エンゼルケア(遺体処置)の合掌バンドがなくなります

エンゼルケア(遺体処置)で使われている合掌バンドがなくなる
という話です。

エンゼルケアは亡くなった直後にほどこされる遺体への処置のことで、合掌バンドはエンゼルケアの際にご遺体の両手を固定するために使います。

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合掌バンド
<上記商品ページより>

医者・看護士は遺体の扱い方をよく知らない

葬儀屋さんになりたての頃は、
医者・看護士をはじめとする病院スタッフはプロなのだから、適切な遺体処置の知識を持っているものだとばかり思っていました。

しかし医療関係者が学ぶのはあくまで生きている人に対する処置で、亡くなった方への処置に関してはまだ確立した教育が行われていないようなのです。
確かにひどい処置はほとんどありません。しかし実務経験がある分、葬儀屋さんの方が「亡くなってからの肉体」に詳しいのだということにしばらくして気づきました。

合掌バンドの廃止に賛成

今回紹介するこの看護士向け専門誌ではエンゼルケアの特集が組まれており
合掌バンドで手首の拘束を行わないことが提唱されています。

(余談ですがこの雑誌名はエキスパート×パートナー×ナースのそれぞれの単語を掛けている)
我々葬儀屋さんにとって合掌バンドのメリットは
ベットからストレッチャーにご遺体を移し替えるときに、腕がだらんと垂れないようにすることくらいしかありません。

ちゃんとした葬儀屋さんは病院を離れて安置したあとは、一刻も早く合掌バンドを外そうとします。なぜなら
・体液や血液で手が腫れないように
・皮膚に食い込んでそのまま跡が残ってしまわないように
・腹部に載せたドライアイスで手が凍傷をおこさないように
するためです。
そのため合掌バンドが無くなることは助かります。

合掌バンドをそのままにしておく葬儀屋はシロウトです。
そして今後合掌バンドを使っている病院がいたらその病院は遅れています




23件のコメント

合掌バンドだけではなく、顎バンドを含む全ての拘束処置は原則禁忌にしています

また、遺体への綿詰め行為も原則廃止

退院までのクーリングによる胸腔内及び腹腔内温度を速やかに25℃以下(理想温度は5℃前後)まで、死後速やかに下げること

遺体背面温度の放熱を行うこと(院内の死後入浴を推奨)

これが、現在の医療現場のスタンダードです

医療現場でのエピデンス、スタンダード、ルールは全て、私が担当ですので守ってもらいますが、全国の隅々までの徹底はなかなか困難です
12月には違う雑誌で18ぺージ程の特集が組まれます

実はこのサイトは6月までは見れましたが、現在は見れなくなりました。
そのために、スマホをVPN操作をして北米や欧州のサーバー経由で接続をしています。

明らかに、怒涛の様な変化があり、改革との大きな波が押し寄せて来ます。

中島みゆきさんの歌の様な世界です。

prof様
>中島みゆきさんの歌の様な世界
「しゅぷっれひぃーーこーるのなみぃ~」でしたっけ?
間違ってたらすいません。
ほとんど曲、聞いたことありません。

そうです

昨日から軍管理の施設ですので、何故かこのサイトが見れます。
5年前までは「横田の仕事」もしていましたが、国民の知らないことも多いです。

11~15日までで2日目の宴会が終了。

300人定員の大会に600人が押し掛けて、受付では怒号が。
そして、驚くことが2項目。

500人の宴会で、「煙草を吸う人がゼロ」。
そして、スペインの企業が中国でのエンバーミングに参入をして来たこと。
今年のスローガンが「旧来からの発展・挑戦への遭遇」であり、協会のナンバー1と2位からは直接、新しいことはどんどん取り入れると言われていますので、改革は速そう。

スペインは既に北京に駐在をしており、宴会では私の隣に20代の金髪スペイン美女が。
このスペイン美女は中国語を話し(完ぺきではない、英語は日常会話程度)白酒で乾杯をする強者。

