葬儀業界に就職希望の方向けに、
葬儀業界の職業一覧+説明
を作成いたしました。
それぞれの職業の方が見たら、評価に関して異論もおありかと思いますが、広い意味で私の主観(+業界内の噂)だと思ってください。
葬儀屋さんは以下紹介する職業の方々に指示を出してお葬式を完成させる現場監督の立場です。
恥ずかしい話ですが、まだまだ葬儀屋さんには勘違いチンピラ野郎がいるので取引業者をパートナーとしてではなく家来のように扱う人もいます。
最近はそういった人たちは淘汰されつつありますが、たまにはそういう人とつきあわなければいけないことも一応認識しておいてください。
私が仕事を選ぶ基準は
好きか、得意か、金になるか
です。
優先順位も
好きか>得意か>金になるか
です。
その基準に基づいて葬儀屋さんになりました。
皆さんの基準はいろいろだと思いますが、葬儀業界で働きたい方の参考になれば幸いです。
目次
表の見方
就職の難しさは、○が難しく、×が簡単だという意味です。
将来性に関しては、葬祭業は衰退産業である、ということを前提に判断しています。
資格はピンキリでいろいろあると思いますが、必須もしくは役に立ちそうなものを載せています。
ハードさは基本4K(きつい・帰れない・気を使う・休暇がとれない)で判断しています。
給料は、労働のハードさとのバランスを考慮せず、単純に多寡(多い少ない)の印象(+業界内の噂)を反映しています。
〇をつけているからと言って儲かっているというわけではありません。
×が、正社員でも長期的にその仕事で食べていくのは難しいかもというレベルだと判断してください。
もちろん会社によって幅があるのは言わずもがな、です。
業種 | 業務内容要約 | 就職の 難しさ | 将来性 | 資格 | ハードさ | 給料の 高さ |
葬儀社 | お葬式の担当者・責任者 | 〇 | 〇 | 葬祭 ディレクター | ◎ | 〇 |
料理屋 | 通夜お葬式に料理を届ける 配膳する | × | × | 〇 | × | |
花屋 | 祭壇のお花を設営する | × | 〇 | 〇 | 〇 | |
返礼品 | お返し物を届ける 配る | × | ||||
車両 | 霊柩車寝台車を所有管理する 運転する | 〇 | × | 運転免許 | 〇 | × |
火葬場 | 遺体を荼毘にする 拾骨する 式場を運営することも | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | |
写真制作 | 遺影写真を制作する | 〇 | 〇 | × | 〇 | |
写真撮影 | 葬儀の風景を撮影する | 〇 | × | × | × | |
人材派遣 | 担当者を補助するスタッフを派遣 | × | 〇 | 〇 | × | |
貸衣装 | 喪服をレンタルする | × | × | × | × | |
棺製造・卸 | 棺を製造し販売する | 〇 | 〇 | × | × | |
寺院 | お経をよむ | ◎ | × | 僧籍 | × | 〇 |
寺院派遣 | 寺院を派遣する | 〇 | × | × | 〇 | |
生演奏 | 葬儀で音楽を演奏する | 〇 | × | × | × | |
石屋 (墓石販売・管理) | 墓石を作る 墓の管理を行う | 〇 | × | お墓ディレクター | × | 〇 |
内装外装 | テントをはる 幕をはる | × | × | 〇 | × | |
散骨業社 | 遺骨をパウダー状にするスタッフを主に船で沖に出て遺骨を撒く | × | × | × | × | |
遺品整理 | いらない遺品を処分する 特殊清掃 | × | 〇 | 〇 | × | |
税理士 | 相続税の計算 | ◎ | 〇 | 国家資格 | 〇 | 〇 |
行政書士 司法書士 | 死後事務を行う | ◎ | 〇 | 国家資格 | 〇 | 〇 |
仏具系卸 | 祭壇や仏具、葬儀で 使う備品を納入する | × | × | × | × | |
湯灌 | ご遺体をきれいにし納棺する | × | × | 〇 | × | |
エンバーマー | エンバーミングを行う | 〇 | × | IFSA資格 | × | × |
花輪 | 花輪を飾る | × | × | × | × | |
供物 | 果物籠や缶詰籠を届ける | × | × | × | × | |
