「デキル」葬儀担当者とは?

葬儀社経営者から見た「デキル」葬儀担当者とは、どんな人でしょうか?
別に葬儀社に限らずデキル社員て
「稼ぐ」人でしょうね。

お客さんへの請求金額の大きい人、もっと具体的に言うなら利益率の高い祭壇や棺の、より高いものを売ってこれる人?。

どんなビジネスの世界でも「稼ぐ」奴が偉い、という事実は否定しません。

ただ問題は葬儀業界で稼ぐ社員の中には、お客さんに対して情報を与えないで高いものを売りつけることが「デキル」ことだと思っている人がいる、ってこと。
「祭壇の写真なんか客に見せちゃダメだよ」と平然と言う人もいますよね。
ここまでくると「倫理観の欠落」ぶりにむしろ敬意さえ抱いてしまうのですが・・・

私は
葬儀費用には「コンサルティング料」も含まれている

と思うのです。

服を買いに来た客に対して、ただ予算と服のサイズが合うからという理由で、その服を勧めるセレクトショップ店員さんは優秀とは言えないですよね。
お客さんの好みの中でどの服が一番その人に似合うか
を説明する義務があると思います。

葬儀に関してはお互い持っている情報量が違うということは、売り手も買い手も分かっているんですから、葬儀屋は情報を提供する義務があると思うのです。
インフォームドコンセント(医者が治療の前に十分な説明を患者に行うこと)といっしょです。
売り手と買い手の情報格差を最小限に小さくして、そこから自分の腕(営業力)で勝負すべきではないでしょうか?

かといって、限られた時間に、全ての情報を与えるのは不可能だし、受け手はパンクしてしまいます。
だからお客さんの話を傾聴して、適切な選択肢を2,3個に絞って提案する。

これが「デキル」葬儀屋が行うべきコンサルティングだと思います。

情報を与えなくて、高いものを売ることは、それも一つのスキルと言えるかもしれないが、正しいことではない。
詐欺で大金を手に入れることと同じです。

もちろんお客さんのためにただ安い葬儀をしろっていってるんじゃないんですよ。
葬儀社選びを間違って、高い葬儀費用を払ってしまうのは、消費者の責任であるという立場に私はたっています。
(参照:なぜ葬儀屋は嫌われるのか

しかしお客さんがせっかく自分の会社をを選んでくれたのなら、職業倫理の観点からそれに応(こた)えるべきではないでしょうか。