葬儀屋がちゃんと話せない件




 以前フリーアナウンサーの梶原しげる氏の本を紹介したことがありましたが
新刊で葬儀屋さんについて述べていらっしゃるようなのでご紹介します。

 

(記事中のちょっと細かい訂正を一つ。
前後の状況から判断して
×司法解剖→○行政解剖
の間違いだと思います。)

要旨は
最初に対応した葬儀社の言葉づかいが悪く、
別の葬儀社に連絡したら言葉づかいが良かったのでそこに決めた、
というもの。
わたしも葬儀屋さんの言葉使いに対してこんな記事を書いたことがありますが
記事中における最初の葬儀社の言葉使いは論外でしょう。

ちょっとだけ細かい意見を言わせていただくと
梶原氏が絶賛している葬儀社ですが
>移送先の病院の近くにありました
(この通り一言一句言ったのかは疑問ですが)
という言い方は満点ではないと思います。
電話のやりとりなので「いそうさき」では、
聞き手が脳内でうまく文字変換できない可能性があります。
脳内変換できたとしても「移送先」ではなく
「○○様(故人名)をお連れする先」というように、
あくまで生きている方と同様の言葉づかいが必要かと思います。

さて
記事中で述べられているダメ葬儀屋さんは
もちろん業界内でも底辺の人でしょう。

ちょっとキツイ言い方をすると

アブラハムリンカーン言うところの
「顔」

からして良くなかったはず。

でもこういう人が働くことができる、ってことは
正規分布のサインカーブを頭に描くと) 
まだまだ葬儀業界の平均値が、他のサービス業に比べて低い
ってことになるのだと思います。

大体ねぇ、葬祭ディレクター試験の科目の一つ、接遇試験の内容を、ちょっと見て下さいよ。

 ◆ 「接遇」評価のポイント
 
● 評価のポイント
 
(1) 立っての挨拶がきちんとできるか?
 挨拶の所作がきちんとしているか、きちんとした姿勢・態度での礼ができるかを見ます。
 (2) 自己紹介ができるか?
 葬儀の担当者としての自分を適切に自己紹介できるかを見ます。
 (3) 遺族にお悔やみが言えるか?
 悲しみにある遺族に対して、適切な表現できちんとお悔やみを言うことができるかを見ます。
 (4) 故人氏名、喪主氏名等の確認を行っているか?
 打ち合わせに先立って、故人氏名、死亡月日、死亡年齢、喪主氏名、(故人との)続柄、宗旨(1級では加えて主催会社名)の確認を行っているかを見ます。
 (5) 応接が丁寧であるか?
 遺族に対しての応接が丁寧かつお客の身になってできるかを見ます。また、相手の目をしっかり見て、落ち着いて、きちんとしているかなどを見ます。
 (引用終わり)
これを試験としてやらなければいけない業界・・・
恥ずかしいです(>_<)

とはいえ、この記事で重要なことは
賢い消費者によって、
ダメな葬儀社は選ばれず、良い葬儀社が選ばれた
ということ。

健全な淘汰が働いている、ということです。

この傾向がどんどん加速しますように。











14 件のコメント

  • ここ10年以上、葬儀業界紙を目にしていませんので既に伝えられたかは不明ですが

    韓国では昨年8月に「葬儀従事者の国家資格」が施行されました。
    約2年程を費やして審議され2011年に決定、2012年施行となりました。
    葬儀の法制化はされていましたが、国家資格化には葬儀従事者のレベル問題もありました。
    当面は無資格者も葬儀業に従事は出来ますが、学部卒者との入れ替えも進んでおり、完全資格化も然程遠くではありません。

  • prof様、
    なんかこのあたり、韓国の方が進んでますよね。
    「2012 年 7 月、野党先進統一党のイ・ミョンス議員(現在は与党セヌリ党に所属)の
    代表発議により、葬儀業届出制の導入を盛り込んだ葬事法改正法案が国会に提出され
    た。」

  • 詳しい資料は置いてきていますが、来週には帰国できますので詳しい情報は後ほど。

    ソウルや釜山、大邱等の都市部では、葬儀は病院で行うことが標準となりつつあります。
    日本と同様に病院死亡が多くなり、病棟で死亡した遺体を地下の葬儀場または、同敷地内の葬儀棟に移して葬儀を行い、その後は火葬場に搬送され納骨堂との流れです。
    これは、遺体管理の理想形に近く、消費者保護観点からも政府が進めている方法です。
    医学部を有する大学には葬儀学部併設も珍しくはなく、学部卒業者の多くは病院葬儀部に就職をしており、病院スタッフとして葬儀を行います。