広告代理店 | 訃報広告を出す | 〇 | 〇 | × | 〇 | |
葬儀ブローカー | ネットで集客し 葬儀屋さんに送客する | × | × | × | × | |
いろんな資格保持者 | 終活関係 | × | × | いろいろ | × | × |
就職するには
基本的にはインターネットで「居住エリア+職業名」という検索ワードで調べるのが一番手っとり早いでしょう。
それからサイトを見るか直接電話して、求人募集の有無を確認しましょう。
葬儀屋さんになりたい場合は下記の記事をはじめ、私のブログにいろいろ記事があるので一通りお読みください。
葬儀社に就職したい!転職したい!人に葬儀屋さんがアドバイスをします(完全版) | 考える葬儀屋さんのブログ
人材紹介会社に登録しておいて紹介してもらえる業種は
零細ではなく大手企業も存在する業種、つまり葬儀屋・花屋・写真制作・人材派遣・石屋さんでしょうか。
その業種が希望なら登録しておいて損はないでしょう。
ただし取扱の職種の多い大手の人材紹介会社が良いと思います。
一例としてリクルートキャリアのリンクを貼っておきます。
リクルートが運営|フリーター、既卒、第二新卒に強い就職支援【就職Shop】
ここからは何度か葬儀屋さん志望の方を紹介してもらったことがあります。
常時物件があるかどうかは分かりませんが参考まで。
エンバーマーになるにはIFSAのサイトをどうぞ
エンバーマー養成校のご案内 | 一般社団法人 日本遺体衛生保全協会
料理屋
お通夜の後やお葬式の後で料理を食べる習慣があるため、調理して現地に料理を届けて配膳や給仕を行います。
大体調理と配達・給仕は別の人です。
配達給仕の方の労働時間はお昼前からお通夜の終わりの遅い時間までとなります。
場合によっては朝食を届けることもあります。
店舗を持って法事の場所としても提供しているところもあります。
参列者数は減少傾向にあるので、当然料理の売上高は減少傾向です。
将来性があるとは言えないでしょう。
花屋
式場の祭壇を設営したり祭壇の両脇に飾る供花を届けたりします。
美しい花祭壇を作るには経験とスキルが必要です。
また女性の比率が高いのが特徴ですが、オアシス(水を含んだ粘土状のもの)や花材を運ぶので実際は肉体労働です。
お葬式は一気に大量のお花を使うので、店舗販売の花屋さんよりは大金が動きます。
とはいえ注文量を事前に予測できないため、いつも多めに花材をストックすることになり廃棄量が多くなる、つまりコスト高になるのが問題です 。
また社葬の減少や参列者数の減少に伴う供花の発注数の低下により職種全体の売上高は伸びていません。
車両
病院から安置先への移動車両や、火葬場に向かう霊柩車やマイクロバスの管理と運転を行います。
お客様を乗せて運転するので運転技術が必要です。
ただし私は運転が下手ですが、病院からの搬送業務は(緊張しつつも)問題なく行えています。
自分の運転技術に関する客観的な評価と慎重な心がけと経験があれば大丈夫です。
昔は土地勘が必要でしたが、最近はカーナビが常備されているのでそれほど重要視されなくなりました。
しかし決められた時間を守って現地に到着しなければいけないので、運転手の皆さんは裏道には精通しています。
当然人が亡くなるのは24時間いつかわからないので、夜勤のある仕事です。
夜中に病院に向かうことも良くあります。
重いご遺体を、安置のためエレベーターでマンションの3階まで運ぶというシチュエーションもありますので腰を悪くする人も一部にはいます。
またご遺体に触れるので抵抗がある人には向いていません。
ただ個人的な経験を言わせてもらえば、ご遺体に触れるのがダメでこの仕事を辞めたという人の話は聞いたことがありません。
基本的には慣れの問題でしょう。
ただし感染症のご遺体もあるので衛生面で注意が必要です。
ちゃんと手袋の着用の義務づけだとか、感染予防を行っている会社を選ぶべきでしょう。
ハードな仕事だなと思いますが、20年選手を何名か知っていますので適応できる人は長続きするのでしょう。
運転する職業全般に言えることですが将来自動運転が導入されるとなると、需要が減っていく可能性が高いです。
上記3つの職種(料理屋・花屋・車両)は、大きい葬儀屋さんなら内製化(自社で持っている)しているところもあります。
