Amazonで自宅用仏式のお飾り(祭壇)一式を買ってみました。
お仏壇を買う余裕はないが自宅でお参りしたい方、お盆や法事のお飾りが必要な方におすすめです。
目次
Amazonで自宅用仏壇飾りを買ってみましょう
自宅で日頃のお参りや法事やお盆を行うとき皆さんはお飾りをどうしていますか。
仏壇のあるご家庭では仏壇に向かって行うことが多いでしょう。
しかし都市部の、特にマンションなどにお住まいの方の場合、お坊さんを自宅に招いて法事をしたり初盆を行う時、仏壇もない状態でどうしたらいいかわからないという声を聞きます。
例えば仏具店で仏具を購入すると 何万円、ちょっといいものなら10万円を超えることもあります。
そこまではちょっと、ということでお困りの方のために、葬儀屋さんである私が良い方法をアドバイスします。
それは Amazon でシンプルな仏具と経机を買うという方法です。
買うべきもの
買うべきものは
経机(仏具・遺影・位牌・お供え物を置く台)
と
三具足と言われる仏具です。
三具足とは
・花瓶(「かびん」と書いて「けびょう」と読むのが一般的。花を一輪挿す)
・燭台(「しょくだい」と読む。ロウソクを立てる)
・香炉(「こうろ」と読む。灰を盛って火の付いた線香を立てる))
のことを指します。
以上の商品は Amazon で販売されています。
棺すら販売されているので当然でしょう。
(参考記事:amazonで安く棺を買う | 考える葬儀屋さんのブログ)
経机(きょうづくえ)
まず仏具を置くための経机を手に入れます。
自宅にいい感じの台があればそれでもいいです。
これも高いもの(ある程度高級感のある木材のもの、もしくは木のフレームに白い布をかけたもの)なら2~3万円ぐらいします。
最初候補に選んだのはこれ
後飾祭壇(ダンボール銀・2段)
長所は
- 安い、ということに加えて
- ダンボール製なので軽い
- 組み立てが簡単
- 分解して押入れに入れておけば場所をとらない。毎年使える。
- 不要になったら資源ごみとしてそのまま捨てられる。
- 簡単な写真台がついていた
からです。
ただし経机は
・線香の灰で汚れやすい
・もしくは倒れて線香で焦げてしまう(最悪炎上する)
という問題があります。
これではすぐにダメになってしまうでしょう。
そこで最終的に選んだのはこれ。
白木 経机
決めた理由は
・上面はコーティングされた白木なので、汚れにくい
・汚れが取れなくなっても安いので買い替えが可能。ダメージが少ない
ということで耐久性と価格のバランスが良かったからです。
三具足
次に三具足。
選んだのはこれ。
こういうことを言うと仏具屋さんに怒られてしまいますが、素材が瀬戸物の場合、素人には良し悪しがわかりません。
シンプルで、私が購入する時点でこれが一番値段が安かったので購入しました。
必須の三具足(花瓶・香炉・燭台)に加えて
・水器(「すいき」お水を供える湯呑み茶碗)
・仏飯器(「ぶっぱんき」炊いた御飯を盛る容器)
・お鈴(りん)
の3つが付いています。
(既にお鈴を持っている方は、鈴無しの↓こちらのタイプを購入してください。)
欲を言えば線香立てが欲しいところですが、この値段なので許しましょう。
飾ってみました
飾ってみました。
・位牌の準備に関してはこちらの記事をどうぞ。(参考記事:戒名を作ったら位牌も作ってみよう)
・花屋さんで一本好きな花を買ってきて花瓶にさしてください。
・ロウソクは燭台に立ててください。
・香炉には付属の灰を7分目まで注いでください。灰は上記のセットに含まれています。灰をこぼさないよう、慎重に行いましょう。
・湯呑みのようなものは水器と言いますが、これには7分目ほど水を入れてお供えしてください
・花瓶と水器に間においているのは仏飯器です。御飯を盛ってください。
これに故人が生前好きだったものお供えしても良いでしょう。
また予算があれば近所のお花屋さんで買ってきた花束を花瓶に入れて飾ってください。
座布団があれば正面に敷きましょう。
宗派による違い
仏教の宗派による飾り方の違いについてです。
仏像や本尊軸を飾る場合は宗派によって違いがあるのですが、このレベルでは特に気にする必要はありません。
浄土真宗の場合、正式には線香を立てずに寝かすのですが、こだわらない方は立てても構いません。
基本的なお参りの作法
1.マッチでロウソクに火をつける
2.線香を一本持ち、ロウソクの炎に近づけて、火を点ける。
(線香の先で炎が燃えている場合は、口で吹くのではなく、もう一方の手であおいで消すのがスマート)
3.線香を香炉に立てる。
4.リン棒をもちお鈴を軽く叩き音を出す。
5.両手を合わせて合掌する。
6.お参りが終わったらロウソクの火は消しましょう
こうやって書き出すと、なにやら複雑なようですが、一度通してやってみれば次回からは簡単です。
法事の場合
こちらの記事も参考にしてみてください
法事法要のコツを葬儀屋さんがくわしく教えます。 | 考える葬儀屋さんのブログ
お盆の場合
尚お盆の場合は確かにお盆のセットも Amazon で売っていますが、近所のスーパーで購入することをお勧めします。
理由は値段が安いことと、お盆に必要なナスやキュウリなど生鮮品も一緒に販売しているから。
注意事項
また一番注意すべきは火です 。
なにしろ日本で掃除ロボットの開発が進まなかったのは、仏壇のロウソクを倒して火事が起こることを恐れたから、という話があるくらいですから。
ろうそくやお線香のそばを離れるときは、必ず火を消すようにしてください。
また猫などペットを飼ってる方も十分注意してください。
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