葬儀業界新規参入者のパターン




先日この記事で取り上げた新規業者さん(参考記事:挑戦者発見
イケダハヤト氏のブログで取り上げられていました。
イケダハヤト氏は時折炎上するプロブロガー。

 記事は、これ。

「ぼったくり」がまかり通る「葬儀ビジネス」を変える!「シンプル火葬」を展開する篠原豊氏

タイトルから想像できるように
恐らく良心的な葬儀屋さんはカチンとくるので閲覧注意。

読んで真っ先に思ったのは
これ10年前の記事?
ということ。
かつて葬儀業界の革命児とマスコミがもてはやしたN氏が言っていたことと
よく似ていたので。
(参考記事:大前研一氏の葬儀業界の分析が非常にいい加減な件(おまけ)

それは

1自分の愛する人の葬儀でこんなひどい目にあった

2葬儀屋、最低!

3そしてなぜか「義憤を抱」き、私はこんな素晴らしい志をもって葬儀業界に参入しました!

4既存の業者から「あり得ないような」嫌がらせを受けたけど、負けない!

ちなみにN氏がよく話していた、
恋人の葬儀で遺影が傾いたのに葬儀屋は何もしなかったというエピソードは
全くのウソだったらしいですけどね。
善意の人が多い日本人はまさか人の生き死にでウソをつく人がいるとは思わないでしょう。
彼は葬儀屋を○○○師呼ばわりしておきながら、自分が
葬儀屋をだます葬儀屋以上の○○○師だということがバレたとたん
葬儀業界に居られなくなり逃げ出しました。
炎

 今回の記事における篠原豊氏の行動で理解に苦しむのは
母親の葬儀の際、見積もりの段階で、
葬儀費用が予算以上にふくらんでいるということを理解しながら
そのまま依頼していることです。

なぜ別の葬儀屋にしなかったのか?

そして母親の葬儀の時に失敗しているのに
父親の葬儀の時も失敗しているのは
なぜなのでしょうか?

下記の2つの記事を読んでもらいたいのですが

あえて買い手の責任を問う!

葬儀業界と葬式仏教界の競争原理の違い 1/2

(両親が亡くなった際の話がもし「本当」のことだとしたら)
手厳しいことを言うようですが
いくらでも良い葬儀屋はいるのに
なぜわざわざダメな葬儀屋を選んでしまったのでしょうか。
結局その選択ミスが
ダメな葬儀屋の存在を許してしまうことになります。
(もちろん言うまでもなく葬儀業界側にも責任があります。
ただ、葬儀屋ってひどい奴だから、
では問題の解決にはならないということです)

残念ながらマスコミのキャンペーンをみても分るように
宣伝というのは事実の正確さや論理ではなくて
読み手の感情に訴えた方が簡単で効果的です。
情報の送り手の誠実さは、問われません。
大企業批判の裏には、あいつら稼いでいるんだろ、という感情が根底にあるように
葬儀業界に対しては
あいつら稼いでいるんだろ、(っていう誤解?)に加えて
穢(けが)れた賤民という差別意識があります。
そのため世間に「感情」で訴えることによって、
簡単に焚きつけられる構造になっています。

そんな構造を利用しようと思うと、
上記のような話になってしまうのでしょう。
実は篠原豊氏がこういうことをしゃべり出すのは時間の問題だと思ってました。
同じようなパターンの人達を何度も見てきたからです。
ネット

それから葬儀業界新規参入者の言動で
いつも私が分らないのがこれ。

彼らは既存の葬儀屋が最悪、と言っておきながら
自分たちで葬儀屋を始めるのではなく
なぜ既存の葬儀屋に仕事を紹介して、紹介手数料を取るビジネスモデルで
参入するのか?ということです。

これでは、中間搾取する人が増えるだけで
葬儀サービスのクオリティは変わらないですよね。
むしろ中間搾取という余計なコストを発生させる分、
消費者をとりまく状況をさらに悪化させているのではないでしょうか?