しかし常に100%対応できるようにしておくと閑散期は固定費がかさむので、ミニマムの供給体制にしておいて、手が回らないときは外注という仕組みにしていることが多いです。
返礼品
参列者に渡す返礼品や香典返しを葬儀現場に届けます。
場合によっては現地で商品を袋詰めをしたり、葬儀の参列者に品物を渡したりすることもあります。
延々数百個の商品を詰めなければいけないこともあるため、単純作業が嫌な人には耐えられないでしょう。
お通夜に予想以上に参列が来たため、翌日の早い時間に追加分を届けなければいけないこともあります。
商品間違いや、(礼状の作成も行うため)喪家名の表記ミスなどのクレームは、まれですが、定期的に発生します。
先ほどの花屋さんの話と同じように葬儀の参列者は減少しているので将来性があるとは言い難いです。
火葬場職員
火葬場で棺を火葬炉に収めて荼毘に付して、拾骨する仕事です 。
収入に関して、心付けという課税されない裏のお金が動いてることが多いので、実質的な実入りは多いのではないでしょうか。
(参考記事:心付け)
地方では職業差別もあると聞きます。
そのせいでやりたがる人がいないせいか、昔の地方の火葬場には結構ひどいレベルの火葬炉職員の人がいました。
本当の最期のお別れの瞬間に立ち会う崇高な職業だと思うのですが。
お葬式の件数は減っていっても、死亡人口は2038年まで増え続けるため火葬の件数が減ることはありえません。
そのため将来性のある非常に安定した職業です。
なりたいという人は少ないですが、従事者が少なくめ空きがでないため狭き門です。
(もしかしたらコネが横行しているのかもしれませんが)
火葬場職員になれるものならなりたいという葬儀屋さんが多い割になっている人が少ないということは、なかなか狭き門なのでしょう。
事務などのバックオフィス系は狙い目かもしれません。
写真制作
祭壇に飾る遺影写真の制作を行います。
20年前は元となる写真を引き取りに来てもらって引き伸ばした写真を届けてもらっていました。
今はネット回線が発達したのでスキャナーで取り込んだデータを写真制作の業者さんにネット回線で送って、加工したもらったら事務所に置いてある業務用プリンターから印刷してもらうようになりました。
このため作業時間が格段に短くなりました。
実際写真を引き伸ばすときは加工されます。
背景の人を消したり色味を調整したり鞄の肩ヒモを消したりします。
以前モノクロ写真をカラーにしてもらったこともあります。
そのため製作者は Photoshop 系の画像ソフトが扱えないといけません。
正直なところ、前述したシステムを設置するため大手業者さんの占有率が高いように思います。
また遺影写真のマーケットは将来先細りなので、実際は遺影写真だけではなく画像に関わる業務全般を行っているようです。
カメラマン
特に社葬や大規模葬の時に祭壇や焼香している風景を取ります。
昔は一般葬でも活躍する機会がありました。
現在はお葬式が小規模化してしまったので活躍する機会は減っています。
お葬式に特化したカメラマンはもういないでしょう。
撮影業務の一つとしてお葬式での撮影も行っているということです。
当然写真撮影の技術が必要です。
お葬式のカメラマンとして求められることは、参列者の動線の邪魔にならないことでしょうか。
人材派遣
お葬式の時に担当者である葬儀屋さんのサポートをするスタッフを派遣する業務です。
座席の案内や焼香の案内、設営撤去清掃などを行います。
中には司会までこなす人もいるようです。
警備員と同じでアルバイトが多く正社員は少ないです。
葬儀社は依頼件数が事前に読めないので正社員は最小限に抑え、忙しくなると派遣会社にスタッフを依頼します。
男女問わず需要があります。
特殊な業務のためアルバイトにしては時給は良いです。
時給が良いためタレント志望の若者がよくいます。
そのかわりいきなり明日どこどこ行ってという指示があります。
また葬儀の現場なので専門知識が必要なのですが、実際は十分教育することもなく現場に放り出して名ばかり OJT になってることが多いです。
前述したとおり正社員が少ないので一生葬儀の現場で働きたいのなら葬儀社に正社員として就職すべきです。
