お葬式では大きい祭壇を買え?!




今回紹介する本はこちら
「スタバではグランデを買え」

今回の記事のタイトルは、この本のマネをしてみました。

この本、話題になりましたよね。

この本の中に
悪名高き祭壇価格の適切な値付けのヒントがあるのでは・・・
という話です。

さてまずは
なぜ「スタバではグランデを買え」なのか、
の説明です。

スターバックスで
ショートの、あるコーヒーが350円とすると
ショートの倍の量のグランデは+100円の450円になっています。

倍の量なのに、なぜ値段は倍ではないのか。

そのからくりです。
実は原料であるコーヒーの仕入れ値は売値の1割でしかない。
それ以外のコストは店舗の家賃や、
人件費(コーヒーを入れている時間だけではなく、客がいない待ち時間や準備・片付けの時間も発生している)にかかっているのです。

ショートをグランデにしても、コーヒーを入れる手間はほとんど違いがないため
コーヒーを多めに入れても、発生するコストは1割の原料費だけです。
そのため+100円で倍の量を提供しても店側はより多くの利益を出せる、
一方お客さんの側から見ると、+100円で倍の量のコーヒーが飲めてお得、
つまり売り手も買い手もお得、
だから「スタバではグランデを買え」というのがこの話の主旨です。

コーヒー

さて、この仕組みはお葬式の祭壇にも応用できるのではないでしょうか。

以前こんな記事を書きました。
祭壇(葬儀費用の抑え方)

お葬式の祭壇は、
祭壇費用という名目でありながら、
実際は祭壇の原価よりも人件費が占める割合が圧倒的に大きい
わけです。

ここでコーヒーの原料費を祭壇の原価と読み替えて、考えてみましょう。

まず名目をはっきりさせるために
祭壇価格と人件費を分離して表示するという方法論は、
スターバックスがコーヒー自体の原価は1割ということを
おおっぴらに言わないのと同様
なかなか難しいのかなと。

では、人件費を祭壇費用に含めるとして
コーヒーの原価が1割しかかかっていないのだから、
スターバックスはボッタクリだ、
というレベルの理屈を真剣に(かどうかはしらないのですが(^^;))
言っている経済誌が、週刊ダイアモンド。
(参照ページ:大丈夫か?週刊ダイヤモンド

祭壇が倍の大きさになったんだから、祭壇価格も倍でいいだろ
と言っているのが、現在の葬儀屋さん。
(実際は大きさが倍だと値段は3倍にしているところも多いような・・・)

どちらの主張も正しいとは思えません。

で、スターバックスに近い価格体系を
取り入れていると思われる葬儀屋さんのひとつがこちら。

天国社のホームページ

(ちなみに 福岡にも同じ名前の葬儀社があるのですが、無関係とのこと。
営業エリアが異なれば、同業種でも同じ社名でもOKらしいです)

まだ天国社さんを訪れたことはないのですが、
基本的にメインは68万円と88万円の2プライスで、
(実際はその上にもう一つあるようですが)
金額の違いは、(2万円の返礼品分を除くと)
祭壇の大きさだけが反映されているようです。
ホームページの写真で見る限り
20万円アップで、これくらい祭壇が大きくなるのなら、
理にかなっているという印象です。

消費者の方も納得して、祭壇のランクアップがしやすいのではないでしょうか。
(あと価格帯の選択肢が少ないので、
祭壇価格が打合せ担当者のスキルに左右されにくい
というメリットもあるのかなと言う気がします)

確かに先ほどのカフェの例で言うと、スターバックス以外にも
一流ホテル内のカフェのように、雰囲気やサービスの付加価値をつけて
1杯2,000円で勝負しているところもありますし、
グランデを飲むと多すぎてお腹をこわす私のような客もいますから、
正しい戦略は一つではないと思います。

とはいうものの(多少ゆるいところは見受けられますが)一つの方法論として
天国社さんのやり方は洗練されていると思います。
キャラクターのパンダを除いて。
(ああ、何で俺って一言多いんだろう か・・・(>_<))

(追記:2011年6月21日)
記事中で事例として天国社さんを挙げていますが、
この記事は天国社さんの品質を保証するものではありません。
葬儀社選びは自己責任にてお願いいたします。











3 件のコメント

  •  販売額から固定原価率で祭壇(生花)原価を決める旧来型と、固定費+スライドで販売額を決める近年型の対比ですね。私も社の今の料金体系を作るときに悩みました。
     祭壇料金の不明瞭さをなくすためには後者を選択するべきだと私も思い、現在はご存知のように後者です。
     しかし、両者の価格グラフの釣り合い点以下の規模については後者の方が高くなるわけですから、あまり低貯蓄層には優しくないのではないかというジレンマもあります。
     どちらにしろ、現在進行中の葬儀規模が縮小し続ける状態では、遅かれ早かれどの葬儀社も最低利益の確保できる後者型に変わっていくのでしょう。理由が透明性の確保でないところがこの業界の性(さが)なのかもしれません。

     ところで、あまり他社批判はしたくないのですがご紹介の企業はむしろ旧来型でしょう。パッケージ価格から周辺費用を除いて「祭壇価格」だけを分離すると、単純に祭壇規模の割合並みの価格差があるように思えます。もっと古いタイプの「ぶっこみいくら」というスタイルに近いだけではないでしょうか。
     ついでに、ここだけではありませんが、通常価格と会員価格の差を強調しておきながら通常価格の定価内訳を表示しない日本の葬儀業界体質は改まるべきでしょう。販売したい金額に値引きと称してインパクトのある価格を上乗せしているだけに過ぎません。

     今回は口うるさくてすみません。また私のHPにある間違いもご指摘ください。

  • 高見 晴彦 様、たびたびコメントありがとうございます。

    後半御指摘いただいている点はよく分かります。
    最初前半だけの理論のみの記事だったのですが、ちょっと事例も載せた方がいいかなと思い、探し出したのがこの葬儀社でした。

    たしかにご指摘いただいた点と
    電話で尋ねたときの先方の説明のたどたどしさから
    「多少ゆるいところは見受けられますが」
    の表現になったのですが(^^;)
    単純化してはいるものの、事例示すため、一応「価格帯の選択肢が絞り込まれている」ことと「画像を掲載し、祭壇のグレード差が分かりやすい」点を採りました。
    てことで、今回は大目に見ていただければ助かります(^_^;)

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