本当に葬儀のことを考えるなら
本当に遺族の為を思うなら
喪主の服が雨で濡れないように自分はびしょ濡れになりながら傘を差し出し続けたり
事故死した子供を前に警察の霊安室で半狂乱になる母親の体を支えたり
妻の自殺を親族になじられている夫の横にひたすら寄り添ったり
ということをなぜ引き受けようとしないのでしょうか?

新規参入で葬儀屋ブローカーではなく葬儀屋を立ち上げて軌道に乗せたのは
私の知る限りアーバンフューネスさんくらいしか思い浮かびません。
(ティアの冨安徳久氏という方もいるかもしれませんが、
彼は以前から葬儀屋さんだったから、参入ではない、とします)

今回の記事で「葬儀業界はブラックだから刺されそう」と
無邪気かつ無礼極まりない言い方で
葬儀業界批判を行なうイケダハヤト氏は
勉強不足なのかいつもの炎上商法なのか。

葬儀屋ってひどいッスねー、で全てが片付くほど
世の中は単純じゃないです。
絶対悪の連中がいて、自称正義の味方が立ち向かうっていう構図は
お子様には分りやすいかもしれませんが。 

誤解の無いよう念のため追記:
篠原氏のコメント内容がN氏に似ていることを指摘しましたが
クレバー感が似ているということであって、
問題行動を起こしそうということではありません。
彼のビジネスモデル自体は興味を持って見ています。
あと彼のファッションセンスにも興味を持っています。
画像はこちら 











12 件のコメント

  • カチンときました(笑)

    「家族五人くらいで見送るのに50万ですと言われて。結果100万超えてしまった。」で依頼することがそもそもオカシイ。

    >彼らは既存の葬儀屋が最悪、と言っておきながら、自>分たちで葬儀屋を始めるのではなくなぜ既存の葬儀屋>に仕事を紹介して、紹介手数料を取るビジネスモデル>で参入するのか?ということです。

    面倒くさいことは引受ける気がないからでしょうねぇ。
    葬儀屋をバカにするのもいい加減にして欲しい。

  • 心強い記事をいつもありがとうございます。
    随分前のの記憶でTVで彼女の遺影が傾いて~~のエピソードを見ました。で、葬儀社なので色々見ていると最終的に紹介してる東京人?って印象で
    ナニソレ?どーゆうこと??とイラっとTVを見たのを覚えています。なるほど、消えてたんですね。

    嘘は枯れます。事実は追求できますが嘘は出来ないのでビジネスでも腐ってゆきますね。

    最近のネットでの葬儀社の名前を検索すると寄生虫のように張り付いて勘違いさせる営業しているような嘘ビジネスの素敵な皆様に負けないように、ここのブログを見ながら頑張ってます。大変だと思いますがこれからも記事を提供して頂けると幸せです。

  • 弔い人様
    >結果100万超えてしまった。」で依頼することがそもそもオカシイ。
    ですよねー。
    こんなにおおらかな人が商売やって大丈夫なのかと
    (^^;)

  • 火葬式が善であるなら悪徳葬儀社でいいや 様、
    >心強い記事をいつもありがとうございます。
    こちらこそ、心強いコメントありがとうございました。
    お互いがんばりましょう!

  • ニューカマーの第3~4世代亜型の劇場型分類。

    出口と入口のない池は水質が悪化して水が濁ります。
    新しい水が入ると水は浄化しますが、あくまでもキレイな水が入ることが前提であり、汚れた水が入りかき混ぜられると、水質は元よりも更に悪化します。
    葬儀業界は誰でも参入出来る仕事であり、最も簡単な方法は「業界や業者は悪だが、私は違う」との優良誤認型営業であることから、「葬儀社は悪」とのイメージ戦略が斡旋やコンサル、新規組に見られます。

    また、クレジット払いはスマートで明確に見えますが、クレジット会社取扱い手数料(包括信用購入あっせん又は個別信用購入あっせんに係る手数料)が価格に含まれています。(通常は5~7%位)
    https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/shitsugi/shohi/06/02.htm
    http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S36/S36HO159.htm
    斡旋会社や斡旋サイト、コンサルタントを通じて葬儀を依頼した場合は、更にバックマージン(通常は15~25%位、安い処でも7%)であり、「直接、葬儀社と話し合い、現金で支払うことが最も安い」のでは?

