アシックスのお葬式用の靴「テクシーリュクス」を買って履いてみた

運動靴で有名なアシックスから「texcy luxe (テクシーリュクス)」というシリーズ名で、ビジネスシューズが販売されています。
Amazonのビジネスシューズランキングベスト10の2位と3位にランクインしています(2026年8月8日時点)
このシリーズの中で最もフォーマルで、それゆえ最もお葬式にふさわしい「黒の内羽根のストレートチップ」をAmazonで買って履いてみました。

内羽根ストレートチップクロケット

「内羽根」とは、靴ひもを通す羽根部分が甲の内側に縫い込まれているデザインのことです。
「ストレートチップ」は、つま先部分に横一文字の切り替えが入ったデザインです。

余計な装飾がなく、黒の内羽根式ストレートチップはビジネスシューズの中でも特にフォーマル度が高いため、お葬式にも適しています。

(お葬式にどういう靴がふさわしいか、よりくわしく知りたい方はこの記事 お葬式ではくべき靴を、靴好きの葬儀屋さんが解説します! をお読みください。)

まず結論

結論として、テクシーリュクスは本革のストレートチップの中で、最も安い(一番安いラインナップで6000円~7000円)です。以前はGUで5,000円の本革ストレートチップがあったのですが、今は無くなったので、現在本革でできるだけ安い靴が欲しいという方にはピッタリです。

参考までに、もしあと3,000円出せるなら、リーガルのセカンドラインであるケンフォードも検討対象にすることをおすすめします。3,000円以上のグレードアップ感があるからです。

お葬式の靴の優等生「ケンフォード」のストレートチップをいろいろ履いてみた

テクシーリュクスの良い点

テクシーリュクスの良い点は以下の通りです。

  • アシックスブランドの信頼性
  • スニーカーのように軽くてはきやすい
  • 6,000円台からの価格で、合皮ではなく本革を使用している。おそらく有名メーカーの黒いストレートチップの中では、最も安い。
  • ウィズ(靴の幅のサイズ Eで表示され数字が大きいほど幅が広い)が豊富。2E~4Eまでそろっている。
  • Amazonプライムの対象商品がほとんどなので注文した翌日届く。
    サイズが合わなければ返品も可能。

テクシーリュクスの悪い点

一方悪い点は以下の通りです。

  • セメンテッド(靴底を縫い込むのではなく接着剤でくっつけたもの)なので、靴底を張替えることができません。ただしこのクラスの靴は靴底がすり減る前に甲側の表皮がだめになるのであまり気にする必要はありません。
  • 27.0を超えると、0.5㎝ではなく1㎝きざみになってしまうラインナップが多い。
  • ラインナップが多くて迷う。

というわけでいくつかあるラインナップを整理して解説します。

テクシーリュクスのストレートチップのラインナップ(2026年8月現在)

テクシーリュクスは、同じ黒のストレートチップでも、ウィズ(足幅)や防水性能、価格が異なります。

靴は何より自分の足に合ったものを選ぶことが最優先なので、まずウィズ(足幅)で絞り込んでから、いろいろなサイズを試し、自分の足に合った靴の中から価格や機能で絞り込むのがよいでしょう。

ウィズは、2E<3E<4Eの順に幅が広くなります。

以下は、Amazonで黒の在庫があり、Amazonプライム対象であることを確認できた商品を、ウィズの狭い順から並べたものです。

Amazonプライムなら、翌日商品が届きます。
また靴は試し履きをしたいので、サイズ違いで複数の靴を注文して、合わないものは返品しましょう。Amazonなら返品の送料も無料です。

2E 足幅が細めの方へ

商品コード TU-8014

  • ウィズ:2E相当
  • Amazon確認価格:13,222円
  • 防水性:あり(GORE-TEX)

2Eモデルなので足幅が狭い方はこちらを選んでください。靴の内部に防水透湿素材のGORE-TEXを使用しています。立体形状のインナーソールや消臭・抗菌機能も備えているので、雨の日にも使っても蒸れたりにおいが発生しづらいです。

3E 標準からやや幅広の方へ

3Eはテクシーリュクスの中でも選択肢が多く、価格や履き心地の違いから選ぶことができます。

商品コード TU-7774S

通販限定のエントリーモデル。通販限定だけあって3Eのラインナップの中で最も価格が抑えられています。低価格でも、軽量でクッション性のあるソールを採用しており、クオリティは他のラインナップと遜色ありません。

