都内に住んでいる方が、最も安くお葬式を済ませる方法を考えました。
とにかく安く済ませたいという方向けの記事です。
目次
遺骨をどうするか問題
従来のお葬式
通常のお葬式の流れは以下のとおりです。
死亡→搬送→安置→納棺→通夜→葬儀→火葬→納骨
(くわしくはこちらをクリック→葬儀の流れ )
費用はざっくり全国平均120万円くらいです。
一般家庭においては大きな出費です。
直葬(火葬のみ)
大きく費用を抑えるために、式場費用や、人件費が大きくかかる通夜と葬儀を行わない直葬(ちょくそう)という方法があります。
↓こういう流れですね。
死亡→搬送→安置→納棺→通夜→葬儀→火葬→納骨
注意点としては
- 寺に墓を持っているような関係があると、寺が葬式をやれとプレッシャーをかける
- 親戚から反対される
- なんとなく罪悪感がある
という点が挙げられますが、都内ではほぼ3割以上が直葬なので、こういう問題をクリアしている人は一定数いるのです。
この方法だと費用を30万円前後に抑えることができます。
遺骨の問題
「安いお葬式の済ませ方」がテーマの場合、大体ここまでで話が終わっていたのですが、
実は先送りにされている問題が1つあります。
遺骨の扱いです。
すでにお墓を購入しているなら、四十九日を目安に、納骨するでしょう。
しかし戦後地方出身者が集まった東京には、お墓を持っていない人が多いのです。
2005年の古いデータではありますが、東京都建設局のアンケートによると、約4割の人がお墓を持っていません。
墓地を購入するなら、墓石とあわせて200~300万円ほどかかります。
最近は墓地ではなく、ロッカー形式の納骨堂も人気ですが、それでも都内なら80万円ほどかかります。
法律上自宅に遺骨を置いておくことは問題ありません。
しかし、子孫が代々続くとしたら、ずっと自宅にいくつも遺骨を置いておくわけにはいきません。
子供がおらず、自分の代で終わらせる場合は、永代供養墓といって、他人の遺骨と一緒に祀(まつ)ってもらう仕組みが最近の霊園にはあります。しかし、それでも30~50万円はかかります。
つまり直葬(火葬のみ)が30万円で済んだとみえて、いずれかの段階でさらに30万円以上必要になってくるのです。
墓地を購入するのは得策ではない
現在、お墓を持っていない人が墓地を買うことには、危険性がつきまといます。
今後少子高齢化によって、墓を管理する人が少なくなっていくでしょう。
人口問題研究所の試算では、2100年に日本の人口は、現在の約半分の6300万人になってしまうと言われています。これまでもそうでしたが、人口動態はほぼ正確に予測されますので、こうなることは確定です。
国学院大学の石井研士教授は2040年には現在の3割の寺は消滅すると予測しています。
このような状況で、高いお金を払って墓地を買ったところで、将来無縁墓地になる可能性は高いです。
終活界隈のITメディア・サービス事業を行う鎌倉新書の2023年のアンケートは、以下の結果を伝えています。
実際に購入されているのは「樹木葬」が51.8%で過半数を突破、次いで「納骨堂」20.2%、「一般墓」19.1%
- 合祀墓(他の人と一緒に一箇所に祀られる)
- 散骨(海にまく)
- 手元供養(自宅においたまま)
です。
0(ぜろ)葬を提唱する島田氏の浅はかさ
そこで宗教学者の島田裕巳氏が唱えたのが「0(ぜろ)葬」です。
「火葬場に遺骨を全部置いてくる」ことで墓を持たない方法を唱えました。
私は島田裕巳氏を学者として評価していません。
どのような思想を述べるのも自由ですが
発言に一貫性がなく、発言の根拠としているファクトの確認が杜撰(ずさん)だからです。
多分、読者が自分の本を買ってくれれば内容はどうでもいいと思っているのです。
