それでもしますか、お葬式?




先日、連載中の葬儀漫画として
漫画「終のひと」が発売されました! – 考える葬儀屋さんのブログ

を紹介させて頂きましたが、こちらもとりあげてみます。

第一話は無料でこちらから読めます。

 

過去、葬儀漫画がでるたびに書評を書いてきました。

葬儀漫画の良作「おとむらいさん」を紹介します – 考える葬儀屋さんのブログ
葬儀漫画「おわるうございます」の書評 – 考える葬儀屋さんのブログ
六多いくみの葬儀漫画「はじめましてさようなら」の辛口書評 – 考える葬儀屋さんのブログ
サタンが葬儀屋をする漫画 – 考える葬儀屋さんのブログ

数年前の葬儀漫画は、レディースコミックや少女漫画が主な発表媒体で、どちらかと言えば女性が主な購読者でした。
葬儀業界の実態は、女性の正社員比率の低い、男尊女卑がまだ抜けきれていない世界なんですけどね。

ひょんなことから葬儀会社に就職することになった主人公(若い女性)。
失敗を繰り返しながら、カッコイイ先輩男性社員、もしくはちょっと生意気だけどカワイイ後輩社員に支えられながら
日々成長していく・・・

そんな、ラブコメ+職業モノ設定が多かったですね。

そういった時期を経て、最近は男性誌でも掲載されるようになりました。

恋愛要素は影をひそめ、バディ(相棒)感やピカレスク(悪漢)感が少し加わって
ややビターな傾向があります。

登場人物は、複雑な生い立ちで
「なぜ葬儀をするのか」
「よい葬儀とはなにか」
で葛藤し続けます。

そもそもこの漫画のタイトルが「それでもしますか、お葬式?」ですからね。

「葬儀で感動!ヒャッッホー」と叫んでいる純粋まっすぐ君な葬儀屋さんも、ちょっとは見習って欲しい。

この作品の主人公は、おかっぱ頭の堅物で、シニカルな発言もバンバン飛び出します。
先輩男性は、絶対シングルで生きていくんだろうなと思わせる人物で、正社員の身分をちらつかせて主人公を操ろうとします。

個人的に残念なのは、(こういう言い方は漫画家の方に失礼なのでしょうが)悪人の描き方が「漫画的」なところでしょうか。
ヒロインの描写や背景に複雑さや深みを持たせているのに、悪人はステレオタイプというか「こんな奴おらんやろ」になっているのが惜しい。

それから個人的には、バッドエンドのお話も一度書いてほしいですね。
とはいえテーマに葬儀業界の流行というか、傾向をちゃんと取り込んでいるということは、それなりに現場取材もしているでしょうから、実際ネガティブ過ぎることは描きづらいのかもしれません。

偉そうな言い方をすると、近年葬儀漫画はさらに
ジャンルとして成熟した
と言えるのではないでしょうか。

さらなる成熟を期待します。











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