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ペットの肉球(手形・足型)を残す方法




先日亡くなった愛犬の肉球を、型取りしてうまく残せたので、その方法を解説します。

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先日愛犬が亡くなりました。

愛犬が亡くなった

愛犬が亡くなった日、妻が愛犬の肉球を触りながら「この肉球も、さわれなくなるね。」と言ったとき、反射的にデスマスクのことがひらめきました。
昔は亡くなった人の顔の型をとって残すという技法があったのです。

もしかしたら、肉球を型取りするキットがあるかもしれない、とAmazonで調べたら、複数見つけました。

愛犬の火葬が2日後だったので、Amazonプライム対象商品(つまり翌日届く)であることは必須でした。
(非会員の方で、お急ぎの方はAmazonプライム会員になるか、追加送料を支払ってください)

実際に私が行った、ペットの肉球を残す方法を、これから紹介します。

団子に石膏を流し込むタイプ

まず一つ目の商品。

大まかな仕組み

大まかな仕組みは

  1. 粉をこねてお団子を作る
  2. 肉球に押しつけて手形・足型をとる
  3. 型に石膏(せっこう)を流し込む
  4. 取り外して完成

注意点

注意点としては、このキットに含まれていないものとして別に、
サラダ油10cc
・小麦粉
ベビーオイル
を用意するように取扱説明書に書かれています。

サラダ油は団子を成形するときに必須のようです。自宅になかったのでオリーブオイルで代用しました。

小麦粉は団子を作る際に水を入れすぎた場合の調整用です。一応買ってきたのですが結局使いませんでした。

ベビーオイルは型取りをする時に肉球に塗っておくことで、肉球を汚さず、綺麗に団子が外れます。
自宅にはなかったので代わりにお肌の手入れ用のスクワランオイルを使いましたが、うまくいきました。

作業のコツ

作業のコツとしては
お団子を作る時の混ぜる水は説明書の分量の5%増しにすると、型取り用の団子が少し柔らかめになって型が取りやすくなります。
実際爪の形までちゃんと残すようにするためには結構きつめに団子を肉球に押し付けなければいけません。
とはいえ亡くなったペットの肉球を強く押し付けるのは抵抗があります。
そのためやや柔らかめに団子を作っておきましょう。

生きている時に体重を乗せて踏んでもらえば理想的なのですが、なかなか言うことをきいてくれないでしょうから実際は難しいでしょう。

団子は前足用2つと後足用2つで計4つを作ると良いでしょう。
ペットの亡骸はおそらく横に寝かしているはずであり、それぞれ肉球の向きが微妙に違っていると思うので四つに分割した方が型が取りやすいと思います。
(私の場合、前足の分は一つにまとめてできました)

石膏を注ぐために、幅2cmぐらいの紙を折ってクッキーの型抜きするように土手を作るのですが、なかなか綺麗な形に作れませんでした。
綺麗に額に飾るものではなく自分の思い出として取っておくと割り切れるのであれば、石膏の枠取りに関しては多少不恰好でも構わないと思います。
肉球をきれいに取れれば良しとしましょう。

石膏を混ぜるときは大きめの紙コップがあればベストですが、私の家にはなかったので「強力わかもと」の空き瓶を使いました
説明書には石膏を流し込んでから2時間後に取り外すと書いていますが、2時間後ではまだ十分に固まっていませんでした。
私は3時間ほど時間を空けてから外しました。

仕上がりにはおおむね満足しています。
もう少し深めに型を取ってもよかったかなと思いましたが、やはり強く肉球を押し付けるのは抵抗があったのでこれが限界でしょう。

さらに石膏の代わりに固まる樹脂で試してみた

石膏での型どりは成功しました。

ただ石膏なので、何か衝撃が加わった時に割れてしまうのではないかということを危惧しました。
団子で作った肉球の型は残っているので、ここに何か固体化する樹脂を入れて固めることはできないか・・・

Amazonで探してみるとぴったりな商品がありました。

100グラムのタイプもありますが、私は60グラムで十分でした。(2箱入っていますが私は1箱分で足りました。)

Amazonプライム対象商品です。早速注文しました。

翌日届くまで、その前の工程で使用した型どり団子は、冷蔵庫に入れて保管することにしました。
(実際この商品が届いた翌日は愛犬の火葬の日だったので、作業はさらに翌日になりました)

この商品はもともとボタンや小物などの複製を作るときに使うようです。
AとBの二つの液体を同じ分量混ぜ合わせて、型取りした団子の型に注ぎます。
そして固まるまで2時間待つというところは先日の石膏とほとんど同じ仕組みです
2時間経って型を外せば完成です。

