ちょっとこのブログに高尚感を出すために
たまには芸術の話などを。
紹介するのはこちら。
諏訪敦
どうせなにもみえない
基本的に私は「テキストが一番」の人間です。
どういう事かというと
たとえば私は千葉ロッテマリーンズのピッチャー渡辺俊介が
実際に投げる映像を一度も見たことがありません。
しかし彼の書いたアンダースロー論(光文社新書)はおもしろく読めました。
同様に芸術系の書籍はたまーに読むのですが
美術館に行ったりはしません。
(ちなみに芸術系の書籍のお勧めはこれ。マーケティングが存在しない分野に、マーケティングとそのロジックを導入したところが秀逸)
例えば解説無しで絵だけを見せられても
さっぱりわかんねぇ
と、うなってしまうわけです。
(岡田斗司夫氏は芸術も解説がなければどうしようもない、とは言ってはいますが・・・)
でこの画集なんですが。
第三者が書いたテキストがたくさん添えられていたので
私にはすんなりと入っていけました。
普段絵を見ない人でもハードルは低くなっていると思います。
もちろん今回ご紹介する理由はそれだけではなく
「死」をモチーフとしている作品が多くあり、強く惹(ひ)かれたから。
頭蓋骨を手に持つ女性の絵
事故死した女性の両親に頼まれて故人を描いた絵
舞踏家 大野一雄 を描いた絵
そして個人的に一番インパクトが大きかったのは
諏訪敦氏自身の父親が病室のベッドに横たわっている絵と、亡くなった直後を描いた絵
でした。
葬儀社スタッフという仕事柄、本物の死に顔は何度も見ていますが
スーパーリアリズムの手法で切り取られた絵で見せられると
現実と異なるインパクトがあります。
「美」も「醜」も全て映し出そうとするからでしょうか。
添えられた文章から察するに父親の葬儀は
直葬だったようです。
火葬までの2日間を利用してデッサンをしたらしい。
この絵を描くことが彼にとっての「弔い方」
だったのかなとも思います。
言い方を変えれば宗教的儀式はなくても良いが
その人なりの「弔う」という行為は必要であることの証明なのかもしれません。
彼はある人物を描くとき、その肉親にも会って、参考とするようです。
彼の今回の一連の作品のモチーフは
「死と継承」だと
私は受け取りました。
芸術のコーナーのある大きな本屋さんには置いていると思いますので
機会があったらごらんください。
おひさしぶりです、物理教師さん
お元気ですか?相変わらずもがいて可能性さがして
この世の海を泳いでいます(笑)
このまえ両親に今後の方向性(この業界に進み挑戦してみたい)意向をメールでしたら、渋々了承してくれました(笑)行けるか?ですが?
あまり賛同してくれてる感じはしなかったですが!
「死と継承」って言葉、印象に残り書き込みしました。ストーンズのキースファンで彼の自伝「LIFE」
を読み「継承」と言う言葉が載ってまして・・・・・・・・・
彼も過去の音楽(ブルース)を現代に継承したって意味合いの言葉が掲載されてました。
「俺は過去の音楽を現代と繋いだだけなんだよ」
と。
ブログは宗教儀式じゃなくても「弔い方」は多種多様でもいいんだって改めて思わせる内容ですよね。
いつも読まして頂いて感じるのは
「死を考える事は生を考える事」なんだと
痛感します。
有難うございます。
たけ
追伸
久しぶりに知人にこの業界に方向転換の意向と
葬儀業界の変革に学んだ事を話したら
真面目にドン引きされてしまいました(笑)
お釈迦さんが「執着」を無くすと楽になるって
話しを過去のビジネス本で読んで以来意識してきましたが~世の中「執着」だらけのベタベタな人がいかに多いのか~驚きます(笑)
自分がいつかこの世で役目を終えて死ぬ時
全てに「感動と感謝」を持ってあの世に行きたいですね!