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葬儀業界の採用についてつらつらと考えてみる




葬儀業界の採用についてつらつらと考えてみます。

7月8日の日経新聞に
「内定学生引き留め躍起」
 という見出しの記事が掲載されていました。

要約すると景気が上向いてきた影響で
内定辞退に人事は四苦八苦しているという内容。

葬儀業界でも少なからずありそうな話ですよね。
まぁ採用の段階からなかなか人が集まらないという問題が先にあるのですが
内定出しても、他業界から内定もらったとたんに
我に返ってやっぱり「普通」の職業に,などと言いだして。
煮え湯を飲まされている葬儀社も多いのでは。

面接1

ちなみに7,8社くらいから内定もらえる奴っていましたよね、学生の時。
スポーツも勉強もできて友達も多い奴。
そんな奴なら辞退されても
しょうがないとあきらめがつくと思われるかも知れませんが
そもそもそんな奴は最初から葬儀屋に面接を受けに来ない。
どうせ電通なんかにいくんでしょ(^^;)

むしろボーダーラインにいてどうしようかと
悩みに悩んだ結果思い切って内定出した子に
辞退されるとダメージでかいっす。

内定辞退するような奴、こっちからおこわり!
と言ってみたところで・・・
何社も落ちている内に弱気になって
正社員になれるんなら、葬儀屋でもいいか、
というようなレベルの人が面接を受けに来るのもやむを得ないと思いますし。
(もちろんそれを見抜いてお引き取り願うのが採用担当の責任ですが)

そう考えると(時期によりますが)
あえて1,2社かくらいから内定もらっている、と表明して面接にくる学生の方に
内定出した方が辞退率は低くなるんじゃないか、
と思うこともあります。

(本当の指標は内定辞退率ではなくて
入社してからの定着率なんですけどね。) 

面接2

さらに
これだけ不確定要素が高まると
そもそも葬儀業界で定着した新卒採用ってシステム自体どうなのか、ってことを
再考した方がいいのかな?

教育システムが確立していない葬儀社は
葬儀業界経験者を採りたがる。
でも 
最近は教育システムのしっかりしている葬儀社が多いから
他の葬儀屋のへんなクセがついた人を採るという弊害を避けつつ
人種のバリエーションを増やす目的なら
他業種の中途採用にも分がありそう。
新卒にこだわんなくてもいいのかな、なんて。

余談ですが
名古屋の葬儀社ティアの社長の冨安徳久さんは
他社のクセがついているから業界経験者は採らないと言っていましたが
http://megalodon.jp/2014-0713-2222-46/www.obt-a.net/web_jinzai_magazine/person/2009/11/post-67.html
↑このインタビューの後半)

(まぁ確かに冨安氏にはこういうところがあるけど、
それくらいイメージ戦略に長けているというのが私の評価です)

んーでもやっぱり、
内定辞退者が去った結果残った人材だとしても
まだ新卒採用の方がいいのかな。
もしくは折衷案か? 

採る側の悩みは尽きません。
内定を勝ち取る側もそうだと思いますが。 

ちなみに採用方法がおもしろいと思ったのは↓コムウェルさん。
よくよく考えてから好きなタイミングで来い、というシステム。

これって手間かかるんじゃね?
って最初思ったけど、
でも新卒とる時って
説明会やら各ポジションごとの面接やらで
結構コストかかるってことを考えると
この方法も悪くないよね。
この方法なら決心してから来てくれるはずだから
辞退率も低くなるはず。
ただ互助会さんだから
葬儀以外の業務(ブライダルとか)希望のスタッフが集まっちゃって
葬儀部門は苦戦しているのかもしれないけど。

面接3

それにしても
かつて私がそう思ったように
自分の親が亡くなった経験のある人は
葬儀業界で活躍できるのでは、って思わないのかな。
そんな境遇の大学生は確かに少ないとは思うけど
ただ親の世代が50~60才だと考えると
親のどちらかが亡くなっている大学生って毎年1万人近くは居るはずなんだけどなぁ。
大切な人を亡くしたそういう経験のある人達こそ葬儀屋になるべきだと
私は思っています。

お待ち申しております。











11 件のコメント

  • こんにちわ。
    冨安徳久氏の件ですが
    不肖の息子を自分の会社に入れてしまうだけでなく
    学歴詐称や経歴詐称をやらせてしまった段階で
    採用や育成について語る資格はないと思います。

  • 葬式業界は「不管鄢猫白猫、捉到老鼠就是好猫」ですので仕方がありません。
    トリクルダウン理論が存在すれば社員も納得しますが、現実は離職率・転職率が表しています。

  • 以前ティアにいたものです。新卒採用初めてから今年に至るまで何人退職したかわかりません。

  • ティア様、
    おそらくここ数年、ティアさんが業界内でもっとも社員を増やしたんじゃないでしょうか。
    そうなるとなかなかうまくいかないこともありますよね。

  • 「白であれ黒であれ、金を稼ぐ葬儀社が良い葬儀業者」と評価をされています。

    さて、富安さんは創業社長ですが株式保有比率が低い特徴があります。(斡旋業と異なり箱物が多いため)
    創業時の5,000万円の内の自己資金比率(3者増資も含め)にもよりますが、P社社長個人とP社社長の会社(P社ではない)の株式保有比率が高く、他の互助会や専門業者の社長の様な「ワンマン経営」は難しいのではと感じていましたが。(特に本年6月の東証1部関連で)

    劇場型やカリスマ性を押し出すと、世襲が厳しくなると思いますが。

  • prof様、
    そうなんですよね。あの株式保有比率を見ると
    結構冨安さん可哀相なんですよね。

  • 以前コメントしたベニ-です。
    物理教師様、実は私、人材に関わる仕事をしております。
    まぁ私が介在して出来る事なんてたかが知れたもんですけど(笑)
    一応私も元葬儀社の人間として、葬儀業界を嘱望する方には、前提で大変な仕事だという事を出来る限り伝えるようにしております。
    そこで共有すべき情報として、こういう事を挟んだらという物理教師様のアドバイスをいただければと思い、この度改めてコメントいたしました。
    何気にこちらのブログを読んだら良いと呼び掛ける事も御座います。
    つまらない身売りのような文句で恐縮ですが、業界に関わる人間として、今後ともよろしくお願いいたします。

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