商品コード TU-7041

ラウンドトゥ(丸みのあるつま先)でビジネスシューズらしいすっきりした見た目のオーソドックスなモデル。ラインナップの中では価格が抑えめです。消臭・抗菌機能あり。

商品コード TU-7042

先ほどのTU-7041との違いは、靴ひもを通す羽根部分が外側に縫い付けられた『外羽根式』になっていること。締め具合は内羽のTU-7041より調整しやすいですが、フォーマル度は少しだけ落ちます。どちらも足に合うなら値段はほぼ同じのことが多いので、TU-7041をおすすめします。

商品コード TU-7010

つま先がスクエアトゥ(やや四角い)でロングノーズ(長い)なのが特徴のモデル。軽量で柔らかく曲がるソールと消臭・抗菌機能がセールスポイントです。

4E 足幅が広い方へ

商品コード TU-8010

4Eなので足幅の広い方向けのモデル。内側にGORE-TEXを使い防水透湿性があり、滑りにくさに配慮したアウトソールを採用しています。

どれを選べばいいか

まとめると

  • 足幅が細めならTU-8014(2E)
  • 足幅が広いならTU-8010(4E)

標準サイズの3Eの中で、できるだけ価格を抑えたいならTU-7774SまたはTU-7774が候補になります。

繰り返しになりますが、靴の場合は値段や機能以上に自分の足に合っているかどうかが重要です。同じ3Eでもモデルによって足入れの感覚は異なるため、可能であれば複数のサイズを試して、自分の足に合うものを選ぶことをおすすめします。

履いてみました

というわけで甲の狭い私は、商品コードTU-7783

の27.0を購入することにしました。
Amazonプライム対象商品なのでサイズ違いでいくつか同時に注文することが可能です。
サイズが合わない場合の返品も無料です。

注文して翌日届いたので早速履いてみました。

箱から出した状態。
紙製とはいえ、疑似シューキーパー(靴の型崩れを防ぐアイテム)がセットされているのは面白いです。


ソール(靴底)はセメンテッド方式なのでスニーカー風です。
クッション性を重視しているせいか、少しソールが分厚いです。
ドレッシーさにはやや欠けますが、機能性重視なのでしょう。

履いてみました。
スニーカーベースなので非常に軽いです。そしてソールが柔らかいので歩きやすいです。

私自身のフィッティング(サイズが自分に合っているか)に関しては微妙です。
日本人の足は幅が広いことが多いのですが、私の足は逆で、甲の幅が狭くそして低いのです。
そのためウィズCまである輸入物の靴は良いのですが、国産の靴だと足の幅がゆるく、サイズ選びが難しいのです。
そんな私でもこの靴は、足の幅はぴったりでした。
それでも甲の高さはいかんともしがたく、やはり足の甲の部分に隙間ができてしまいます。

そして一番気になるのが革のクオリティです。

良い靴の革は
・クリーナーで靴クリームを落とした状態でもしっとりと濡れた色ツヤがある
・靴のシワが綺麗に入る
という特徴があります。

先程私が履くと靴の甲に隙間ができると申し上げました。そうなると当然靴の甲に大きなシワができるのですが、それがパッカリング(革全体ではなく表皮だけが浮く状態)ぽい美しくないシワなのです。
普段革の靴を履かない人なら全く気にならないと思うのですが、残念ながら私が靴好きのためちょっとそこが気になります。

この価格帯でそこまで求めるのはどうかというご意見も当然あるでしょう。
確かにその通りなのですが、
これより2,000円から3,000円ほど高いケンフォードが結構クオリティで頑張っているのを私は知っています。
そのためどうしても厳しめの評価になってしまうのです。

自分としてはどちらか選べと言われたら少し高くてもケンフォードに軍配を上げざるを得ないのです。
(ケンフォードに関してはこちらの記事 お葬式ではくべき靴を、靴好きの葬儀屋さんが解説します! を参考にしてください)

本来はテクシーリュクスの、6,000円台で合皮ではなくちゃんと本革で、かつ内羽根(内羽根は外羽根より手間がかかる)という点だけでも十分に評価すべきなんですけどね。

というわけで、お葬式に履いていく靴を選ぶなら
予算が7,000円までならテクシーリュクスがベスト
予算が10,000円ならケンフォードがベストです。