東西の収骨の違いについて




先日読者の方から以下のご質問をいただきました。

「わたしは、ヤフー知恵袋を利用しているのですが、
「葬儀カテ」の中で、遺骨の取り扱いについて、よく出てきます。 
それが、よくわかりませんので、ご教授いただけたらと思います。 
わたしは群馬県に住んでいます。
火葬後の遺骨は大きな骨壷に「全骨」収めます。 
むしろ、それが普通だと思っておりました。 
しかし、西日本の方の中には、遺骨がいらなければ、
別に遺族が引き取らずに、火葬場に置いてくればよい、
というような発言の方もいらっしゃいます。 

確かに、ちょっと調べると、西日本では、遺骨は部分収骨のようです。
収骨されない残りの遺骨は、火葬場に置いてくるのだから全部置いてきても構わない、
という理屈は通りそうです。 

でも、これは東日本では不可能ですよね? 
東京の民間の斎場では引き取らないそうですが、
他の自治体の火葬場は、引き取るということはあるのでしょうか? 

と、まぁ、火葬後の収骨というものは、
同じ日本でも場所が違えばこうも違うんだな、と思っている次第です。 

ただ、それをうまくとりまとめているサイトがないように思われましたので、
「遺骨の収骨」に関する記事を読みたいな、というリクエストです。 

そもそもどうして東と西とでは、こうも違うのか? 
本山納骨とかの文化的な違いもあるんですかね? 

あと、よく話題になるのが、それでは残りの遺骨はどうなるのか?
廃棄物として捨てるのか?
供養墓のようなものがあるのか? 

と、まぁ、素人のわたしにはお手上げですf^_^; 

お時間がある時に、執筆いただけたら嬉しいです。 」
私に分かる範囲でお答えしたいと思います。

>でも、これは東日本では不可能ですよね? 

少なくとも私の知る限り関東近郊では不可能です。

(追記:群馬では部分拾骨が可能という情報提供をいただきました)

>東京の民間の斎場では引き取らないそうですが、他の自治体の火葬場は、引き取るということはあるのでしょうか?

都内では公営でも、引き取らないようです。

>そもそもどうして東と西とでは、こうも違うのか? 
>本山納骨とかの文化的な違いもあるんですかね? 

この点はこの本に詳しいです。

しかし原典に当たろうと思ってここ数日、本棚を探しましたが、どこにあるのか見つけられない・・・
記憶を頼りに書いてみます。

「近代に入ると、明治政府は明治6年(1873年)に
神道による挙国一致を目指した神仏分離令に関連して火葬禁止令を布告したが、
仏教徒からの反発や衛生面の理由から明治8年(1875年)には禁止令を廃止している。」
 
「火葬禁止令を廃止」した際、遺骨は全て持ち帰るよう、政府から通達があった。
そのため政府や中央省庁がある東京ではその通達を言われた通り守った。
一方関西は、(関東に比べて)お上のいうことはあまり聞かない。
さらに火葬場の立地が、墓地の敷地内や墓地に隣接するケースが多いため、
火葬後そのまま埋葬するケースが多く、一部しか持って帰らなくなった。
そして現在に至る、という感じらしいです。

(細部の記憶違いがございましたらご指摘ください<(_ _)>)

それから関西では残りのお骨は施設内の供養墓に埋められると聞きました。

あとは参考までにこの記事も参考にしてください。

「 本骨と分骨」











9 件のコメント

  • 大阪の葬儀社に勤めているものです。
    大阪周辺は公営の斎場ばかりなです。法律上の問題とコストを考えると、共同埋葬地を設けることができるか否かの問題かと思います。
    大阪市の場合は斎場の共同埋葬地へ、他にも千葉県のお寺に埋葬する自治体もあります。
    民営だとそこまでのコストをかけられないかと思います。こちらでは火葬は行政サービスという認識です。
    ということを、東京の方のご収骨の際に説明させて頂きました…

  • 関西でも自治体により残骨の処理方法が違います。大まかに分けると次のどれかだと思いますよ。

    ①火葬場敷地内に埋める(K市など)
    ②国内の別の場所の宗教団体施設などに直接委託する(N市など)
    ③産業廃棄物処理業者に処理を委託する(近くでは知らないけど、前にニュースになってましたね)

  • ところで、…「火葬禁止令を廃止」した際(1875年)、遺骨は全て持ち帰るよう、政府から通達があった…というくだりに少し疑問を覚えました。
    中央官庁通達ということは全国に適用されるべきものですが、遺骨の範囲について代表的な判例(焼骨のうち遺族が拾骨したもののみ遺骨である、というアレ)が出ているのは1910年(明治43年)だと思います。つまりそれ以降も部分拾骨は地域によっては当たり前に続けられていたということです。通達を35年間無視し続けて既成事実化していたから判決では触れられなかったのか、すでにその頃には通達が撤回されていたのか、中央官庁通達ではなく単に関東地方の自治体内の通達であったのか…と考えていくと面白いですね。また調べてみたいと思います。

  • 少々古いのですが、平成15年の調査では1ご遺体の火葬コストが56,800円であり、公営火葬場では「赤」のために余計な負担は避けたいところです。
    また、火葬場の基準が昭和35年の建設省発「火葬場建設標準(案)」であり、当時としては「焼骨は全て持ち帰る」と想定をしていました。
    しかし、近年の都市型以外の公営火葬場や霊園併設火葬場では、家族が持ち残した焼骨を収容して供養するための慰霊塔や、穴が作られています。

    焼骨や残骨灰は「廃棄物処理法の適応外」であり、廃棄物として取り扱うことは「人道的問題があり」、宗教施設(おもに仏教系)に委託する場合が多いと思います。(石川県内の施設等)

  • リクエストのお答えありがとうございますm(u_u)m

    関東と関西では、まるきり違うということですね。

    他の方のコメントも参考になりますので、じっくりと勉強したいと思います。

  • 元教師様、情報ありがとうございます。
    > 他にも千葉県のお寺に埋葬する自治体もあります。
    これは初めて知りました。
    しかし大阪にもお寺はいっぱいあるでしょうに・・・という感想です。

  • はるさん、情報ありがとうございます。
    ご指摘の点、本が見つかったら確認してみます。
    そもそもうろ覚えで書いてしまってすいません。
    見つからないって言うと蔵書が大量にあるみたいですが
    単に整理ができていないだけなんですよね(>_<)

  • 夢は作家の整体師様、
    > リクエストのお答えありがとうございますm(u_u)m
    いえいえ、また何かありましたら、
    お尋ねくださいまし(^_^)

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