そもそも都内の火葬場は原則遺骨を全部持って帰らなければいけません。島田氏は実務上の実行性を全く考えずに言いっぱなしなのです。
関東の火葬場はなぜ原則遺骨を全部持って帰るルールなのか、については↓この記事をお読みください。関西の火葬場は、誓約書を書けば、遺骨を全部置いていってもいいというところが多いです。
都内23区の火葬件数のシェア7割を誇る東京博善グループでは、遺骨の全てを持って帰るというルールでしたが、数年前から遺骨の「一部」を置いていってもいいというルール変更が行われました。
そこで島田氏が私のポストを受けて
「一部だけでも引き取ればいいということなので、ほぼゼロ葬です。全骨を引き取るのとでは、心理的な影響が相当に違います。」
とテキトーなことを言い始めたので、軽くバトル。
島田先生リツイートありがとうございます。
博善のサービスは存じ上げていますが、必ず遺骨の一部は持って帰らないといけないので、島田先生の唱えるゼロ葬ではない、という認識です。 pic.twitter.com/SQW0KLWJLp— 考える葬儀屋さん 著書「子供に迷惑をかけないお葬式の教科書」扶桑社から絶賛発売中 (@kangaerusougiya) September 13, 2022
島田先生
「心理的な影響が相当に違います」とのことですが、エビデンスはありますか?
遺骨が「ある」と「ない」では心理的に大きく違うと思いますが、遺骨が「300gある」と「100gある」ではそんなに違いがあるでしょうか。
「遺骨がある」ことが問題だから、ゼロ葬ではなかったのですか?— 考える葬儀屋さん 著書「子供に迷惑をかけないお葬式の教科書」扶桑社から絶賛発売中 (@kangaerusougiya) September 13, 2022
島田先生のロジックでは「関西の拾骨はほぼゼロ葬」ということになってしまいますが?
ご自身の著作を読み返してみてはいかがでしょうか?
「ほぼゼロ葬」という言い方は詭弁です。 pic.twitter.com/9lAa0rJ3c9— 考える葬儀屋さん 著書「子供に迷惑をかけないお葬式の教科書」扶桑社から絶賛発売中 (@kangaerusougiya) September 13, 2022
反論がなかったので、私の意見が通ったと理解しています。
遺骨の管理を完全に手放すことが目的なので、「全て火葬場に置いてくる」が必須です。 遺骨の量の多寡の問題ではありません。
島田氏は0葬を提唱したものの、実態と遺族心理と実行性、それぞれの理解が浅はかなのです。
だから、私が0葬を完全体にします。
墓の負担を減らすことによって、実質的な葬儀費用を最小化します。
0葬の実務マニュアル
実際に0葬を行う方法をくわしく解説します。
解説に入る前に、以下の内容を事前にお断りしておきます。
- 筆者は0葬を推奨していない。多様な価値観によって、希望する人のために解説している。
- 以下紹介する火葬場は何度か使用経験があるが、実際に0葬に立ち会ったことはない。日常業務で行っているお葬式の事前相談と同じく、0葬の事前相談があったものとして、調べた。(実際に立ち会ったことのある葬儀屋さんがいましたら、コメント欄から情報提供いただければ幸いです。)
- いかなる不利益が生じても筆者は一切の責任を負わない。例えば菩提寺があるのに勝手に0葬を行うとトラブルになる可能性がある。
馬込斎場を使う方法
前述したように、都内で遺骨を全部引き取ってくれる火葬場はありません。周辺の全骨引取り可能な数少ない火葬場を使います。
第一候補は、千葉県船橋市の馬込斎場を使う方法です。(2024年5月現在の料金体系を使用しています)
流れ
- 事前相談…依頼内容が若干特殊なので、引き受けてもらえる葬儀社を探して、段取りの確認と見積書の受取を行っておく。
- 死亡/搬送…亡くなったらすぐに葬儀社に一報をいれる。病院にお迎えに来てもらう。故人を専用の車両に乗せて、馬込斎場へ向かう。
