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「小さなお葬式」の共犯者




前回 「小さなお葬式」が安い「本当」の理由 という記事で、ある葬儀ブローカー(ネット上で集客し、葬儀屋さん送客して、紹介手数料を得ている人達)のことを批判しました。
その一方で葬儀業界の中の人としては、ある事実に触れておかねばなりません。

それは、こういった葬儀ブローカー達の商売は、葬儀の施行を引き受けている葬儀屋がいるから成立している、ということです。
葬儀ブローカーのこんな商売のやり方に賛同できない、という気概のある葬儀屋さん達ばかりなら葬儀ブローカーも襟を正したことでしょう。
(葬儀社ブローカーの仕事自体がいけないと言っているわけではありません。
前回の記事のように消費者をだます商売のやり方がいけないということです。)

結構な紹介手数料を払ってもいいから、
汚いやり方で集客してもいいから、
仕事が欲しいという葬儀屋が存在がすることで
件の葬儀ブローカーの商売が成立しています。

つまり(一部の)葬儀屋さんも「共犯」です。

「おまえに零細企業の経営者の気持ちが分かるか!
どんなことをしても親から引き継いだこの会社を潰すわけにはいかんのだ」
と言われるかもしれません。

でも厳しいことを言うようですが、
集客の過半数を葬儀ブローカーの仕事に依存しているのなら、
もはや死に体です。
延命処置をしているだけに過ぎません。
残念ながらいずれ審判は下るでしょう。

葬祭業って良心の呵責を感じながらやるにはつらすぎる仕事なのに・・・
って私に言われるでもないか。

全部分かったうえでやらざるをえないんですよね。

ちなみに先日ノーベル文学賞を受賞したボブディランの名曲「I want you」は次の一節で始まります。


The guilty undertaker sighs
(罪深い葬儀屋がため息をつく)

サビの部分で「I want you」が繰り返されます。

その仕事は本当に誰かに必要とされていますか?

(私の好きなブルース・スプリングスティーンバージョンで)











2 件のコメント

  • 小さなお葬式ではありませんでしたが、似たような会社の突然の紹介を試しに受けたことあるのですけどね~なんというか直接言ってよねお客様!って気持ちになりました。紹介料分うちが利益を削られるのはしかたないですが
    こんな心無い業者に電話する前にお電話してほしかった~なんといいましょうか
    無駄なフィルター通しただけで時間を無駄にしています。
    お客様に全くメリットがなかったです。普通にうちのプランでやりましたし・・・。
    受けてくれません?の二回目はこれまた違う会社だったと思いますが約100km先の病院まで迎えに行き本日中に隣町でお通夜で(公共施設なのでその日に抑えれるかも不明)、金額固定の生花等々も約束された仕様でした。20万切ってたと思います。お客様とお電話するまでその病院がどこなのかもわからず・・・金額も不明どうしたいのかもはっきりわからず、責任もって受けませんでした。
    お客様もなんか話と違うな~っておっしゃってました。

    責任持てませんそんな発注・・・。

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