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互助会紹介ポータルサイト「ごじょクル」への疑問




たまに、互助会に対するネガティブキャンペーンのような記事
目にすることがあります。
しかしクオリティにおいて互助会が劣っているという印象は
私にはありません。

ただ互助会の仕組みに関しては
私の頭では理解できないところがあります。

最近「ごじょクル」という
互助会紹介ポータルサイトができたようです。
複数の大手互助会さんが参加していますが
やはりおっしゃっていることがよく分からないところがありました。

このサイトでは
互助知子(このネーミングセンスはどうかと思う(^^;))
というキャラクターを設定しています。
彼女に
私が素朴な疑問をぶつけてみます。
書類1
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http://megalodon.jp/2011-1030-2135-14/www.gojyokuru.net/gojyokai/mechanism.html

「ケガ事故には生命保険、学資保険
冠婚葬祭には互助会の契約プランを」

うーん、この見出しはどうかなぁ。

まるで保険の一種のような表現です。
このあとこう続きます。

「契約の途中で急遽お葬式や結婚式などの大きなセレモニーを行うことになった場合でも、心配はいりません。
積立の途中でも、完納額との差額をお支払いいただければ割引特典などのサービスをそのままご利用いただけます。」

結局全額はらわなきゃいけないんだ。
とすると、保険と並べる意味がよくわからないのですが・・・

「それでもご契約時のプラン内容や掛金は物価の変動に関係なく固定です。
低金利時代においては、貯蓄するよりもはるかに有利な還元率と言えるでしょう。」

ねぇ、「はるかに有利」なんて言っ切っちゃって大丈夫かい?

なぜなら現在のようなデフレ下においては、
互助会に入会しないで貯蓄する方が有利な場合もあるんじゃないの?
たとえば、入会時、100円で菊の花1本が買える役務契約だったとするよね。
もしデフレが進んで50円で菊の花1本が買える時代が来ても、
契約者は100円で菊の花1本を買わなければならないよね。
つまり積み立てた掛け金の価値が、相対的に下がってしまう現象が起きる可能性があるよね。

この場合一度解約して再契約したいところなんだけど
2割くらい解約手数料取られるよね?

これでも「有利」なの?

(そもそも、数十年単位で同じハードやソフトが提供できるというのは、
最近の急激な葬儀業界の環境変化のもとではちょっと眉唾だけどね)

それから

「加入者から預かった掛金は安全に保全されます。」

って書いてあるけど、保全されるのは全額ではなくて二分の一だよね?
そう書いてあるページもあるけど、消費者は全部のページを見るとは限らないからね

http://megalodon.jp/2011-1030-2205-16/www.gojyokuru.net/gojyokai/course/lesson06.html

http://megalodon.jp/2011-1030-2158-59/www.gojyokuru.net/sougi/funeral.html


月々3,000円を100回

会員だと315,000円で、非会員だと675,390円!?
360,390円 も違うの???どうして?

答え
互助会は、会員様の積立金によって成り立っています。
会員様からお預かりした積立金は、綿密な計画によって運用され、
葬儀施設や葬儀設備に使用されます。
このため、会員様にはその利益を還元する形で
大きなサービスをご用意することができるのです。
一般に、互助会の葬儀では会員は非会員の30~50%※もお得な費用で
ご利用いただけるようになっています。

つまりこれは、会員が権利を行使するまでの間に、
会員の積立金を運用することによって、
360,390円分の利益を出すことができるから、
360,390円分の割引が可能だって言っているんだよね?

