最初にご紹介するのはこの本。
「上司は思いつきでものを言う」
「上司は思いつきでものを言う」
上司は思いつきでものを言う 橋本治流ビジネス書 (集英社新書)[Kindle版] 橋本治 集英社 2014-07-04
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この本の要旨はこんな感じ。
日本の会社において
以前から行っていたことを止めて新しい改善案を示すというのは
以前から行っていたことを止めて新しい改善案を示すというのは
すなわち上司を非難するということである。
なぜなら年功序列の会社では以前行っていたことを考えたのは今の上司だから。
それを変えるということは、上司が間違っていたと非難することになる、という構造を孕(はら)む。
だから上司はそれを避けるため、何か言わなきゃと思って、思いつきでものを言う。
日本のサラリーマンが薄々感じていたモヤモヤしたものを白日の下にさらしたことで
ベストセラーになりました。
読み返してみて面白いと思ったのが以下の部分。
そんなダメな会社をカリカチュアライズした事例として
「古墳の副葬品として埴輪を作っている」会社が登場すること。
社員である「あなた」は上司に対して
一般の人々は墓として古墳なんか作ろうとしていないし、よって埴輪の需要なんか無い
ということを訴えるのですが、上司はその現実を認めない。
売上げは下がり続けているのに。
これって暗喩(メタファー)と表現するのも気が引けるくらい
どこかの業界のどこかの会社のことを言っていないでしょうか。
第一章だけで良いのでお読みになることをおすすめします。
さてでは
もしそんな会社に勤めていた場合、
絶望的な上司や社長に何を訴えればいいのか、 はこの記事の最後に書いています。
次に紹介するのはこの本。
「HARD THINGS」
HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか[Kindle版] ベン ホロウィッツ 日経BP社 2015-04-17
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多分この本を読んで起業を「あきらめた」人は多いのではないでしょうか。
その理由はこの後で。
ちなみに国内の起業系の本で有名なのはこの二冊だと思います。
社長失格[Kindle版] 板倉 雄一郎 日経BP社 2013-08-23
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不格好経営[Kindle版] 南場智子 日本経済新聞出版社 2013-08-02
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こちらもIT系ですね。
おそらくIT系の企業はドッグイヤーなので短期間に業績がジェットコースターのように上がったり下がったりを繰り返すため話がおもしろくなるのでしょう。
ちなみに「不格好経営」の中で、起業を誘う相手に「社長失格」を勧める描写があります。
「不格好経営」を読めば南場さんが好きになると思います。
しかし他の2冊と比べるとぬるいというか、まだ本心をさらけ出していないです。
おそらく会社も自分のポジションも継続中だからでしょう。
今回の「HARD THINGS」はアンダーライン(実際はKindleだったのでハイライト)を引くところが多かったのですが
「社長失格」と「不格好経営」はその部分が少なかったです。
各本のおもしろさを上げると
「社長失格」は人間の業の描き方
「不格好経営」はちょっと天然ぽい創業者を支える優秀なスタッフのチーム感
という読み物としてのおもしろさが特徴であるのに対して
「HARD THINGS」は実務ノウハウが満載だったため
アンダーラインが多くなったのでしょう。
アンダーラインが多くなったのでしょう。
とはいえどんなノウハウかというと万能なノウハウなど無いという結論なんですが。
著者はこの本のまとめで
「苦闘を愛せ」といいます。
苦闘が具体的に描写されているところを少し長いですが抜粋します。
苦闘とは、そもそもなぜ会社を始めたのだろうと思うこと。
苦闘とは、あなたはなぜ辞めないのかと聞かれ、その答えを自分もわからないこと。
苦闘とは、社員があなたはウソをついていると思い、あなたも彼らがたぶん正しいと思うこと。
