんは最近では講演とか雑誌の取材が多いみたいですが、NPO法人を立ち上げに参加、大手の葬儀社に僧侶の紹介をする事業をしてますが、NPO法人と謳っても所詮、葬儀紹介会社と同じです。
また、このNPO法人の母体は鎌倉新書になり、葬儀社と握手しながら裏では蹴落とす行為を今回の番組でもうかがえます。
今回の番組でマトモなひな壇芸能人は博多大吉さんぐらいでは無かったのかなと思います。直近にお父様が亡くなって葬儀をされて、現実的な話をしてました。
番組としては芸能人の経験者が語る良かったことや残念だったことを話す時間をしっかりもてる内容のほうが良かったと思います。
prof様
>予想よりも「おとなしい内容」
ボッタクリのオチが相変わらずヒドイと思ったのですが
葬儀人様
>今回の番組でマトモなひな壇芸能人は博多大吉さんぐらい
彼の著作を読むとかなり分析が的確で戦略的な人、というイメージで
自分の中では好感度高いです。
講習会商法、資格商法、斡旋商法は「業界及び業態破滅」につながりますが、物理教師さんの様な本流から見れば迷惑な存在であっても、口コミよりもネットやマスコミ、メディア情報が尊重される時代ですので、亜型や変異型の猛威は止まらないでしょう。
今回の番組でも「見積もりを取れ」と言っており、これ自体は賛同が出来ますが、「見積もり自体の信用性」が最も重要でしょう。
コマセ商法(安く見積もり高く請求)への対策も重要でしょう。(各葬儀社が見積もり精度を公表すれば、見積もりの比較は可能ですが)
私の母の時(私が海外にいて帰れなかった)が160%(見積額の1.6倍支払)であり、父の時が99%(ほぼ見積もり通り)でした。
担当者と十分に話し合えば、見積もり精度が上がります。(急逝では難しいが、優秀な葬儀屋さんは見積もり精度が高いはず)
prof様、私の感覚では
参列者数以外にパラメーターが無いのだから
間違えようがない、
という感じなのですが。
久々にコメント致します。
かの番組は見ておりませんが、
現在敢行されている書籍も含め
この情報過多の時代なのに
消費者を煽る記事が横行するなぁ。
と、考えさせられます。
(まあ、自分の範囲外では
その記事に煽られてるんでしょうが。)
昔はその情報の少なさ故、
悪徳葬儀社が横行し、その為に
情報が必要でしたが、
今は情報が多過ぎて
取捨選択する為に、更に
情報で溢れかえってる気がします。
あと、自分の葬儀社では
返品化で返礼品を多めで用意してます。
なので、請求は見積もり価格を超えるコトはそうありません。
(基本、見積もり記載項目以外の請求はしませんし、後だしで⚪︎⚪︎が必要でした何てコトもありません。)
例外として、供物の喪家・親族分で
未収分を代理請求する場合がありますが、コレも葬儀費用とは別項目ですし、領収書も別扱いです。
自分は今の葬儀社のシステム以外知りませんが、
支払い総額のMAXが解る点で
この見積もり方式はベストでは無いにしろ
ベターだと思ってます。
(但し、パック方式では無い為、全項目について説明を行い要不要を問うので、時間がかかり、打ち合わせに喪家に負担をかけている点は、、、)
そういう意味では、
最近よくある葬儀社?の
親族の葬儀をしたら費用がハッキリしてなかった!!
自分が正さねば誰がヤル!!
的な社長さんには企業の前に
プロの葬儀屋として働いた経験があるか問いたいですね。
あ、ウチの地域のTの社長は
ウチの会社iの出だったなあ(;^_^A。
時計塔様の言われるように現在はSNSやメディアの情報量が多すぎて溺れるような状態ですよね。
しかも、誰でもメディアになれるような状態にある今日ではその発言が軽く、想像などで語っているものが多く見受けられます。
最近では「大丈夫!!貴方?」「知らなきゃぼったくられる?」的な釣りは全部詐欺だと思っていいと思います。
時計塔様、
私の勤める葬儀社でも
MAXで見積もりだしてます。
かかし様、
ウソをウソと見抜けない人は難しい、ってやつですね。
見積もりもMax(最高額)で出して貰えれば依頼側も安心ですが、ルールがないのでMin見積もりが良心的葬儀社と言われて選択されるのは合点がいきません。
Min見積もり(言い換えればスタート価格見積もり)は、葬儀終了後に「騙された」が生じ易いはずですが。(私も 3,000円ポッキリで 27,000円とられた)
「正知正見 正思正行」を求めるのは不可能ですが。
prof様
複数社比較を前提に、ミニマムで見積もり作る葬儀社がいるのが
問題だと思います。
ここで行政の力を使ってですね、
見積もりは最高額表示とする、くらいのことができれば
いんですけどね。
見積もり自体がMax条件やMin条件と混在であれば、「見積もり額での比較は意味がない」となり、一般向け雑誌や一般向けコンサルの「複数見積もりを取って比較する」自体が意義としては非常に希薄となります。(相見を比較しろはトラップの手助け?)
行政や霞が関としては「民事不介入(民間の商取引)」であり、不当行為(二重価格や抱き合わせ販売等)がなければ指導や介入は出来ないはずです。
ただし、消費者庁は「適格消費者団体寄り」ですので、これらの団体が請願をすれば「見積書の適正化について」の通知が出る可能性が有りますが、強制力はないはずです。(公取委のHPでも葬儀事案は少ない)
葬儀管理法を制定すれば可能ですが、規制強化をすると中小葬儀社は廃業に追い込まれるので、これも不可能であり、各社の良心や考え方に頼るしか。
prof様
>中小葬儀社は廃業に追い込まれる
経営者は大変ですが、葬儀屋さん自身は企業を渡り歩くので
うまく業界再編できそうな気もするのですが。
茨城県の業者への転職は覚悟が要ります。
昨年8月、女性部下の「髪をつかんで頭を壁に打ち付け」て上司が逮捕。
本年6月、社長が社員の頭を靴で殴り逮捕。
地味に過当競争地区なので、経営者や管理職は数字に囚われ、現場は売り上げに囚われ。
別の意味で「レッド・オーシャン地区」です。
prof様
>経営者や管理職は数字に囚われ、現場は売り上げに囚われ。
まだ数字を出してくれるのはいい方で
ひたすら精神論というところも多いんですよね。