  • prof様、
    >、「直接、葬儀社と話し合い、現金で支払うことが最も安い」のでは?
    消費者と、ブローカーから紹介された葬儀屋が結託して
    紹介手数料払わなかったらどうなんだろう、
    ということをたまに考えます。

  • 世界的に見て「葬式紹介業や葬式斡旋業が成り立つのは日本だけ」です。(自己責任の認識が欠如)
    これは、日本人特有の「自分では決められない、人の意見に左右される(声の大きな人に付く)、他の人達と同じ行動でなければ不安になる」との特徴により成り立つ特異的産業です。

    歌舞伎町の「優良風俗店無料紹介所」は家賃が30万円以上もし、人件費を考えると100万円/月以上が必要ですが、「無料を掲げています」。
    無料とは「客からは直接貰わない」との意味だけであり、店からは「バックを含めた金額が客に請求されます」。(実質的には料金にオンされている)
    条例規制が入る前は「客1人に対して3,000円バック」が相場であり、店としては客単価5,000円以上を遣わせなければ赤字になりました。

    現在では店自身が「無料紹介所」を出して、自店への客の囲い込みを行うタイプ(葬儀業者がNPOを造り、自社に誘導するタイプ)と、契約した店舗に客を誘導してバックを貰うタイプ(コンサルやアドバイザー型)に分かれており、葬儀では前者がITタイプやMPOタイプ(市民型ではない方)、後者が個人コンサルタイプ(法人起業型)と市民活動系のNPO(一部、バックを貰わないNPOも存在)となります。

    ポン引きが客を連れて行く場合は明確ですが、電話やネットで紹介された葬儀施行では、「直営紹介型」以外では紹介手数料金不払いリスクはあります。
    優良葬儀社が本当に優良であれば紹介手数料は支払うのでしょうが、15~25%位のリスクはあるのではないでしょうか?(紹介料金を支払うことが有料の条件)

    私の母の葬儀は「大外れ」でしたが、この葬儀社さんはネットやマスコミでは「超優良企業」です。
    最終的には自己責任です。

  • prof様、
    >歌舞伎町の「優良風俗店無料紹介所」
    なんかこれ怖そうなんですけど・・・

  • 匿名様、
    >私は業界の関係者では無いので価格破壊は大いに賛成です
    私も競争原理がちゃんと働くことには賛成です。

  • 高いのがわかっているのに、そのままその業者に依頼するのはおかしいと、あなたはおっしゃいますが、それは、いじめられている子をみて、その子にも責任があるというのと同じですよね。では、お見積もりが高いので、お帰りいただいて、他の葬儀社にお願いしますなんてこと有りえるはずがないじゃないですか。あなたは本当に喪主が悪いと思うのですか?
    良い葬儀社は自分が濡れて、喪主に傘をさす??形だけの偽善ですよ。
    日本人はお互いさまという精神から、ころころ簡単に依頼先を変えたりしません
    だから、選択肢がはっきりして、明快な価格の新規参入がなりたってしまうのです
    私の周りの葬儀社の方は、みんな喪主様に感謝されていますよ
    金額は納得の上できちんと請求されているからです
    結論は、喪主様は葬儀社の説明がきちんとされていれば納得されます。
    喪主側も悪いなどと決して今後考えてはいけない。思い上がりもいいところです。

  • 大阪太郎 様
    >いじめられている子をみて、その子にも責任があるというのと同じですよね。
    ちがいます。

    >他の葬儀社にお願いしますなんてこと有りえるはずがないじゃないですか。
    普通にあります。

    後半は私の読解力の問題で文意がくみ取れませんでした。
    申し訳ありません。

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