    これは、医療も葬儀も保健部(保健省)が管理しており、法制的にも保健部所管となっていることから
    医療⇒死⇒葬儀⇒火葬・埋葬との自然な流れができました。
    中国(ROCも同様)では死ぬまでが衛生部、死亡からは民政部と所管が変わるために、病院での遺体の保管(解剖体を除く)すらできません。

    韓国国内では病院内葬儀が急速に増加していますが、地方を中心に「ジャージにサンダル履き」の様な葬儀社も存在し、都市部では「スーツにネクタイは着ているが同類」の葬儀社も残っています。
    これらの葬儀社や人達を廃業や排除することは容易くなく、法による規制強化と管理強化、新たな国家資格創設により「push out」を考えています。

    日本の葬儀はビジネスとしては世界1ですが、その先が何もないために「誰でも参加OK」となってしまったのは残念です。

  • prof様、
    情報提供ありがとうございます。
    > 韓国国内では病院内葬儀が急速に増加していますが、地方を中心に「ジャージにサンダル履き」の様な葬儀社も存在し、
    んー、このあたりは万国共通な感じですね。

  • また、亜細亜で大幅に遅れました。
    国家資格化が良いとは言えませんが、現場で働く者達にはマイナスです。

  • 韓国での国家資格化に関しては韓国国内資料の、「保健・福祉 Issue & Focus 2012/6/22」の展望及び発展方向と「韓国法制研究 2011」の葬事環境の変化に伴う法制改善法案の項で解説がされています。

    韓国政府保健福祉部の報道資料では、2011年8月に「葬事法改正」を行い、翌2112年8月には施行しました。
    これは、「葬礼指導士国家資格証精度の施行」を伴うもので、葬礼指導士国家資格が始まりました。
    韓国国内の葬儀は葬儀社から医療機関、土葬から火葬、墓から納骨堂や散骨と急激な変化が起きており、これらに伴い「よろしくない従事者達」の存在が問題化し、国民の保護の目的から葬儀(葬事)改革と国家資格化、登録や認可、報告が求められる様になりました。(適正管理化)

    資格も企業や業界のための資格は社会的な容認が難しく、国民保護のためであれば容認がスムーズです。
    国内で、葬儀の資格が1個増えても驚きませんが、「資格は少ないから価値があります」。
    全葬連が作れば互助会やJA、その他も「対抗資格」を作るのでしょうか?

  • prof様、
    >葬礼指導士国家資格
    いいですね、これ。
    日本でも制定されませんかね。
    合格率10%くらいで。

  • 韓国の葬儀は70%以上が病院内で行われており(現時点では75%近く)、旧来の葬儀社は消えつつあります。
    パチンコ禁止令の様に、「思い切った施策をする国」ですので葬儀改革は出来ましたが、日本では国家資格化は1000%あり得ません。

    ただし、葬儀従事者の社会的評価を上げるためには、「合格率が低く、難しい資格」は歓迎です。

  • 人ではありませんが、動物の死体の扱いは厄介です。
    中国では病死した豚は川に流しますが、日本では家畜(牛、馬、豚、羊、山羊、鶏等)が死んだ場合は厚生省管轄の法令で適正処理を行わなければなりません。

    しかし、ペットには人の遺体と同様で法令がありませんでした。
    しかし、環境省がペットの死亡時に関して法令管理(家畜は厚労省でペットは環境省)を考えています。
    http://www.env.go.jp/council/14animal/y143-08/mat01.pdf
    ペット霊園問題が根底にありますが、ペットの葬儀社には認可や届け出制度ができる可能性はあります。

    国内で1年間に殺処分される犬猫が約30万匹であり、飼われている犬猫は不明ですが、20万匹程度(?)が死ぬとすれば、ペット葬儀ビジネスが大きくなったのも頷けます。

  • prof様
    話はちょっとずれますが
    熊本市動物愛護センターが、責任放棄でどうしてもペットの処分を希望する飼い主に対し
    ペットを抱かせた状態で注射を打って死なせる
    という話はインパクトがありました。

  • 地方では火葬場の汚物炉や動物炉で焼却をしますが、都内では捕獲から殺処分、焼却まで行う施設(アウシュビッツと呼んでいた)が2か所あります。

    厚労省と環境省では、環境省系団体が頻回に資格講習を行っており、「ペット葬祭ディレクター」が取り込まれる可能性はあります。(1級と2級があり、問題はペット葬儀概論から出題されています)
    人間の葬儀は帰属が不明解なために法の適応も困難。

    またまた別件ですが、
    3月19日、CXで19:00から一波乱を予感させる内容があります。
    関わりたくないので「静観」です。

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