アメリカ参入は阻止ですが政治的にスペインは受け入れざる得ないので、区画割が必要。
ハニートラップには注意が必要。

prof様
>ハニートラップには注意が必要
中国はこれが得意そう、っていう勝手なイメージ持ってます。

来年からは、フランスのエンバーミング・サプライが中国に参入をしますが、商業的にはかなり困難でしょう。

中国には1,821箇所の葬儀場(斎場)があり、公設公営が80%、公設民営が20%となりますが、民営と言っても自治体企業であり、日本で言うところの民間企業とは少々異なります。

純粋な民間企業としての民設民営は10程度であり、1%にも満たない状態。
即ち、99%は「公営葬儀社」と言える状態ですが、70%の葬儀社が赤字経営(都市部以外の葬儀社)。
一方で、霊園事業は1,567箇所あり、黒字です。

そのために、2017年1月23日付けで国務院(日本で言う内閣府)からの通達で、「テコ入れ発動」が出ました。

国費および公費投入、葬儀場の近代化、教育の充実、サービスの向上、科学分野の発展、処置改革等。

錦の御旗とカネは用意をされても、「人的問題は簡単には解決はしません」。
加えて、政治的配慮が加わるので外国人や外国企業の関与や参入は絶望的です。(台湾は中国なのでOK、シンガポールやマレーシアは中国人なのでOKとの判断)

首長が代わって起こった豊洲問題の様な状態があります。

prof様
>70%の葬儀社が赤字経営
でも一方で華美な葬儀は抑制しているんですよね?

昨日は3ヶ所の公設公営葬儀場の視察でした。

100~200億円程の施設ですが、カネを掛けて造ったので維持費も嵩み、回収は難しいのが現状であり、霊園事業で補填をしています。

豪華ではないが儲かる葬儀、即ち利益率の高いサービスの模索が続いています。
生花祭壇は「薬を使用して3週間使い回し」も発表されました。

800万人都市の党書記からも相談を受けていますが、予算の200億位は簡単に出せて用意はしているが、新設予定地の選定(近隣住民の反対)で頓挫しており、昔の様な「反対住民逮捕や強制移動」が出来なくなったので時間が掛かります。

5日間の葬儀協会年次大会が今日で終わります。

今日は国設国営の葬儀社から協力依頼が来ました。
日本で言うと、厚生省医務局生活衛生部葬儀課の直営首都葬儀場。
ここのブランドで遣って貰いたいと。

ここは「勝ち組」で、数百億円の余剰金があります。

赤城さんの活躍も見えて来ました。

prof様
>新設予定地の選定(近隣住民の反対)で頓挫しており、
これ意外です。
民主化進んでいるんですね。

最近増えましたね、でも理由が宗教的要素とコスト削減だったような?
お迎えの際に1セット持っていくルールのところもあります。

昨日は1日、大学のマンションでしたのでネット規制が強く、アクセスが出来ず。
現在は、大学の部屋からですのでネット規制はほとんど無く、アクセスが出来ています。

民主化が進んだのは事実ですが、権利意識の方が選考をしました。
ゴネれば「カネになる」と。

遺体への禁忌事項と禁止事項は、「遺体への侵襲防止対策」です。
遺体への綿詰め行為自体は「科学的根拠の無い処置であり、医療現場で行うべきではない」との前提があります。

また、鼻腔や鼻道、咽頭や喉頭、口腔、耳道、直腸に綿花を詰める場合には、各粘膜域に損傷を与える可能性があります。
そして、医療機関を出た遺体のほとんどは「葬儀業者により、医療機関で詰めた綿花が取り出されて、再び数倍の綿花が詰められている現状」があり、「3度の遺体粘膜等の損傷リスクがあります」。
そのために、遺体損傷リスクを下げるために、「葬儀業者の1度だけのリスク」へと低減をしました。

