「心が軽くなる仏教とのつきあいかた」勝桂子を読んで

今回ご紹介するのはこの本。

心が軽くなる仏教とのつきあいかた

勝桂子さんの著書はこれで3冊目。

前二作に関する書評はこちら。
勝桂子「いいお坊さん ひどいお坊さん」は良書である
「聖の社会学」勝桂子 を読んで
お坊さん

前二作は仏教界への提言が中心になっていましたが
今回はどちらかというと一般読者向けの仏教解説書になっています。
とはいえ教義を延々と語る内容ではありません。

ポイントは
「行」

宗教で本当に楽になりたいと思うのであれば、行を伴わなければいけないはずで、宗教
者の書いた生きかた本を読むだけでは不十分なのです

ビジネス書もそうなのですが、なぜいつまでも中村天風や松下幸之助を焼き直したような本が出続けるのかというと、読んだだけで満足してしまって、実行に移さない読者がほとんどだから。
別名キャリアポルノと揶揄(やゆ)される所以(ゆえん)です。

実は私も自分の手帳に今年の目標として
「行」の一文字を書きこんでいました。
私の場合は論語からの引用でしたが
たしかに行は大切です。

行を行うために
第4章はいきつけのお寺を実際に探す方法が提案されています。

私も今年出した自分の著書でマナーとか宗教知識は置いといて
まず良い葬儀屋さんの実践的な選び方を訴えましたが
通底するものがあるような気がします。

でも良い葬儀屋さんより良いお坊さんの方が希少種だから
出会うのが大変な気がする・・・
ということを言っているから勝さんのように宗教者の共感を得られないのだろうなぁ(^^;)