大阪市内にお住まいの方で、
ペットが亡くなってしまい
ペットの火葬に関する情報をお探しの方への内容です。
(東京の方はこちら:東京で安心してペットを火葬する方法 | 考える葬儀屋さんのブログ)
さて、私は東京の葬儀屋さんなのですが
なぜ大阪のペットの火葬について語るのかというと
こんな経緯です。
(ペットの火葬の情報だけお知りになりたい方は途中飛ばしていただいて
「木津川事務所」以下の文章をお読みください)
当直をしていたある夜、
中学生くらいの女の子が泣きながら事務所に電話をかけてきました。
どうも話がかみ合わないなと思ったら
彼女は大阪在住で
亡くなったのは飼い猫であることが判明。
「どうすればいいんでしょうか?」
どうもインターネットでペット関連のキーワードで調べて
どういうわけか当社でアドバイスをもらえると思ったらしく。
業務内容も活動エリアも全く専門外なので、
さて参ったな、と思いつつ、
「なんとかしますから、大丈夫ですよ」
と答えて、いったん電話を切りました。
さて、インターネットで「ペット 火葬 大阪」で検索すると
民間のペット業者のサイトがずらっとリストアップされます。
しかし果たしてどれが良いのか分かりませんし
民営だけにお値段も結構それなりです。
行きづまったので、深夜にもかかわらず、
大阪の知合いの葬儀屋さんに電話を入れました。
3人目との会話でやっと大阪市営のペット専用火葬場が存在することが判明。
なんでいきなりそんなこと聞くの?って相手には不審がられましたけど。
葬儀屋仲間は夜中に電話でたたき起しても、
それが慣れっこになっていて
怒らないのがありがたいです。
(内心どうかはわかりませんが(^^;))
そんなこんなで結局彼女は
無事飼い猫を荼毘(だび)に付すことができたそうです。
自分で調べた経験から申し上げますと
たしかにこの大阪のペット専用公営火葬場の情報にはたどり着きにくいです。
(これは民間のペット葬儀社がSEO対策を講じているせいで
ペットの火葬に関するワードで検索すると
彼らが検索結果に上位表示されてしまうからのようです。)
というわけで、この情報をアップしようと思ったわけです。
では、本題。
以下は大阪市のペット火葬場の情報です。
場所は
大阪市大正区の
木津川事務所
というところ
大阪市の方が飼われていたペットは、ここで火葬をしてもらえます。
サイトはこちら
http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000010050.html
木津川事務所(きづがわじむしょ)
所在地:〒551-0021 大阪市大正区南恩加島1-11-35
電話:06-6551-1730
FAX:06-6551-1899
お問合せ受付曜日・時間
月~土曜日(祝日を含む。年末年始は別途)
8時30分~17時
木津川事務所へのアクセスについて
最寄交通機関
・大阪市営バス「南恩加島1丁目」・「南恩加島東」すぐ
・大阪市営バス「千本松橋西詰」(北東へ約300m)
・大阪市営バス「大運橋通」(東へ約600m)
犬・猫等の死体(←よほど特殊な動物でない限り問題ないようです)
10kg以上のもの 1匹につき 2,800円
5kg以上10kg未満のもの1匹につき 2,100円
5kg未満のもの 1匹につき 1,700円
さて飼い主が高齢だったり、車を持っていなかったりで、
ペットの遺体(←ちなみに動物の場合も遺体という表現をする場合があるらしいhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E4%BD%93)
を木津川事務所に連れて行けない場合、
大阪市内であれば電話をした翌日の10時から15時までの時間に
直接職員の方が亡骸(なきがら)を引き取りに来てくれるそうです。
(引き取りの追加料金は発生しないとのこと)
では翌日引き取りに来てもらうまで、ペットの状態をできるだけより良く保つには?
