少し前に葬儀本(葬儀関連の本)の分類を行いましたが、引き続き
最近読んだ葬儀本(葬儀関連の本)の書評です。
目次
ザ・葬儀のコツ: まちの葬儀屋三代目が書いたそのとき失敗しない方法
なぜ「ザ」なんだろう・・・
と思わせる戦略でしょうか。
個人的には「おもしろくない」本です。
まっとうな方がまっとうなことを述べていらっしゃるので。
おかしな人が言っているおかしなことにツッコミを入れる
というのが
人の悪い私は「おもしろい」と思うので
そういう観点から言うと、この本は「おもしろくない」
葬儀のルール
上記と同じ理由でこの本も「おもしろくない」です。
個人的にはフランスへ行って考えたことをもっと深くお聞きしたかったのですが、
一般読者のことを考えれば、そうそう言及してもいられないってことも理解できます。
上記2冊は一般の読者の方におすすめですね。
上記の佐藤氏もそうですが、
葬儀屋の2代目、3代目の新世代には善人が多い様な気がするのは、
私の偏見でしょうか。
究極の「おくりもの」
対してこれは旧世代の葬儀屋さんの本。
いかにも旧世代の思想と語り口ですが、
これはこれであってもいいと思います。
サミュエルソンが言った
Funeral by funeral, theory advances
(葬儀の度に、理論は進化する)
に習うなら
funeral by funeral,funeral advances,too.
(葬儀の度に、葬儀も進化する)
という感じでしょうか。
なんとかいたしましょう
そうそう、こういうダメな本がありがたい。(^^;)
かなりの部分が、葬儀に関する書籍からの引用で埋められています。
つまりどっかで読んだことのある話の寄せ集め。
大手書店にも置いてなかったので、アマゾンで買ってしまったのですが、
本屋で手に取っていたら、きっと買わなかったでしょう。
本業アピール型の本なので、「出さない方がマシ」とまでは言いませんが、
もうすこし独自の視点やら主張がほしいところです。
最後まで、何を「なんとかしてくれる」のか
さっぱり分かりませんでした。
毒を吐きつつ(^^;)
次行ってみましょう
今は心を入れ替えてちゃんとやっている
というような言い分を、私は信じません。
成長すると言ってみたり(117ページ)
「死ぬ勇気があるんだったら何でもできたんじゃないか」
と思ってしまう(75ページ)
最期の「想い」の遺しかた―家族や友人に感謝を伝えるために
それにひきかえ
最期の「想い」の遺しかた―家族や友人に感謝を伝えるために | |
冨安 徳久 日本経済新聞出版社 2011-08-26 |
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