ZABADAKの吉良知彦氏を悼む

ZABADAKの吉良知彦氏が亡くなったらしい。

葬儀屋さんという職業柄、
余命あとわずかという御本人の葬儀の相談を受けてから見送るという経験を何度もしたし
自分の肉親や友人も夭逝しているので
人が亡くなることは私には既知のことだ。

しかし吉良さんの死はそのいずれともちょっと違う。

ファンの身勝手な意見であることを自覚しつつ述べるなら
もう彼の作り出す作品を聴けないのだという喪失感だろうか。
近年彼の作品を追いかけていたわけではないくせに、
とさらに自分の身勝手さをとがめつつそう思う。

先日種ともこさんとのライブレポートを書いたばかりだった。

老いることの幸福

この記事で述べたことと関連して失礼を承知で言うならば
もし将来さらに老いてしまって
才能が枯渇して、楽器も上手く弾けなくなって、声もちゃんとでなくなっても
活動し続けて欲しかったと思う。

しばらくZABADAKを聞けそうにない。 




2件のコメント

学生時代にDECADEしか聞いた事がないレベルのにわかですが、吉良さんの若すぎるご逝去の報に驚きました。
上野さんの透明な声に合った吉良さんのどこかノスタルジックな曲の数々は、当時の売れ線と全く違う魅力があったのを覚えています。
またアルバムの中で唯一?吉良さんのボーカル曲のEASY GOINGはノリの良さとメッセージ性がある英語詩で印象的でした。
謹んで吉良さんのご冥福をお祈りいたします。

匿名希望様
コメントありがとうございます。
私はケイトブッシュとプログレが好きだったので
日本にもZABADAKのようなユニットが居てくれたことが
本当にありがたかったです。

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