以前書いた
という記事の中で
「通夜に参列する際、ドレスコードとしてフォーマルな服装が無いのは
そもそも欧米(キリスト教文化圏)には葬儀の前日に行なうセレモニーが無いから。
そもそも欧米(キリスト教文化圏)には葬儀の前日に行なうセレモニーが無いから。
日本の教会が行なっている前夜式は日本独自の文化。」
ということを述べました。
正確に言うとカソリックやプロテスタントには(参列するセレモニーとしての)通夜は無いが
ロシア正教には似たようなものがあるみたいです。
(参照ぺージ:パニヒダ)
では「お通夜」に相当する英語は無いのか、というとありましてそれは
「awake」「a wake」
文字通り「wake up」のwakeを含んでおり
動詞なら「起こす」、形容詞なら「目がさめている」
という意味らしいです。
(awakeではなく a wakeが正解というご指摘をいただき
訂正いたしました)
訂正いたしました)
日本語の「通夜」も
そもそもは「(故人のそばで)夜通し(起きている)」ということを考えると
共通していますね。
かつて日本の通夜は身内で行なわれていましたが
いまや通夜の方に参列者が集まってしまい
お葬式以上に儀式化してしまいましたが・・・
お葬式以上に儀式化してしまいましたが・・・
とはいえ
火葬もしくは土葬されるまでの、わずかな時間
火葬もしくは土葬されるまでの、わずかな時間
亡くなった人のそばにずっといたいというのは
宗教や民族を越えた原始的な要求なのでしょう。
では最後に、写真家ユージン・スミスの作品
「awake」
宗教画に例えられることが多いようですが
極めてプリミティブ(原初的)な通夜の瞬間を切り取った美しい写真だと思います。
余談:アイドルのCDで「 AWAKE」っていうのを見つけたが
多分「通夜」って意味じゃないと思う(^^;)
AWAKE ~LinQ 第二楽章~(初回限定盤B) LinQ ワーナーミュージック・ジャパン 2014-03-26
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通夜は「東アジア特有」の葬儀形態ではないでしょうか?
韓国では3日式(近年は火葬場問題から4日式になりつつある)で、最もヒート・アップするのが通夜に相当する弔問。
中国の田舎にも残っていますが、韓国では個人に対して「大声で泣く、体全体を使って悲しみを表す」との考えが根強くあり、静かに悲しみに耐えていると「悲しみが足りない、なんて薄情な奴だ」と受け止められてしまいます。
そのために、通夜でも大声で泣き叫ぶ、床を転げ回る、物を蹴る、崩れ落ちる等の「悲しみの表現」が見られます。(若者世代は大人しくなった)
中国やROCでは「遺体抜き」で葬儀が進行します。
死亡すると遺体は自宅安置が出来ずに、公営火葬場または行政が認可した半官半民的な火葬場?斎場(ROCでは寺院も可)に運ばれ、職員の手で冷凍されます。
当然ながら、家族は同行せずに葬儀に突入します。
葬儀前に冷凍庫内の遺体への面会は可能ですが、ほとんどしません。
そして、葬儀前に冷凍庫から出された遺体は、遺族立ち合いのないまま職員により納棺(水洗い、着付け、化粧、納棺)を行われ、式典に出されます。
ROCでは火葬場や斎場、仮設斎場(道路や広場にテントを張る)での通夜はありますが、中国都市部では通夜はありません。
田舎や四川省の重慶や成都辺りでは、斎場に泊まり込み「遺体の近くで麻雀等を行う習慣」もありますが、これは近親者による集まりであり、宴会に過ぎません。(参列者が多いほど、故人が慕われていた)
葬儀(通夜)にストリッパーを呼ぶことが禁止され(ストリップをすると参列者が増える)、昨年出された「贅沢葬儀禁止令」の影響もチラホラあります。
中国ではヒトが死ぬと、火葬直前の式典まで遺体に会わない(ROCも同様)ことが標準であり、ROCでは裕福層は通夜をしますが庶民はあまりしません。
中国の南西部でも見栄を張りたい人達(中国人は見栄が命より大事)が、通夜に相当する集まりで多量の飲食物を提供して人集めをします。(本来、火葬場や斎場での飲食は禁止だが、家族や友人が持ち込む)
この時に遺体を「冷蔵カプセル」に入れて見せる場合もあり、ここで活躍するのが「遺体用ホット・プレート」(遺体解凍機)です。