うまくいきました。

お好みでバリ(製品のヘリにはみ出したりしてできる余分な部分)はカットしてください。

感触は少し硬めのゴムのようで、石膏より実際の肉球に近い感触になっています。
また石膏より衝撃にも強いはずです。

というわけで、型は最初に紹介した商品で作っておいて、流し込むのはこちらの商品を使うというのがベストではないでしょうか。

無事、愛犬の肉球を残すことができました。

当然犬だけではなく、猫を始めとして色々なペットに対して使うことができます。
この記事がどなたかのお役に立てることを祈っています。

【2023年6月13日追記】
上記のレジン液は取り扱いが終わってしまったようです。
レジンには2液を混ぜるものと、最初から単液で使えるものがあります。
私が使ったのは2液タイプです。

単液タイプにはソフトとハードがあります。

こちらの単液タイプのレジン液は、

  • ソフトタイプ(肉球ならハードよりもソフトのほうがいいですよね)
  • たくさんいらないので、容量も少なめで安いタイプが助かる

ので良さそうです。

ただし、単液タイプは紫外線が十分当たらないと硬化しないようなので、そこが心配。
注ぐ型はお団子で透明ではないので。

こちらは2液をきっちり量って2:1の配合にする必要がありますが、仕上がりは確実かもしれません。

紙粘土タイプはダメでした

最初こちらの商品も購入していました。

Petacc 犬 猫 額縁 フォトフレーム 写真立て フォトスタンド 誕生日 プレゼント 母の日 敬老の日 ギフト 手形 足形 メモリアルグッズ 記念用 メモリアル用品(ホワイト)
Petacc
仕組みは紙粘土をこねて型を取るだけです。
厳しい言い方をすると紙粘土にディスプレイ用の額がついているだけです。

正直紙粘土は硬くてあまり深く型を取ることはできませんでした。
またくぼみを残すタイプなので、(つまり凸ではなく凹なので)実物感を味わうこともできません。

このタイプの商品はお勧めしません。

なかには100均の紙粘土を型にすることを勧めている人もいます。
しかし硬めだと同じく深い足型がとれそうにないのが懸念事項です。

追記:こんな商品もありますが・・・

その後、↓こんな新商品も出ました。

オブジェとしては良いデザインなのですが、
・凸ではなく凹なので、生前の感触を思い出しつつ触れることができない。
・1つしか型取りできない
ということで、個人的にはおすすめしません。

シャチハタさんから肉球用スタンプが発売されました

あのハンコで有名なシャチハタさんから肉球用スタンプが発売されました。

いぬ・ねこ用足形作成キット「ぺたっち」

 

良いところ

肉球が汚れません。
フィルムにインキを塗り、塗った方を紙の上に置き、塗ってない方を上から肉球で踏むと、紙に肉球が転写されるという仕組みです。
肉球に直接インクを塗るわけではないので、肉球が汚れません。

25回位繰り返し使えるとのことです。
実際足4足分を残す人は多いと思いますし、失敗する可能性を考えると、何度も使えるのは助かります。

悪いところ

スタンプタイプなので、当然平面です。
型取りタイプに比べると、立体感が残りません。

また亡くなってからフィルムを踏ませる作業は痛々しくなりそうです。生前取る場合におすすめします。

追記:ペットの葬(ほうむ)り方

この段階でお役に立てるか分かりませんが、自分の体験談です。東京にお住まいの方へ。

東京で安心してペットを火葬する方法を葬儀屋さんが教えます

東京以外の全国区なら↓こちら。

ペット葬儀110番

私は利用していませんが、東証マザーズに上場しているシェアリングテクノロジー株式会社が運営しているので比較的信用できそうだと考えました。

参考にしていただければと思います。











4 件のコメント

  • 古い記事へのコメントになりますが、実家の犬(中型雌ミックス、ディンゴ系)が15歳の末期で、母のため何かしようと思っておりましたところ大変参考となりました。

    私は建築士なので百均の石膏粘土と値段の安いシリコンシーラント(建築用)の黒か白に親油性に合う黒の油絵の具を混ぜて作成しようと思います。
    手型をとろうと思っていましたらこの記事にたどり着けてよかったです。ありがとう。

  • 愛犬が亡くなり足形を残したくて検索していた所こちらに辿り着きました。まだ、亡くなって日が浅く心の整理が付きませんが一緒に過ごした時間が宝です。少しづつ愛犬の足形を形にして行きたいと思います。あなたのお陰でこうして愛犬を身近に感じられる足形を手元に置ける事に感謝いたします。有難うございます。

    • くろまみ 様
      コメントありがとうございます。

      愛犬の死は私にとってとてもショックでしたが、こうして感謝のコメントいただけることで
      どなたかのお役に立てたと、なぐさめられています。

      ありがとうございます。

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