花火の季節ですね。
と珍しく季節ネタで始めてみました。
以前このブログで
株式会社福祉葬祭 代表取締役の武笠文吉氏をご紹介したことがあります。
ま、ご紹介と申し上げましたが、
ちょっとこの人、なんか、ねぇ
というニュアンスだったわけですけど・・・
先日、その武笠文吉氏が、葬儀に関する、とある特許を取られていることを発見。
「この発明は粉骨よりなる遺灰を内蔵した花火を打ち上げて散骨する」
うーん、
ねぇわ(^^;)
「単に撒散らして散骨する場合に比較して
花火により飾ることにより参列者に感動を与え
深い思い出を残すことが出来るようになるという効果を有するもの」
ねぇ、散骨を「単に撒散(まきち)らして」って言ってるけど、
花火とともに爆発させるほうが、やりっぱなし感があると思うんだが・・・
「深い思い出を残す」って
特許絡みで
昨年倒産したS社ではエンバーミングの特許を持っていました。(広義の意味では1992年以降はアウト)
しかし、昨年4月に期限切れとなり、現在では国内でエンバーミングを行っても特許権侵害には当たりません。(出願日 1992年4月22日)
特許権をチラつかせたら「無効申請」をしてやろうと考えていましたが、会社も特許も消え去りました。
葬儀系の特許や実用新案、商標登録は「笑える物」が沢山あります。
prof様、
>葬儀系の特許や実用新案、商標登録は「笑える物」が沢山あります。
確か昔、遺影写真の代わりに液晶テレビを置くというビジネスモデル特許があったような・・・
先週、特許庁のデータを調べたら「私の知らない私の特許申請(発明者として)」が1本見つかりました。
国によるタイムラグもあり、「特許潰し」でも使われる方法ですが、勉強になりました。
例えば中国では特許申請をすると申請書受理は18か月以上先であり、現状では受理まで2年を要します。
受理をされると審査まで36か月以上で概ね4年を要します。
そのために、申請から早くて5年、外人の場合は7年が必要です。
一方日本では、特許申請はその場で受理、1年後には公開され(学者や教育・研究機関であれば6か月以内)、早ければ1年~2年で特許が取得できます。
すなわち、中国で出された特許でも2年後に日本で出すと「日本で出した特許が先に公開され、権利を得ます」。(国際特許として申請)
TPPとWTOを見越して2006年に中国で出した特許が、2010に日本で出された特許に先を越されました。
今後は審査の早いアフリカか東南アジアで出さなければダメな様です。
今回の特許はアメリカや日本の企業には大きな楔であり、2028年までは簡単に進出は出来ない様になっています。(TPP参加により、対アメリカや海外進出企業の特許価格が倍増した)
特許は金にならない物ばかりですが、抑止効果はあります。(制止権はないが)
日本で特許権を主張して裁判をしても、金にはなりません。
そのために、日本の葬儀業界における特許申請は、「同業他社の抑制目的」と言えます。
prof様
>2006年に中国で出した特許が、2010に日本で出された特許に先を越されました。
なんか中国の方が特許権利意識がアンフェアなイメージがありましたが
そうでもないんですね。
>「私の知らない私の特許申請(発明者として)」が1本見つかりました。
なんかこれもすごい話です(^^;)
私の名前(フルネーム)でブログに投稿される、勝手にHPに私の写真が載せられる、私の名前で契約書が造られて契約が交わされている、未発表の原稿が他人の名前で出ている、、いっぱいあります。
prof様
>私の名前で契約書が造られて契約が交わされている
これはシャレになりません。
今日もこの問題で話し合いましたが、「知っていたのに適切な対策を講じなければ、認めたことになる」と教えてもらいました。
HP等で、「認められた印(登録された印)以外の契約は無効です」と書けば良いそうです。(とりあえずは)
prof様
>「知っていたのに適切な対策を講じなければ、認めたことになる」と教えてもらいました。
うーん、そうかもしれませんが、厳しい・・・