今回ご紹介するのはこの本
間違いだらけの終活 (経営者新書 135) 三浦 直樹 幻冬舎 2015-04-25
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著者に対しての私の印象はまじめな葬儀屋二代目というものだったのですが
(参考記事 「感動葬儀」はいらない )
この本を読んでその印象は裏切られてしまいました。
1.編集者に乗せられたのか
2.ダークサイドに落ちてしまったのか
3.外部ライターを使ったのか?
多分3でしょう。
出版社は幻冬舎の企業出版を扱う子会社のようですし。
では見ていきましょう。
(P23)一般的にこれらを含めた葬儀代は、全国平均で約200万円ですが
もうこの数値が間違っているというのは葬儀業界では常識のはず。
日本消費者協会の「第10回葬儀のアンケート調査」が相変わらずいい加減な件
著者の会社もこんなに儲けていないでしょう?
(P25)しかもその葬儀ブローカーに、暴力団が関わっているという問題も指摘されているのです。
(中略)
そのため残念ながら、アウトローの人々が続々と参入してきている業界でもあるのです。実際、葬儀ブローカーは東京には1000社ほどあり
おそらく外部ライターが↓この産経の記事読んで鵜呑みにしたんだろうなぁ。
葬儀屋って、要するにヤクザなんでしょ
葬儀業界を誹謗中傷している記事なんだからストップかけるべきでしょう。
もし著者本人がこの記事を信じているのなら愚かだとしかいいようがありません。
なんで葬儀社より葬儀ブローカーの方が多いのか?
たとえば飲み屋のツケが残っていて、クラブのママらしき人物が葬儀会館で督促するシーンなど、私は今まで何度も見てきました。
香典目当てと言いたいのかもしれないが、プロは実際そんな取り立て方はしません。
何度も見てきましたって・・・
隠し子や愛人が現れて参列するかどうかでもめて、遺品をめぐってトラブルになる状況も、私には「ああ、またか」と思うくらい珍しくもなんともありません
隠し子や愛人が現れるケースもレアケースとしてあるけれども
「ああ、またか」っていう頻度ではないよ。
余談ですが、病院で衰弱して死を日前にした人がよく「家に帰りたい」と言いますが、あれは単に「家が恋しい」「家の布団で逝きたい」という話ではありません。実はまだ家の中に隠したい、整理したいものがいっぱいあるからというのが本心だったりするのです。(中略)私のお客様の中には、亡くなった夫の衣装棚の奥から女装グッズが見つかり、知らなかった性癖が発覚するというケースもありました。奥様にしてみれば故人を偲ぶどころではなくなってしまうのではないでしょうか。
こんなゲスなことわざわざ書かなくても
(P61)気になる終活アドバイザーが見つかったら、ネットでの評判を鵜呑みにせず、講演会やイベントなどで実際に話を聞いてみる。その後チャンスがあれば、懇親会などで話をしてみる。信頼できそうな人だと思ったら、 一度アポイントをとって話を聞いてみるといった段階を踏んでいくのがよいかもしれません。
そこまでするくらいなら直接葬儀屋さんに相談に行った方が良くない?
(P64)たとえば死亡届は、死後すぐに出さなければいけません。慌ただしい中で手続きするのはかなり骨が折れますが、葬儀社などでは1万円前後くらいで代行してくれます。
すぐじゃなくて1週間以内ね。それから葬儀社が死亡届出すことに言いがかりをつける行政書士もいるから費用の話はしない方がいいと思うよ。
(P76)私の会社で行っている終活セミナーでも、エンディングノートを書きながら、急に泣き出してしまうような人は珍しくありません
珍しいわ!
(P107)文字通り保険として生命保険を活用するのは非常に得策だと思います。
自分の財産は家族と自分のためにすべて使い、葬儀費用の心配をしなくてよいのですから、賢いお金の使い方といえるでしょう。
これ少額短期保険の話なので、お金の使い方としてはスジが悪いよね。
それにしてもなんでこんな本出したんだろう。
次回はちゃんとした本を出されることを期待しています。
(関連記事: 週刊ダイヤモンドの葬儀社ランキングで全国1位になるということ)
幻冬舎の見城さんは「なかなか優秀な人」ですが、活字離れの波には勝てず、
幻冬舎でも色々な部門があります。
我々から見れば、「幻冬舎は自費や持ち込みが多い認識しており、
今回の本は「企業出版部門の会社」から出された書籍です。
企業出版本として読めば、「こんな物」でしょう。
自費出版部門から出された葬儀社社長の本も、自費出版本として読めば
「こんな物」です。
葬儀系の本は、「持ち込み企画、持ち込み原稿」が多いので、レベルに期待する
のはムリです。
先週4月1日付けで、「葬儀従事者を信じた編集者が、大左遷」されました。
「クビになるか」と思いましたが、地方への単身赴任と降格、閑職で留まりました。
葬儀従事者の原稿や言葉を信じて活字にしたとの、「自殺行為」でした。
prof様
>葬儀従事者を信じた編集者
うーん誰でしょう。最近やらかした記事ってありましったけ?
業界紙の者は「葬儀従事者は、ウソしか言わない」と分かっているので
引っ掛りません。(逆にウソに相乗して、商売をしている部分もある)
今回は、「一般書の人達が、計4名の懲罰」。
当事者の葬儀従事者は、「電話を掛けても出ない、会社(CEO)に掛けても
連絡が付かない、何処にいるのか分からない、何時来るのか分からない」。
1か月以上経過して連絡が付くと、「記憶にない、分からない、覚えていない、
知らない」。
その挙句に、「法律の解釈の問題」であり、「昔から行ってきたこと」と。
その結果として、住宅ローンが数十年はあるのに担当した者は「島流し」。
当事者は今も「吐露しまくり」。(次は誰が引っ掛るかと見ています)
今回の件は「マスコミでは有名」であり、葬儀従事者は「ヤクザより性質が悪い」と
の定説が固まりました。(ヤクザは法で規制ができるが、葬儀は無法なので)
真面目な葬儀従事者が増える反面に、「脱法や悪質な者達が増殖」しているのも
事実であり、ある意味では「10年前よりも悪質な部分もあります」。
葬式屋はウソを吐くもの、葬式屋は人を騙すもの、葬式屋は人を裏切るものとの
国民の考えは、簡単には是正できません。
今回は、私の知っている者4名が「処分」ですが、本来の粛清対象は当事者です。
その点では、多きなミスをしない「S女史達を使うのが安全」との考えがあります。
浄化機能を有しない業界は、自らの倫理観が抑止策でしかありません」。
個人的には、「葬儀業界に真面目に従事している人達が哀れ」です。
正当な評価ではなく、「物や数字の評価優先」では人材は育成できません。
三浦さんたまに論理破綻しますけど葬儀にアツいし視点が業界目線だから好きです
prof様
ハァー、なんでわざわざこんなのに引っかかったんでしょうね。
ぽわぽわ 様
ええ、これまでの著作は良くも悪くも純粋だったのに
今回の転向ぶりは一体どうしたのだろうと。
抜粋してるところはどれも秀逸ですが
女装の性癖には笑ってしまいました。死を直面にして余裕ありすぎ(笑)
どう見ても従事者ではないですね~別人になったのですかね?
かかし様
外部ライターに依頼ではないかと思われます。