一例として段ボール箱に大きいビニール袋を敷いて密封性を高める
→次にペットが数キロ程度の体重なら、
コンビニで売っているロックアイスを袋ごと入れて
温度を下げれば良いと思います。
中型犬・大型犬の場合は、近所の葬儀屋さんにドライアイスを分けてもらう、
というのはいかがでしょうか。
3キロくらいのドライアイスを2つほど、綿花かタオルでくるんで体の脇に置く。
→その上から、ペットにタオルケットかビニールシートを被せる
これでドライアイスは1日半くらいは持つと思います。
たとえ夜間でもまともな葬儀屋さんなら24時間電話がつながります。
余談ながら、そのとき対応の良かった葬儀屋さんの連絡先を記録しておくと良いかと思います。
そういう葬儀屋さんならもし万一身内で不幸があったときでも、
親身に対応してもらえると思います。
それから木津川事務所のサービスの質についてですが
別件で市が調査したレポートがネット上にアップされています。
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/0000100/100308/houkoku.pdf
利用者へのヒヤリングの部分を読むと、
「職員の接遇、ペットの取扱い」については、
全有効回答のうち、1名を除いて、全て「丁寧だった」という回答
とのことで
対応は良いみたいですね。
唯一の問題は、火葬の後、ペットのお骨が戻ってこないことでしょうか。
どうしてもお骨が欲しい方は、
民間のペット業者さんに依頼するしかないようです。
この点、良い方法(もしくは安価で良い民間の業者さん)を御存じの方は、
教えていただけないでしょうか?
いつも拝見していますが、これも良い話ですね。その女の子も偶然、ハイレベルな方に遭遇したおかげで目的を果たせたし、私たちも有益な情報分析に触れることができました。有難うございます。って、私は東北なので情報提供は全く無いんですケドね(T_T) せめてFacebookなどでシェアさせて頂きます。
全国の公営火葬場には汚物炉の他に動物炉を備えている所も多いのですが、人側に対する配慮から(人と動物を一緒にすることに対する反発等)、表だった公表は少ないと思います。(広報誌にはあるが)
そのために、「動物供養」がビジネス化されやすい環境であり、今後も発展が望めます。
人と同様に法令が存在せずに参入や起業が容易。
社会変化による高齢化や核家族化が進む。
平均寿命が10~15年であり、回転効率が良い。
複数飼育が多く、依頼回数が多い。
4~5年程前に、都内に出来たペット火葬場でも問題が発生しましたが、「違法とする法令がない」ために、住民や自治体としても対応が出来ませんでした。
「供養に関すること(特に宗教行為とされると)は、法令の適応外の基本」があるために、国としても自治体としてもお手上げです。
そのために、数年前に発生した事件(埼玉県)の様な悪質な業者も混在してしまいます。
人の場合と同じで、良い業者(施設)に巡り合う事が重要です。
kokichinishimura様、
コメントありがとうございます。
> せめてFacebookなどでシェアさせて頂きます。
恐れ入ります。
東北圏の情報は私のネットワークではちょっと正確性に欠けそうで、フォローは難しそうなのですが、関東圏に関しては今後調べて見ようと思います。
また、お立ち寄りくださいませ(^_^)
prof様、
> 国としても自治体としてもお手上げです。
そう言われれば
定期的に悪質な業者の報道がされている、
という印象です。
> 人の場合と同じで、良い業者(施設)に巡り合う事が重要です。
全く同感です。
で、これがまた難しいのも、ペット業界と共通していますね。
依頼回数が多い分、ペット業界の方がましなのかもしれません。
民間企業がペットの供養(火葬を含む)をした場合や霊園(墓地等)は明らかに収益事業ですが、宗教法人が行う場合はどう判断するのかで解釈が異なっています。
現に宗教法人がペット火葬施設を保有している案件もあり、行政としては「宗教法人が行うペットの供養や墓地は、宗教行為ではなく収益行為として課税する」と判断している自治体もあります。(裁判になっています)
裁判と言えば、昨年12月に反対運動をした近隣住民を訴えた事件の公判が1月19日に行われると知らされました。
「心的負荷」では違法性は争点にはならず、京都斎場フェンス訴訟の判例から考えても、業者側勝訴の可能性が高いと思います。(台東区訴訟も同様)
prof 様
> 現に宗教法人がペット火葬施設を保有している案件もあり
そうなんですか。
全然話が変わりますが、先日銀座を歩いていたら「ペットリフレクソロジー」っていう広告がありました。どう見てもお姉さんが犬をなでているだけにしか見えないのですが(^^;)
ここまでする飼い主もいるんなら、墓も一緒に入るよなー、と思いました。
具体的なHPを明記するのは問題がありそうですので。
googleで「京浜島 ペット」等で検索すれば、TOPで出ると思います。
○○斎場とは?とのページを見て下さい。
宗教行為の定義に「人に限る」とはありませんので、国や行政としての対応も困難です。
しかし、個人的には「ペットの供養は賛成」ですが、業界の自主基準ではなく、国や自治体も明確な指針を出すべきです。
prof様、
気のせいか大田区ってこの手の施設が多い様な気がするのですが・・・
で、一部は炎上中(T_T)