田舎や南西部での通夜に相当する場合も、遺体は冷凍庫の中がほとんどであり、遺体そっちのけで騒いでいます。
ストリップも、多い時では20歳代前半の踊り子が3名ほど脱いでおり、葬儀に参列すると無料で若い娘の裸が見られ、飲食も無料です。(田舎の通夜は面白い)
私の関係する重慶や成都の斎場には、麻雀室が完備しています。(職員は宿直者が存在せず、警備員だけ)
中国の葬儀担当職員は「美味しい仕事」ですが、都市化と近代化が進み、政治としての「宗教色排除」があるために「基本は無宗教葬で告別式だけ」のために、田舎の習慣である通夜も減りつつあります。
個人的には「ストリップを見ながら飲む酒もうまい」と考えますが、国や行政としては「恥」です。
prof様、
くわしい現地情報ありがとうございます。
やっぱりストリップの噂は本当でしたか。
タナトスといえばエロスですからねぇ、って・・・
多分そんな高尚なことは考えていないでしょうけど。
なんか逆に弔問しづらいんですが(^^;)
ストリップ葬儀ではは、手配を依頼した親族と手配をした葬儀職員が逮捕されました。
参列者数を増やしたい遺族、参列者増で売り上げを増やしたい葬儀社サイド、割増ギャラが欲しいストリッパー、無料で飲食が出来て裸が見れる無関係な人達にとっては「Win/Win」なのですが、国家や民政部、自治体政府や民政局としては都合が悪く、秩序法関連で逮捕しますが、無くなりはしません。
近年では、全く関係のない人たちに現金を渡して参列してもらい、参列者数の水増しをしています。
昨年の「中国国内悪徳業界ランク」で1位の不動産業界に続き、葬儀業界は第2位の栄冠を獲得しました。
葬儀業が行政直営からPFI、民間参入を認めたために「葬儀と霊園墓石価格の高騰化」が一気に進み、数倍まで跳ね上がりました。
葬儀業界も、UKの様にシンプルで儲からない葬儀ではなく、世界で最も高い葬儀(商品)である日本のノウハウ(金儲け手法)を見習えて、意味のない商品で葬儀価格のつり上げを狙う民間系、ROC系葬儀社が出てきて、「日本式葬儀」を売り出す始末です。
実は、日本式葬儀はストリップ葬と同じ扱いであり、分類も同一です。(単なる金儲けで、意味がない)
「泣き女」は中国の地方部とROCでは商売として成り立ち(風習)、年収も1,000万円以上。(ベンツに乗って葬儀会場に来て突然泣き出し、時間になると帰る)
しかし、国務院(内閣府)と民政部(厚生省)では、これらの価格高騰化や意味もなく葬儀価格をつり上げる商法は、「規制するべき」との考えが明示され、今年あたりから葬儀社と葬儀従事者の逮捕と許認可取り消しが増加すると考えています。
悪い部分の「日本に見習え」は葬儀管理法では通りません。
prof様、
>ベンツに乗って葬儀会場に来て突然泣き出し、時間になると帰る
泣き女やストリップ嬢が日本の僧侶に相当する訳ですね(^^;)
物理教師様、いつもこのブログを本当に楽しみに拝見しています。金融関係から葬儀業界で禄を食んで丸1年、どれだけこのブログのご意見が私の役に立っているかをどう表現したら良いか難しいくらいです。とことん一方的にお世話になっております。
私がどこの誰だか(どの会社に勤めていてどういう立場か)を、もしよろしければご紹介できれば嬉しいので、ご迷惑でなければメールにご連絡いただければ幸いです。
ところで本題・・・すみません、awakeはあくまでも形容詞で 通夜と言う意味は全くないと思います。名詞のwake には通夜と言う意味が有ります。今回の話はa wakeなんでしょうね。細かいことを言うとイギリスの英語であって、米語では使われていない模様です。
ビジネス教授で葬儀業界2年生様、
ご指摘ありがとうございます。
勘違いしていました。本文を訂正させていただいております。
それから身に余るお褒めの言葉、うれしいです。
御連絡の件ですが、アドレスをお教えいただくかお手数ですが
kangaerusougiyasanあっとまーくyahoo.co.jp(あっとまーくを@に変更)
までご連絡いただければ幸いです。
それから事前にお断りしておきますと
諸事情により私が何者であるかは申し上げることができません。
誠に申し訳ありませんが
その点事前にご了承いただければと思います。