葬儀屋さんとして一生働く気がないけれども一時的なアルバイトとして、一風変わった職場が好きな人、人生を学びたい人にはおすすめです。
貸衣装
お葬式で遺族が着る服をレンタルします。
もちろん男性の略礼服や女性のアンサンブルもありますが比率としては喪服も多いです。
略礼服や女性のアンサンブルのレンタルはどうしても割高になります。
例えば女性のアンサンブルは買えば2万円ほどですがレンタルだと1万円位します。
そのため喪服以外は利用されるケースは少ないのです。
着付けができない人が最近は多いので着付けの派遣も行っています。
マーケットとしては先細りでしょう。
そのためお葬式専門という業者さんは少なく、衣類レンタルの一部門としてお葬式の服も扱っているという程度です。
棺製造・卸
お葬式で使う棺を販売したり、輸入したりしています。
最近は国内の材木や製造費が値上がりしてるので、海外に製造拠点を作って輸入するのが一般的です。
棺に手彫りで彫刻を彫る人というのも実際はほとんどいません。
そのため家具屋さんと仕組みは同じで、ただ家具ではなく棺を作っているというイメージです 。
死亡人口は増えてるので当然製造本数が増えていますが全体的に単価は下がっています。
右肩上がりというわけにはいかないようです。
最近はオーソドックスな木の棺よりも表面に布を貼った柔らかいイメージの棺が主流です。
花祭壇が増えてきていることとも関係があるのでしょう。
中には再生ダンボールで棺を制作したりと技術革新によって参入する業者さんもいます
個人的な印象としてはなぜか裏表のない良い人柄の人が多いです。
理由は不明(笑)
寺院
結論だけ言うと供給過多の衰退産業です。
そのくせ就職するのは障壁が高いです
お寺に関しては過去を色々な記事を書いているのでその記事を参照してください。
寺院派遣
仕事つまりお葬式でお経を読む機会がないお坊さんに対して、葬儀屋さんや遺族との間に入り仕事を紹介するブローカー的な仕事です。
あまり付き合いがないので中の仕組みがよく分かりません。
今は新しくできたジャンルなので伸びているようです。しかしお寺自体がどんどん減っていっているので、右肩上がりというわけにはいかないでしょう。
生演奏
主にお別れ会や無宗教葬で音楽を演奏する人です。
お別れ会や無宗教葬自体がそれほど多くないため、それほど需要はありません。
個人葬で呼ばれるのは100件に1件の割合くらいでしょうか。
1人3万円から5万円ほどでしょうか。
音大出の人がやってることが多いです。
楽器もキーボードに始まりバイオリン・チェロ変わったところではハープなどもあります。
人によっては採譜もできるので、楽譜なしでも音源だけで、演奏できる人もいます。
特殊技能をひつようとするにもかかわらず、供給過多のイメージです。
この傾向は将来も変わらないでしょう。
石屋(墓石販売・管理)
墓地で墓石の販売や管理を行っている人です。
寺院が衰退しているのであれば、当然この職業を衰えていくのでしょう。
仏壇仏具販売
店舗で仏壇や仏具を販売します。大手ですとメモリアルアートの大野屋さんとか長谷川さんなどが有名ですね。
住宅事情(大きな仏壇が置けない)や宗教観の変化によって、昔に比べると明らかに伸び悩んでいます。
墓じまいが起こっていう墓石販売よりは良いかもしれませんが。
内装外装
寺院の持っている貸し式場を借りる時に、テントの設営や案内看板の設置や幕を貼ってくれる業者さんです。
特に大規模なお葬式の時に活躍します。
大道具屋さん的なイメージでしょうか
散骨業社
遺族から遺骨を預かって粉骨(パウダー状にする)を行った後、船で沖に出て海に撒きます 。
自分たちで船を持っているところも多いです。
そのため初期投資が必要です。
遺族が同行する場合と、遺族から委託を受けて自分たちで行う場合の二通りがあります。
マスコミで取り上げられることは多いのですが、需要は全体の1%です。
今後、墓を持つことが難しくなるので、その反動で件数は徐々に増えてくるかもしれません。
初期費用が必要なだけで、墓の面倒を見てもらう必要がないからです。
しかし急激に増えているわけではないので求人が一般的に行われてるという印象はありません。
遺品整理
亡くなってしまったかたの遺品を処分する仕事と特殊清掃が主な仕事です。
前者は廃棄業者さんや引っ越し屋さんのイメージです。