- 安置/納棺…葬儀社に馬込斎場の申込み手続きをしてもらう。故人が馬込斎場に到着したら、安置室で、馬込斎場で購入した棺に収める。
- 火葬…遺骨を全部引き取ってもらう承諾書に記入する。火葬後、遺骨を全部引き取ってもらう。手ぶらで帰る。
価格例
都内で火葬した場合との葬儀費用の比較例です。葬儀社支払い分は目安です。
(2024年5現在の価格を反映) | 馬込で0葬 | 都内で直葬 | |
---|---|---|---|
葬儀社支払い分 | ¥200,000 | ¥250,000 | ※都内で直送する場合、 棺代は葬儀社支払い分に含まれる |
棺(馬込斎場販売) | ¥16,390 | ||
安置室2日分市外料金 | ¥22,000 | ¥19,800 | |
火葬料 | ¥82,000 | ¥75,000 | ※馬込は市外料金 |
骨容器 | ¥2,915 | ¥13,970 | |
永代供養墓 | ¥0 | ¥300,000 | |
合計 | ¥323,305 | ¥658,770 |
都内から千葉に移動するため、30km分ほど多めに搬送料金(約1万円)がかかりますが、骨容器や棺が安く購入できるので、火葬料金だけの比較でも少し安いくらいです。
さらに遺骨の扱いもなくなるので、価格差は明らかです。
長所
この方法の長所は
遺骨の取り扱いとそれに付随する費用が発生しない
ことです。
短所/注意点
一方短所は以下の通り。
都内から遠い
さきほど述べた通り都内のどこを起点にするかにもよりますが、都内の火葬場に行くのに比べて30~50km余計に移動が必要です。
病院~安置の際は、希望しなければ全て葬儀屋さん任せで、同行する必要はありません。
市外料金がかかる
馬込斎場は公営火葬場なので、船橋市・習志野市・八千代市・鎌ケ谷市の方は市内料金で使用できるのですが、それ以外の方は市外料金を支払う必要があります。
ただし、都内の火葬場は民間が主流で、公営火葬場もそこそこ高いので、市外料金でも都内よりは割安です。
安置は日中
安置室は夜間(友引日前日にあっては午後5時15分から翌日の午前8時45分までの間、友引日前日以外は午後10時から翌日の午前6時まで)の受け入れはできません。
もし夜間に亡くなった場合は、病院と交渉して明け方まで出発を待ってもらうか、葬儀社の安置室を経由させる必要があります。葬儀社の安置室は有料の場合があります。
安置日数が伸びるリスク
亡くなってから24時間以内に火葬をすることができないので、夕方なくなると翌日に火葬することは(死因が一類感染症の場合を除いて)不可能です。
また混雑していて、火葬炉が空くまで数日待つ場合もあります。
引き受ける葬儀社が限られる/依頼先の確認が必要
ちょっと特殊な方法であり、コストの割に葬儀社の利益が少ない案件なので、都内の葬儀屋さんはいやがるでしょう。特に馬込斎場で販売されている棺を使う、というところが障害になるかもしれません。
ちなみにアメリカでは、顧客が棺を持ち込んだ場合、それを使用しなければならない法律があるのですが、日本にはなく、葬儀社側に選択権があります。
そのため地元の船橋市の葬儀社に頼んだほうが、引受けの可能性は高まります。
病院搬送が都内発であっても、契約先の車両業者に頼んでくれるでしょう。
「引き受けます」という葬儀社を私が調べて掲載するのは簡単なのですが、その葬儀社のクオリティまでは判断できないため、葬儀社の紹介は差し控えます。
備考
遺骨を全部引き取ってもらう際に提出する誓約書はこちらです。
厚木市斎場を使う方法
2番目の候補は厚木市斎場です。
東京都下(西側)に住んでいる方は、厚木市斎場のほうが近いでしょう。
流れ
- 事前相談…依頼内容が若干特殊なので、引き受けてもらえる葬儀社を探して、段取りの確認と見積書の受取を行っておく。
