「さよなら ママがおばけになっちゃった!」という絵本が出版されました。
さよなら ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本) のぶみ 講談社 2016-07-14
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これは「ママがおばけになっちゃった!」
ママがおばけになっちゃった! (講談社の創作絵本) のぶみ 講談社 2015-07-17
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という50万部売れた絵本の続編です。
今回はママのお葬式が描かれているということで読んでみました。
うーん、そもそも絵本って「どう」読めばいいんだっけ?
子供の頃の気持ちが想い出せない・・・と言いたいところですがどうも私は早熟だったらしく絵本の時期はほとんどなく児童文学に移っていたみたいですね。
とはいえ今作に関しては、遺影写真に別人の画像が使われるという設定にリアリティーがない、という書評を書いたらバカだと思われるってことは、一応理解しております。
さてこの「ママがおばけになっちゃった!」シリーズって子供が読みたい本ではなくて、母親が子供に読ませたい本なのではないでしょうか。
おそらく絵本を読む年頃(3~5歳くらいか)ってまだ人の死がどういうことかちゃんと理解できないんではないかな。
そこで単なる死別で終わらせずに、冥界?を設定することによって、子供にも受け入れられる余地を作ったのでは、と思うのですが。
前作では死んでもママと一緒、だったのが今作は葬儀を通して徐々に自立を促す構造になっています。
ママが亡くなってちゃんとお葬式が行われて、それも家族葬ではなく参列者がたくさん来て、みんながお別れをします。
「さよなら ママがおばけになっちゃった!」を読んで育った子供達は、将来親が亡くなったときに必ず当たり前のようにお葬式をしてくれるでしょう。
これを子供に読ませた親御さんも、ちゃんとお葬式してくださいね、
直葬ですませてしまった後、お子さんに「おじいちゃんのお葬式しなかったけどいいの?」って聞かれちゃいますよ。
それにしても、よし、この絵本がお葬式の復権のきっかけになれば、っていう私の魂胆が絵本的ではないよね。
さて、全国の葬儀屋さんは、自社会館の控室にこの本を最低一冊は置くべし!
葬儀屋の業界団体も仲良し会みたいな集会開く予算があったら、この本をまとめ買いして配るべし!
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