後者は生々しい話で恐縮ですが、死後何日も経って遺体が腐乱したことによって汚れた部屋の清掃を含みます。
正直申し上げて人を選ぶ仕事だと思います。
税理士
お分かりかと思いますが厳密に言うと葬儀業界の仕事ではありません。
ただ最近は葬儀屋さんから相続税の業務を紹介されるケースが多くなっています。
そのため一応エントリーしました。
当然今回紹介した職業の中では最も就職難易度が高い仕事です。
行政書士・司法書士
この仕事も税理士と同じく厳密に言うと葬儀業界の仕事ではありません。
しかし最近は葬儀屋さんの紹介で遺言書の作成や亡くなってからの死後事務委任を頼まれることがあるようです。
死亡人口の増加に伴ってこの分野の業務は増えていくでしょう。
ただし司法試験合格者が弁護士になれない時代です。
行政書士司法書士自体が競争の激しい分野なので、苦労して試験に受かったもののなかなか仕事がないというケースも聞きます。
物品購入(仏具系)
葬儀屋さんが使う祭壇や仏具などを納品します。
棺と同じく最近は海外で製造して輸入するケースが多いようです。
白木祭壇や大きい祭壇の需要が少なくなってるので、あまり将来性があるとは言えません。
エンバーマー
エンバーミングを行う資格保有者のことです。
エンバーマーになるには2年間の勉強と試験に合格する必要があります。
現在のエンバーミングの件数は伸びており、簡単にエンバーマーになれるわけではないことから、資格を取ってしまえば売り手市場です。
よほどダメな人ではない限り、試験合格者はエンバーマーの職につけているようです。
ただしエンバーミングの処置施設を作れるのは一部の大手葬儀社だけなので、一般的に普及するというわけではありません。
逆にこれは希少価値に繋がるわけですが、一方でいつまで売り手市場は続くかは保証できません。
花輪配達
花輪を届けて設営しお葬式が終わると撤去する仕事です。
千葉や埼玉ではたまに見かけますが、都内ではほとんど見かけなくなりました。
おそらく今後、パチンコの開店の時には飾られるかもしれませんがお葬式で使われることは少なくなっていくでしょう。
供物配達
祭壇の前に飾る果物かごや缶詰籠を届ける職業です。
専門にやっているわけではなく八百屋さんが副業でやっているケースが多いようです。
これも花輪と同じく地方ではまだ残っていますが都市部では珍しくなりました。
今後マーケットは小さくなっていくと思います。
広告代理店
訃報広告を新聞に載せる時に広告代理店を通して申し込みます。
大規模なお葬式が減っていることからマーケットは小さくなっていくでしょう。
当然訃報広告を専門に行っているわけではなく、広告代理店業務の一つとして行なっています。
葬儀ブローカー
葬儀屋さんを探しているお客をインターネットから集客し葬儀屋さんに送客する仕事です。
必要なのはSEOマーケティングやサイト運営などITに関する知識で、お葬式に関する知識は不要です。
本来お葬式に関する知識が必要だと思うのですが、彼ら彼女らはそんなものは必要ないと思ってるようです。
件数が伸びているようで頻繁にマスコミで取り上げられます。
しかしネット上のビジネスのため価格性向の高い人、つまり単価の低い顧客が多いため、それほど儲かってはいないようです。
また何でもありのモラルのない仕事ぶりも目につくので個人的には良い印象を持っていません。
いろんな資格保持者
〇〇カウンセラーとか、終活○○、など終活関係で「役に立つ」とうたっている資格です。
おそらく20~30くらいは乱立しているのではないでしょうか。
しかしこの資格を取ったところで食べていくことはできません。
やりがい詐欺と言っては失礼かもしれませんが、
「なんとなく高齢化社会だから簡単に取れる終活系の資格を取っておけばいいのでは」という人を引っかけて、試験料やら講座料でもうける商売です。
つまり主催者は儲かりますが、受講者は搾取されるだけです。
おすすめしません。
参考記事です。
葬儀屋さんの資格一覧 | 考える葬儀屋さんのブログ
最後に葬儀業界への就職を希望する人向けの書籍の紹介記事を載せておきます。
葬儀業界就職希望者はこの本を読もう! | 考える葬儀屋さんのブログ
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