葬儀屋さんの賃金と労働環境に関して以前こんな記事を書きました。
葬儀屋の給料ってどれくらい? 2/2
葬儀屋の給料ってどれくらい? 2/2
上記の記事で
たまに葬儀屋さんのブログで「自分の収入は300万円」とおっしゃる方がいますが、ウソを言っているか、契約社員の方か、よっぽど働きが良くないか(失礼!)のいずれかではないでしょうか。
と当時(2009年)は書いたのですが
最近はその年収以下で働かされている人の話を頻繁に聞くようになりました。
原因はおそらくこの記事で書いたとおりです。
現在はさらにブラック企業が増加しているようです。
葬儀業界が劣悪な労働環境なのは昔も今も同じ。
葬祭業がブラック企業で無かったのは
もちろんやりがいがあることに加えて
もちろんやりがいがあることに加えて
たとえ葬儀業界のボトムに位置する葬儀屋さんでも
給与は他業界よりも良かったからです。
給与は他業界よりも良かったからです。
それが給与の最低ラインが下がり続けた結果、オセロで隅を取られたように、
白が黒に代わっていったという状況。
この状況は葬儀社の企業規模と無関係に生じているようです。
業界紙フューネラルビジネスの売上ランキングベスト10に入っている会社でも
従業員の賃金を時給換算するとファーストフードのアルバイト以下という話は良く聞きます。
というわけで現在葬儀屋さんになろうと思っている方。
就職した葬儀社が低賃金だった、というのはもちろんイタいです。
しかしもっと問題なのはそういう会社は教育もせず、潰れるまで使ったらハイ、さよなら
という思想なので、いつまでたってもスキルアップできず
葬儀屋さんの労働市場で自分の価値が上がらないことです。
それにブラックな葬儀屋さんというのは時限爆弾のスイッチを押してしまっている状態なので
いずれその葬儀屋さんも無くなってしまうでしょう。
いずれその葬儀屋さんも無くなってしまうでしょう。
一番いいのは私の記事を参考にしていただいて就職する葬儀屋さんを吟味すること。
もし、就職先の葬儀屋さんがブラックだった場合は早めに見切りをつけることです。
(くれぐれも仕事がハードなのとブラックなのを混同しないでくださいね)
(くれぐれも仕事がハードなのとブラックなのを混同しないでくださいね)
良い葬儀屋さんは必ずあります。
それからある程度葬儀屋さんとしてのキャリアがあって
現在ブラック葬儀社に勤務されている方。
現在ブラック葬儀社に勤務されている方。
腕に覚えがあるなら常に転職(正確に言うと職は変えないので転社)のことは
念頭に置いておいた方がいいと思います。
念頭に置いておいた方がいいと思います。
いいように使われて気がついたら40才過ぎて身動き取れず
後はライフゲージがゼロになるのを待つだけというのは厳しすぎます。
人生で一番考えておくべきはライフプランだと思います。
(実際キャリアって自力よりも運が作用する部分が大きい、という点が難しいのですが。)
でも述べたように
常にスキルアップをする努力をして
ちゃんと先を見て戦略的計画的にポジションを取るべきだと思います・・・
って偉そうに言っていますが、私もここ数年給料だけを見ると頭打ちなわけですが(-_-)
現在葬儀業界で価値を持つのはマネージャーとしてのスキルだと思います。
現場スタッフでいる限りはどうがんばっても
同ポジションのスタッフの2倍の生産性をあげることは不可能です。
体は一つなので。
同ポジションのスタッフの2倍の生産性をあげることは不可能です。
体は一つなので。
全体のパフォーマンスを上げるマネジメントのできる人が
まだまだ葬儀業界では少ない状態です。
つまり
少ない≒人的価値が上がる
ってことですね。
もちろん現場担当者として優れた実績がないと
現場の人は付いてきてくれないわけですけど。
このネタで来たのならば、これも公表しましょう。
http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0139/4674/2014612182355.pdf
事例3で、「例の一連の流れ」です。
これ以外にも、各都道府県庁の労働局に葬儀関連の「違法認定事案が沢山」あり、
そのほとんどが給与未払い、時間外未払い、勤務超過、有給認めず等です。
残りは、国交省の公表も参考になります。
最高裁判決(最一小判 平14.2.28)があり、これは社員には強い味方ですが、
労使共に「何も知らない」ために相談もないので放置していました。
物理教師さんの指摘通りに、ここ数年で葬儀関連の相談や申告、
送検が増えています。
しかし、業者側も「巧みになり」(悪質認定されるが)、逃げに徹しています。
上記は平成26年3月に送検した分の「事例3」です。(ブラックとして)
prof様
>台東区で葬祭用品の製造及び販売を営む事業場
これ、結構企業名絞られてきますね。
厚労省や都道府県庁の事案は、企業名、委細、処分・判定、事件番号等を
把握していますが、国や自治体が公表をしていないので「推測して下さい」。
ただし、都道府県庁労働局では悪質な企業の社名公表を行いますので、
葬儀業界も注意が必要です。(職員組合指定を解除等あり)
一方で、国交省は社名、違反行為、処分内容を全て公表しています。
「白ナンバー葬儀社は対象外」との矛盾はありますが。
こんにちは、いつも拝見させていただいています。
ふと、思ったのですが、葬儀屋の方たちは遺族のメンタルケアも視野に入れてお仕事をされていると思うのですが、葬儀屋の方達のメンタルケアは会社単位で行われていたりするのですか?
通常の仕事ではあり得ない分野のストレスを感じているので、カウンセリングなど必要だと思うのですが・・。
柔子 様
特にストレスチェック的なものはないですね。
でも不思議なことに鬱病で休職って人はあまり聞かないんですよね。
その傾向がある人は職業の選択肢に入れないからかもしれません。