ゴッドファーザーの葬儀のシーンについて語ってみた

映画はあまり見なかったのですが
最近アマゾンプライムに入会したため
見る頻度が増えました。
(余談ですがTUTAYAがここ数年こっそりクレジットカードを有料化したり
取引先に個人情報を流していたのに憤慨していたので、
アマゾンプライムに入会と同時に速攻でTUTAYAを解約しました)
そして映画の中でお葬式のシーンがあるとやはり職業柄
そこに目が行ってしまうわけですね。
特に国内外問わずマフィアものは葬儀のシーンが必須です。
今回取り上げるのは
ゴッドファーザーⅠ~Ⅲ

 

ゴッドファーザーPartⅠ

by カエレバ
この映画は
ゴッドファーザーことドンコルネオーネが
疎遠になっていたある知り合いの男から
娘の暴行相手の殺害を頼まれるシーンかから始まります。

 

この男の職業は後ほど判明します。
長男のソニーが銃で殺害された直後に
ドンコルネオーネがソニーの遺体をその男のところに持ち込み
遺体の修復を頼むところで(2時間02分のあたり)
この男が葬儀屋であることが明らかになります。
ゴッドファーザーキャプチャ
(時代設定が1950年代なのでこれがエンバーミングの依頼かどうかは不明なのですが)

 

ここでこの男が葬儀屋であることが明らかになる構成はうまいと思います。
冒頭の陳情のシーンは、長女コニーの結婚式の最中に行われていました。
結婚式の裏で葬祭の男が殺害依頼をしているという対比にすることで
一層の禍々しさというか、ダークサイドを生きなければならない彼らの運命を
象徴しているのではないかと思うのです。

 

次にドンコルネオーネの葬儀のシーンで
参列者が墓前で献花するシーンがあります。(2時間34分のあたり)
ゴッドファーザー献花
花の供え方がまるでゴミ箱に捨てるような感じで行われていました。
供え方で敵味方を描き分けているのかと思いましたが、そうでもないようです。
そもそもあちらの人は日本人ほど供え方は気にしないのかもしれません。

 

ちなみにこの葬式のシーンでは
マイケルがイスから立ち上がったとき(2時間35分10秒)
画面右に女性の顔が写りこみます。
これが幽霊だと話題になったらしいです。

 

ゴッドファーザーPartⅡ

by カエレバ
Ⅱの冒頭はシシリア島での葬列のシーンで始まります。

やっぱりというか十字架に磔(はりつけ)られたキリストの像をかかげるんですね。

(もちろん日本の映画でも
この葬儀の演出がおかしいということが結構あるので
外国の映画の葬儀シーンを鵜呑みにするのは危険です。
しかしこの映画はカソリック教徒であることが物語の重要なファクターになっているので

監督のコッポラは葬儀のシーンをちゃんと現実に即して創っているはずです。)

 

途中マイケルのお母さんが納棺されているシーンがあるのですが(2時間51分)
ゴッドファーザーⅡ納棺
Wikipediaによると
終盤、マイケル達の母親カルメラ・コルレオーネが亡くなり棺桶に入っているシーンがあるが、実はこのシーンで彼女の役を演じていたのはそれまでのモーガナ・キングではない。シチリア人にとって死後以外に棺桶に入ることは縁起が悪いこととされているので、拒否したとのこと。
と書かれています。
このての縁起担ぎは日本人特有のものだと思っていたので
(日本の場合、長生きするっていう地方もあるようですが)
ちょっと意外。

 

ゴッドファーザーⅢ

by カエレバ

教会のシーンは多いのですが葬儀のシーンはありません。
ただこの映画でローマ法王ヨハネパウロⅠ世の謀殺疑惑を知りました。
よくまぁ、暴動起きなかったもんだと思います。

アマゾンプライムなら全て無料ですので
この機会にどうぞご覧になってみてください。




8件のコメント

物理教師さんにサービス・ネタ。

高石市千代田1丁目に新しい斎場が造られます。
しかし、この建設を発注したN社の実体が不明です。
会社所在地には実体なし(7丁目1-31)、その土地には生協の葬儀ホール。
(こちらの登録は、7丁目1-30)
隣の「バス会社」は7丁目1-33。
そのために、「生協の葬儀ホールを造る」と考えています。

恐らく、本業(工業系の製作業、町工場?)からの参入組と思われ、
生協葬の委託を受けているのでしょうか?

CATVで全編見ました。
「兄弟に頼みがあるんだ。うちの息子が打たれて、このままじゃ女房に顔を見せることができない。この子の顔を君の力で普通にしてくれ。」
そんな内容の会話だったような気がします。
やはり、もちは餅屋。それがフューネラル事業者の存在意義だと思います。
究極のサービスでヤンス。

prof様
>第2外国語が中国語の人
私だ(^^;)
使ってみると英和翻訳より中和翻訳機能の方が優秀かも。

LAW 様
Ⅱの、治療を受けている子供を見つめるデニーロの演技と併せてみると
味わい深いですね。

中国では海洋散骨は「国家推奨埋葬法であり、自治体が無料で実施」します。
ただし、無料散骨は「合同」であり、個別散骨は実施しません。(管理が困難)
そこで、昨年から出たのが民間葬儀社(葬儀施行権獲得業者)による、
「ドローンを使った、個別散骨サービス」。(遺灰を積んで、沖に落して戻る)
度を過ぎると「規制と制裁」をしますが、現時点では要監察です。

韓国では、「土葬から火葬が国策」(毎年、死亡者数より火葬数がかなり多い)
であり、「散骨」(特に海洋散骨)を推奨して、法令で保護しています。
しかし、「飴と鞭」は使い分けており、行政で「散骨指定地域の指定」を行って
おり、この地域以外での散骨は基本的には出来ない様にします。
仁川市では沖合の「ブイ(確か2番と3番)」の周囲が散骨指定地域であり、
散骨を行った家族たちは岸から、「沖合のブイに向かって礼拝を行います」。
何もない海への散骨は「対象がない状態」であり、韓国の考えは頷けます。

東京湾アクアラインの「通気島」(東京湾の真ん中の墓石みたいな容」を、
「納骨島と散骨場所」へとの考えもありましたが、当然ながら「没」でした。
高石市から和歌山エリアは「散骨の盛んなエリア」ですので、これからも
色々な業者が進出するのでしょう。

prof様
>ドローンを使った、個別散骨サービス
確かにこれは有りですね。

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