さて最近葬儀社主宰の葬儀セミナーが頻繁に行われているようです。
葬儀会社が玉石混合であるように、セミナーもまたしかり。
今回は私の考える
葬儀セミナーのテクニカルな話
をしたいと思います。
以下の内容はセミナーの開催側(葬儀社)から見たものですが
セミナーで気の利かない葬儀社は
実際の葬儀の施行も気が利かないかもしれません。
セミナーに参加される方にも、ご参考になればと思います。
さて葬儀セミナーの場合
オーディエンス(聴衆)はお年を召した方が中心です。
視力・聴力・理解力の衰えを感じている方に対しては
それなりの対策が必要です。
まず視力の衰えへの対策。
パワーポイントデータにしても配付資料にしても
文字のフォントは大きくします。
目安としては1ページに100文字以下。
特にパワーポイントを使う場合はビジュアル重視でテキストには頼らない構成に。
そもそもパワーポイントは使わなくて済むなら使わないようにしています。
次に聴力の低下への対策です。
当然耳の悪い方にも聞こえるように大声でゆっくり話します。
とはいえ
日頃の葬儀司会で発声は鍛えられてはいるものの
肉声で大声で1時間しゃべりっぱなしはやはりキツイ。
ということで音響設備に頼ることになるのですが、
場所が公民館みたいな所だと、
行ってみたら音響設備が無い、ということもあり得ます。
仮に有っても壊れていたり、ちょっと出力上げるだけで音が割れたりとか。
念のため、こんなものを持参しています。
(全く同じアイテムではありませんが)
実際使う羽目になったことはないですが
(スタート前のBGM用にブルートゥースを使って
アイポッドタッチの音楽をスピーカーから流す程度のことはあります)
それほど重くないので、お守りとして持参します。
さて、主催者(葬儀社)から見たセミナーの
最終目的(コンバージョン)は
葬儀の受注と言うことになります。
であるならば、
葬儀セミナー → 葬儀の受注
というパターンもありえますが、
葬儀セミナー → 事前相談 → 葬儀の受注
が葬儀社と顧客双方にとって理想的。
ということは、
「この講師、信頼できそう。ちょっと事前相談に行ってみようかな」
と思われることが大切。
よって持ち時間や、セミナー後のマンツーマンのフォローが可能かどうか
にもよりますが
セミナーで解決策を提示するのではなく
(そもそもお葬式はケースバイケースなので
不特定多数を相手に最適解を提示することは難しい)
想定される問題点を3つほど抽出して、
ちゃんと理解してもらえるよう
見方や表現を変えて繰り返し説明します。
あとは、見た目やしゃべり方の、
固すぎず砕けすぎずのコントロールを意識して。
ちなみに私は固い、っていわれるので、
毒蝮にあこがれる、今日この頃。
ラジオの鉄人 毒蝮三太夫 | |
山中 伊知郎 風塵社 1999-10 |
参考ページ(高齢のお客様とのしゃべり方)
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