葬儀漫画の良作「おとむらいさん」を紹介します

葬儀漫画の良作「おとむらいさん」に関する記事をまとめました。

葬儀漫画「おとむらいさん」はがんばっている

今回ご紹介するのはこの漫画。

おとむらいさん

おとむらいさん(1) (BE LOVE KC)

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この漫画の取材協力が「花葬儀のリベント」さんであることからも分かるとおり
ご遺体を載せたストレッチャーで商店街を渡ろうとする葬儀屋さんと住民との間で繰り広げられる
バトルを描いた漫画です。

業界ネタですいません。
ウソです。

ひょんなことから葬儀業界に飛び込んだ若い女性の
成長物語、という葬儀漫画お約束の(そんなに数はないけど)設定です。

ツッコミどころとしては
女優業をやっている主人公に対して、カッコイイキャラの産神という葬儀屋が
「偽物の人間ドラマ」と言い放つシーンがあります。
正直「ドラマ」っていうワード使われるのは個人的にイヤですし
いや、お前等も漫画じゃん、
と言いたくなるところはあります。

葬儀の現場に産神みたいな髪型の奴なんて絶対居ないし。

しかし女子は産神みたいなクール系男子ホント好きだな。

私もどっちかというとクール系なんだけどな。
まぁイケメンではないわけだが・・・

分かっちゃいたけど一応書いてみた。

この漫画家さんは霊安室のシーンに代表されるように
シーンの切り取り方とそれに被せるセリフのチョイスがうまいと思います。

全葬蓮よ、覚悟はあるのか?
という記事でも言ったように葬儀というのは
上っ面をなでてそれらしく表現することができてしまう素材です。
しかしこの作品はそのことに甘えていません。

まだまだ遠いけど、葬儀の現場の空気感を伝えようという
表現者としての誠実さといったものを感じます。

今後に期待しています。

相変わらず葬儀漫画「おとむらいさん」はがんばっている

以前
葬儀漫画「おとむらいさん」はがんばっている
という記事でご紹介しましたが
「おとむらいさん」の第2巻がでました。

おとむらいさん(2) (BE LOVE KC)

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それにしても
主人公はちょっと抜けてるところもあるひたむきな美人で
脇を固めるのはクールでかっこいい年上の先輩に
慕ってくれる年下の男の子
という設定。
ストーリーは
難病の少年の生前葬に
妻と死に別れた頑固ジジイの回顧ときたら
どうしたって陳腐にならざるを得ないはずなのに・・・

でもちゃんと読ませる。

そうさせるのは大谷 紀子氏の漫画家としての技術です。
例えば浦沢直樹って特別な何かメッセージや熱量があるわけでもないのに
卓越した技術だけで読ませるのに似ています。

前回言ったことと重複しますが
コマ割、デティールの切り取り方、構図、セリフのうまさによって
作品世界を作り上げることに成功しています。

ただ逆に言うと
別に素材が葬儀屋でなくても
この人はそれなりに読ませるクオリティで作品を作れるのでは
という気がします。

そこで調べてみると金魚すくいをモチーフに
作品を書いているらしいです。

 

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さもありなん、と思います。

今後も巻を重ねていってください、とほめて終わるのも私らしくないので(^^;)
重箱の隅をつついておきますね。

酔っぱらいながら「明日(友)引前だから飲んじゃった」というセリフとともに
欄外に引前とは「友引の前の日。一般に通夜葬儀を行わない」という解説がありました。
しかし友引の前の日には葬儀はあります。
さらに「明日引前」ということは、通夜も葬儀も普通にある日、ということになりますので
ここ間違いです。
Kindleの方だけでも直しておいた方が良いと思います。

おとむらいさん2

葬儀漫画「おとむらいさん」はがんばり続けている

葬儀漫画「おとむらいさん」の第三巻がでました。

別の記事で採り上げた葬儀漫画「はじめましてさようなら」に対する私の当たりがきつくなるのは
「おとむらいさん」のクオリティが高いからなのかも。

劇中の漫画キャラの葬儀の話はラオウの葬儀がヒントなのかもしれませんが、
その作者の漫画家の視点を葬儀漫画で描くという入れ子構造というかメタ視点を持ってくるところに
創作者としての志を感じます。

おばあちゃんが死んだ話でも作者のディテールの切り取り方のうまさは健在です。
ポテトサラダのグリーンピースのくだりなんか、ゼロからの創作だとしたらこりゃすごいなぁ。

現在葬儀漫画の連載は3本が同時進行中(あと一本は「おわるうございます」)なのですが、この「おとむらいさん」が抜きんでています。

おとむらいさん2017年5月17日

葬儀漫画「おとむらいさん」も完結

「葬儀探偵モズ」「はじめましてさようなら」に続いて
「おとむらいさん」も同時期に完結。

葬儀漫画の中で「おとむらいさん」が最もクオリティが高いと思っていたので
完結は悲しいです。

相変わらずシーンの切り取り方とそれに被せるセリフのうまさは
肉親の葬儀の話でのヒロインの内面描写で遺憾なく発揮されています。

少しネタバレになりますが、
遺書ネタは「おとむらいさん」にしてはちょっと安易かと思いましたが
彼氏が葬儀屋さんならギリギリありなのかなと。

あとがきで作者は終わった気がしないという感想を述べています。
そのためか最後のコマには「第一部・おわり」と書かれています。
機会があれば、読み切り形式で良いのでヒロインのその後を描いてもらいたいです。

それにしても結局葬儀漫画ブームは来なかったか・・・

とはいえ、葬儀分野の漫画が同時期に4本掲載されていたということは
日本の漫画業界の多様性
を表していると思うのです。

皆さんもこの多様性を味わってみてください。
otomu




7件のコメント

行政及び司法として、「当該建物の脇(横)」に車両が駐停車出来ない様に
「ポールを設置しました」。(病院前のゼブラ地帯)
特定の葬儀業者を「狙い撃ち」にした形となりました。(建前は交通安全のため)
この事案が参考になり「新宿区の規制要綱が出来て、同じく公道使用であった
鶴巻町の遺体保管場」を撤退に追い込みました。

一方で北九州市では互助会の新規斎場建設に当たり、業務に邪魔になりそうな
「ポールや規制を取り去りました」。

prof様
>「ポールや規制を取り去りました」
さすが互助会の政治力・・・

福岡県、特に北九州市ですので。(市議会で少しだけ質疑が出たが)
埼玉県、川口市やさいたま市も「互助会優位自治体」です。
さいたま市議にも葬儀屋社長がいましたが、「縄が付いてout」となりました。
公務員や元公務員(←これが大事)と仲良くしましょう。

prof様
そういえばある葬儀屋さんはやたら警察OBを雇ってましたね。

あの社長は開業前は「警視庁8方面の所轄署」にいました。
その関係から、警視庁OBを再雇用(受入)をして、甲州街道沿いの所轄署
(8方面管内と3方面の代々木署まで)の指定に。
また、東京都職員互助会所有のビル(新宿、モノリス)の1階(ショールーム)と
他のフロアを借りていただき、「東京都職員互助会指定」のご褒美を獲得。

今では、東京都職員(都庁や警視庁、消防局)に依存しなくても十分な屋台と
なりましたが、開業当初は「警視庁の恩恵はあった」と思います。
変死の場合は、「所轄署の口利きが7割」ですので。(今は、5割程度?)
今から25年以上前、「所轄署指定の葬儀社の娘婿の話し」が来ました。
受けていれば、「今世紀最強」となったのでしょうが。

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