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死亡後の安置について




病院で亡くなり、病院を出発した後の安置場所についての説明です。

自宅安置の場合


☑安置スペースの確認

自宅に安置する場合、自宅のどの部屋のどの場所に安置するかを想定しておいてください。
スペースとしては故人を安置するために畳1畳分、お参りのためのお線香を置いたりするスペースのためにさらに畳一畳分、合計畳二畳分の広さがあれば大丈夫です。

またお体の移動が大変なので2階や3階より1階の方が好ましいでしょう。
とはいえなかなか1階に安置場所の確保が大変な場合もあります。葬儀屋さんにとって、故人が重くても一生懸命抱え上げて階段を上って安置するということは全然苦ではありません。
安置場所が決まったら、到着次第葬儀屋さんにその場所を見てもらってください。
大丈夫かどうかアドバイスをくれるはずです。

☑安置場所の清掃

ずっと病院に通って看病していたご家庭の場合、自宅の清掃が十分できていないことが多いです。
葬儀屋さんに見られることを恥ずかしがる方もいらっしゃるのですが、葬儀屋さんはそういった光景を見慣れているので、特に恥じることはありません。
ただ安置する場所の清掃は行った方がいいでしょう。
葬儀屋さんの指示に従って必要なものは動かしていただいて、汚れていれば掃除機もしくは雑巾を使って清掃をしてください。

☑布団の用意

安置する場所は決まったら布団を用意してください。
普段故人が使い慣れたもので結構です。ただし掛け布団は分厚いものが好ましいです。
といいますのは体にドライアイスを当てた場合、保冷効果を高めなければいけないからです。
最近は介護用ベッドに安置される方も多いです。

お布団の用意ができたら葬儀屋さんに知らせてください。
運転手と一緒に寝台車から故人を乗せたストレッチャーを玄関前まで移動して、部屋の中に運び込んでくれます。
故人の安置が終わったら(エンバーミングを行わない場合は)葬儀屋さんが故人の体にドライアイスを当てていきます。


またこんな記事を書きました。

ドライアイスで葬儀屋のレベルが分かる | 考える葬儀屋さんのブログ

ドライアイスの当て方で葬儀屋さんのレベルがわかるという話です。
搬送だけお願いしたものの、この葬儀屋さんにお葬式もお願いするかどうか決めかねている方は、その葬儀屋さんのドライアイスの当て方の所作をじっと観察してみてください。
故人を生きている方同様に丁寧に大切に扱っているなら、その葬儀屋さんは良い葬儀屋さんです。

ドライアイスの処置は10分ほどで完了するはずです。

葬儀屋さんの所有する霊安室など外部の安置施設に安置する場合

到着して特に何かすることはありません。
安置の処置が終わるまで10分ほど待っていてください。

おそらくこの頃には、皆さんも少し落ち着かれているでしょう。
遠方の親戚など関係者の方へ連絡をしても構いません。
ただしこの後お葬式の打ち合わせを行うのであれば、せめてお葬式の日時と場所がわかってから連絡した方が、二度手間にならず皆さんの負担は軽くなるはずです。

仏具の用意

その後亡くなった方のお参りの道具を葬儀屋さんが用意します。

仏教徒であれば お線香の用意です。
三具足(みつぐそく)と言って花を挿す花瓶、線香を立てる香炉、ろうそくは必需品です。
これ以外にもお鈴や、マッチ、マッチ消しなどが用意されます。
キリスト教であれば十字架の飾り物と燭台(しょくだい)、神道であればお供え物や榊(さかき)の葉が用意されます。

☑お参りをする

仏具の用意ができたら、お線香を点けるなどお参りをしてください。

お参りする順番は、亡くなった方に配偶者がいれば配偶者から、いなければ子供からというように基本的に血縁の近い方からです。
作法は葬儀屋さんに尋ねてください。

基本的には仏式の場合、線香を一本手にとって、ろうそくの火を使って着火し、香炉の灰に立ててください。
(浄土真宗は線香を寝かします)
そのあと、お鈴を一回鳴らして、手を合わせてください。
一人ずつ順番に行います。

☑枕花の依頼

おそらくこの段階でお参りの道具の中に、一輪挿し(いちりんざし、花瓶にお花を一本活けたもの)が飾られているはずです。
もしお花がそれだけでは寂しいと思ったら、枕花を用意するという選択肢があります。
お通夜の間まで安置している枕元にお花を供えるという習慣です。

ただし最近では必須ではありません。
外部から枕花が送られてきそうになく、もう少しお花が欲しいと思ったら、葬儀屋さんに手配をお願いしてもいいでしょう。

以下の記事(葬儀社との打ち合わせ)に続きます。











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