ちょっと計算してみるね。

互助会は潰れたときの返済保証のために
「本来なら」積立金の半分を保全しているんだよね。
とすると月々3,000円の積立金のうち、1,500円を保全、
残り1,500円を運用
に回すわけだよね。

100ヶ月間毎月3,000円ずつ積立金を支払って、
120ヶ月後に会員が割引の権利を行使した場合
(葬式だけじゃなくて結婚式に使う可能性もあるからね、こんなスパンかな)

複利計算してみたのがこの図。
互助会計算
(↑といってもこのままでは分かりづらいのでクリックで
拡大してみてください)

計算上120ヶ月で360,390円分の利益を出すには
年利約19.2%でリターンを得ないといけない
ってことになる。

通常預かった会員の積立金は
前払式特定前受金勘定で、債務の一種として会計処理されるよね。
でも、運用する積立金って、
互助会がダメになったら会員に返さなくてもいいんだよね。
(返さなくてはいけないのは、保全している残り半分)
ということは、議決権のない株式に似た性質を持つと解釈して
ROE(自己資本利益率)の考え方を当てはめてみよう。

ROE(自己資本利益率)の考え方だと、
19.2%のリターンっていう数字は尋常じゃない。

日本の上場企業の平均ROEの約3倍だ。

それを「半永久的に」続けなきゃいけない。

「綿密な計画によって運用」(^^;)って全然計画が綿密じゃない、
というか妄想レベル。

じゃ、何がおかしいんだろ。

そもそも割引前の通常価格(非会員価格)が過剰に高く設定されているんじゃないのかな?

http://megalodon.jp/2011-1030-2142-40/www.gojyokuru.net/gojyokai/course/lesson01.html

Qなぜ利用が何十年あとでもサービス内容が保証されるの?

A答え
互助会は、相互互助の精神から、会員の掛金によって成り立っています。掛金の中から結婚式やお葬式に必要な道具や設備、場合によっては式場の建設を行います。これらは綿密に計算・計画され、その計画は数十年先に及びます。数十年先の葬儀や結婚式が行われる回数まで予測しているため、契約時の内容を実行することが可能なのです。

Q互助知子の疑問
全てが予測どおりになるとは限らないわよね?会社がなくなるかもしれないし、
お葬式がものすごーく増えるかも。予想外の事態が起きたときにはどうなるのかしら?

A答え
確かに、全てが予想通りになるとは限りません。予測外の事態に対応するため、互助会では掛金の半分を必ず保全するように経済産業大臣から指導されています。また互助会には全国規模のネットワークがあるため、加入している互助会にもしものことがあった時には他の互助会が替わってサービスを提供します。また、「加入者役務保証機構」という制度もあります。

「全てが予想通りになるとは限りません。」
いきなりその前に自分で言ったこと否定したら、ダメでしょ(^^;)

「他の互助会が替わってサービスを提供します。」って
同じ役務を提供するっていう話はどうなったの?

互助知子の疑問
Q「加入者役務保証機構」って何?

A答え
「(社)全互協」という互助会を統括している業界団体に加入している企業が、100億円の基金を出し合って設立したものです。仮に加入している互助会に何かあった時でも、業界全体が力を合わせて会員が行う儀式の役務内容を保証します。

全国の互助会の前受金の総額は2兆3064億円、
サンライフ1社だけで286億円あるんだけど、
100億円で大丈夫なのかい?

最後にこのシミュレーション

http://www.gojyokuru.net/frm/simulation/form

年齢50才 独身 で、データを入力すると
将来 結婚式で300万円必要と言われるんだけど(^^;)
50才で300万円の結婚資金貯めてる人っているのかな?

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繰り返しになりますが
互助会さんのサービスが劣っているだとか
「会員」価格は高い
という印象は私にはないことを
あらためてお断りしておきます。

さて以上申し上げた内容に関して、互助会の方から、ご教授・ご指摘いただければ幸いです。
(あくまでお遊びですので、お気軽に)
あ、それから最後のツッコミはスルーしてもらっていいです(^^;)











2 件のコメント

  • 物理教師様

    いつも楽しみに拝見させて頂いてます!武内です。

    >全国の互助会の前受金の総額は2兆3064億円、
    サンライフ1社だけで286億円あるんだけど、
    100億円で大丈夫なのかい?

    驚きました!
    前受金286億円に対して100億の売上。
    更に、現金及び現金同等物の期末残高はたったの75億円!

    互助会がここまで資金調達出来ていたなんて、驚きました。時価総額30億円のティアですら、株式市場では数億円の調達ですもんね。

    「解約手数料の裁判」は互助会にとっては、重要な裁判だったことがすごく分かりました!!

    ありがとうございます!!

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