また、心臓が停止をして大循環が停止した遺体では、「死後30分から180分の間に、大きな水分移動(血球移動も同様)があり」、この間に拘束処置(顎バンドや合掌バンド)を行うと、高齢者女性遺体を中心に、「死後浮腫」が発生をするために、死後3時間以内の拘束処置は「禁止」としました。

楽しくなる話しも

13日午後から始まった断水は、「20日午後までの予定」。
大学は断水にはならないので、出来るだけ校舎内で生活をしています。

何があっても「諦めと受容が大事」。

ちなみにこのエリアは、7~8年前には3か月間の断水があり、「まだマシな方」。
やはり、シルクロードは覚悟を決めて取り組む必要があります。
一応、断水だけではなく停電もいっぱいですので。

かかし様
>お迎えの際に1セット持っていくルール
え、葬儀屋さんが?

prof様
>大学の部屋からですのでネット規制はほとんど無く
これ日本で聞くと怖い話なんですけど
慣れちゃうもんなんでしょうか。

出入りの葬儀業社がエンゼルセットを購入をして、病院に「自由に使って下さい」との営業ツールは多いです。
しかし、中身が青梅綿やT字帯、割り箸と竹串、顎バンドと合掌バンドと使えない物ばかりですので、大半な使用せずに廃棄処分です

しかし、厚労省の判断で、医療と連結して行う遺体処置は費用請求が認められており、、
処置料+実費(使用した材料費)とされている事から、材料費利得を考える事務屋が増加しました。

埼玉の医療機関ではエンゼルケア料金を4万円+税とHPで明記しており(6万円の医療機関もある)、、保険点数対象でないエンゼルケアの価格高騰には、厚労省や私も頭が痛いのが現状です。

prof様
>保険点数対象でないエンゼルケアの価格高騰
確かにこの御時世に保険の対象にするのは厳しいですよね。

保険点数は「生きたヒトが対象」です。
そのために、診察、検査、診断、処置、手術、投薬等には保険点数がありますが、死亡をした患者さんに対する処置であるエンゼルケアには保険点数は適応が出来ませんので、保険は使用を出来ません。

これは、死亡をした患者さんに対する検査の病理解剖やAIに対しても、保険点数が無いのと同様です。
東京都監察医務院では死体検案書が無料で行政解剖と遺体の搬送迎費用も無料ですが、他では死体検案書が3~7万円、行政解剖費用が7万円、遺体の搬送迎費用が5万円はザラです。

ヒトは死亡をすると民法で、人間ではなく物になり、全ての権利が消失しますので、悪意を持った人達に遭遇をすると大変な事になります。

prof様
>病理解剖やAIに対しても、保険点数が無い
そう言われれば病理解剖もそうですね。

だから、医療の現場でも遺体に対する嘘、デタラメ、デマが多いのです。
葬儀業者が行なったエンゼルケアの講習会など目も当てられなく、エピデンスとの名の根拠が無い話や、精神論、時代遅れの間違いだらけです。

もっとも、嘘を言っている人達は「嘘やデタラメを言っている自覚が無い」ので厄介です。
確信犯で嘘を吐いている人達は30%位ですので、多くは「善良な嘘つき」。
私の判断基準では、日本国内に遺体の事が解る葬儀従事者は1人も居ません。
テストをしても、50点を取る専門家達は居ないと思います。

これは、時代遅れの間違がった内容を教えたためと、各人が卒後教育をしなかったためです。
学校や職場は都合の良い嘘や間違いを教え、職場では各企業に都合の良い事柄を叩きこみますので、これらに疑問も持たず、本も読まず、何も学ばない者は、嘘を吐いて対応をします。
これらが無い葬儀従事者の個人スキル差は図り知れません。
医療では卒後教育を重視しますが、

葬儀屋さんがですよ(汗
寺と病院強し!たまに寺からも位牌3.4個もたせといて~みたいなのもありますね。え?料金・・・って言えないです。

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