苦闘とは、料理の味がわからなくなること。
苦闘とは、自分自身がCEOであるべきだと思えないこと。
苦闘とは、自分の能力を超えた状況だとわかっていながら、代わりが誰もいないこと。
苦闘とは、全員があなたをろくでなしだと思っているのに、誰もあなたをクビにしないこと。
苦闘とは、自信喪失が自己嫌悪に変わること。
苦闘とは、苦しい話ばかり聞こえて、会話していても相手の声が聞こえないこと。
苦闘とは、痛みが消えてほしいと思うとき。
苦闘とは、不幸である。苦闘とは、気晴らしのために休暇を取って、前より落ち込んでしまうこと。
苦闘とは、多くの人たちに囲まれていながら孤独なこと。苦闘は無慈悲である。
苦闘とは、破られた約束と壊れた夢がいっぱいの地。
苦闘とは冷汗である。
苦闘とは、はらわたが煮えくり返りすぎて血を吐きそうになること。
苦闘は失敗ではないが、失敗を起こさせる。特にあなたが弱っているときにはそうだ。弱っているときは必ず。
無理ッス。
これじゃぁ起業ってほとんど覚醒剤と一緒じゃないですか。
まぁ大丈夫だろと思って始めたら何度も地獄を見るという。
堀江貴文氏が大企業の社長に比べてスタートアップ系の社長はバカだと言っている理由がよく分かりました。
ただの利口な人間はこの世界には踏み込めないです。
足下は死屍累々で、砂浜の一粒に相当する人だけが成功譚を語る世界。
買収した会社の役員が末期の病気で、義務はないのに金銭援助したあと著者はこう語ります。
「なぜあのとき助けたのかはわからない。おそらく(自分が)本当の絶望を知っていたからだろう」
の一文は泣けます。
の一文は泣けます。
ここまでではないにしろ、
独立して葬儀社を立ちあげた知り合い達もこういう気持ちを少しは味わったのだろうか。
自分には無理。
さて前置きがすごく長くなってしまいましたが
自分の上司の悪口を言っている葬儀社社員の方へ。
自分の上司の悪口を言っている葬儀社社員の方へ。
この本では社長が従業員とできるだけ面談することを勧めています。
その時社長が従業員に聞くべき事項がこれ。
個人面談で役に立つ質問の例をいくつか挙げてみよう。
■われわれがやり方を改善するとしたらどんな点をどうすればよいと思う?■われわれの組織で最大の問題は何だと思う? またその理由は?■この職場で働く上で一番不愉快な点は?■この会社で一番頑張って貢献しているのは誰だと思う? 誰を一番尊敬する?■きみが私だとしたら、どんな改革をしたい?■われわれの製品で一番気に入らない点は?■われわれがチャンスを逃しているとしたら、それはどんな点だろう?■われわれが本来やっていなければならないのに、やっていないのはどんなことだろう?
すべて「自分の意見」が言えるでしょうか?
これらが言えるまで考え抜いた人だけが上司をバカだと言う権利があるとおもうんですけど
どうでしょうか?
ダメな会社や上司は日本だけではありませんよ。
明日からの仕事で本日はNRT泊。
今回も「シビレル依頼」
内容は、国の機関で講演。
内容
1月22~25日までの間の講演(おそらく1日?)
講演時間 情報なし
講演地 恐らく○○市
講演場所 情報なし
参加者 役人等数百人らしい
設備 プロジァクター、スクリーン、マイク等不明
通訳 医学部で第2外国語を日本語の者
警備 不明
講演題材 未だ明示せず
中国や台湾は、当日に会場に連れて行かれて、「1時間後に、○○について3時間の
講演をしてくれ」が多いので、慣れてはいますが。
おかげで、データを200G近くは持ち歩いています。
(microSDXCが良い、隠しやすく壊しやすい、捨てやすく焼却しやすい)SDXC
これが、ダメなのか普通なのかは難しい判断ですが、「私の基準ではout」。
おかげで、16日間も行かされます。(今回も、コーランが響く街)
もうひとつダメな点。
「犯罪者に正月は迎えさせない」(幸せ)との鉄則があります。
そのために、正月(旧正月で、今年は1月28日)直前に一掃。
一日に「数十人も一掃」を行う施設もあり、火葬場付属解剖施設では
1日で30人以上の解剖を行う羽目に。
法医解剖は葬儀場(火葬場)で行うので、葬儀社(葬儀場・火葬場)の職員は
解剖や解剖介助も業務。(遺体処置担当職員)
一掃と解剖がピークの次期に、予定が立たないのもダメな点。
日本人の「執行待ちは12人」もいますが、この次期には行いませんので。
prof様
>「私の基準ではout」。
OKな人はいないと思います(^^;)