- 死亡/搬送…亡くなったらすぐに葬儀社に一報をいれる。病院にお迎えに来てもらう。故人を専用の車両に乗せて、自宅もしくは葬儀社の施設へ向かってもらう。
- 安置/納棺/出棺…自宅もしくは葬儀社の施設に安置する。火葬当日までに納棺してもらう。火葬当日火葬場向けて出発。
- 火葬…火葬当日遺骨を全部引き取ってもらう承諾書に記入押印する。火葬後、遺骨を全部引き取ってもらう。手ぶらで帰る。
価格例
都内で火葬した場合との比較例です。
(2024年5現在の価格を反映) | 厚木で0葬 | 都内で直葬 | |
---|---|---|---|
葬儀社支払い分 | ¥220,000 | ¥250,000 | ※厚木の場合車両料金を追加した |
棺(葬儀社用意) | ¥50,000 | ||
安置室2日分 | ¥0 | ¥19,800 | ※自宅で安置すると無料 |
火葬料 | ¥70,000 | ¥75,000 | |
骨容器 | ¥20,000 | ¥13,970 | ※葬儀社が持ち込む |
永代供養墓 | ¥0 | ¥300,000 | |
合計 | ¥360,000 | ¥658,770 |
ちなみに馬込斎場の場合と比べると、棺と骨容器が葬儀社のものを使用することになり費用がかかります。また安置場所→火葬場の車両費用が増えます。葬儀社の安置施設を借りた場合、追加料金が発生します。
長所
- 都内で永代供養するより安上がり
- 東京都下(西側)に住んでいる方にとっては馬込斎場より近い
短所/注意点
一方短所は以下の通り。
都内から遠い
さきほど述べた通り都内のどこを起点にするかにもよりますが、都内の火葬場に行くのに比べて30~50km余計に移動が必要です。
病院~葬儀社施設に安置の際は、希望しなければ全て葬儀屋さん任せで、同行する必要はありません。
市外料金がかかる
厚木市斎場は公営火葬場なので、厚木市の方は市内料金で使用できるのですが、それ以外の方は市外料金を支払う必要があります。
ただし、都内の火葬場は民間が主流で、公営火葬場もそこそこ高いので、市外料金でも都内よりは割安です。
安置は葬儀社か自宅安置
厚木市斎場に安置室はあるのですが、厚木市斎場の式場使用者しか使えません。つまり火葬場だけを借りる人は使えません。
病院は原則亡くなると夜間でも故人を連れて出ていかないといけないこともあり、火葬までの数日間、自宅か葬儀社の施設に安置することになります。
葬儀社の施設は有料のことが多いです。
また病院→安置→火葬場とことで、安置場所経由で移動するので、車両料金が余計に(2~3万円ほど)かかります。
安置日数が伸びるリスク
亡くなってから24時間以内に火葬をすることができないので、夕方なくなると翌日に火葬することは(死因が一類感染症の場合を除いて)不可能です。
また混雑していて、火葬炉が空くまで数日待つ場合もあります。
引き受ける葬儀社が限られる/依頼先の確認が必要
遺骨を全て置いていくという珍しい事例であり、遠方になるので都内の葬儀屋さんはいやがるかもしれません。地元の厚木市の葬儀社に頼んだほうが良いかもしれません。
都内で火葬後、散骨
最後の選択肢は、都内で火葬して、格安の業者に散骨を委託するという方法です。
散骨とは
散骨とは遺骨をパウダー状にして屋外に撒(ま)くことです。
国内では、専門業者に依頼して海上に撒くのが一般的です。この方法なら、散骨後遺骨を管理する必要はなくなります。
以前は、船をチャーターして家族が同乗していっしょに遺骨を撒くのが主流でしたが、最近は全て業者に任せて、撒いてもらう方法もあります。
家族が同乗する場合は25万~30万円ほどですが、全て業者任せの場合は5万円、安いところだと25,000円くらいまで値段が下がってきました。
流れ
- 死亡/搬送…亡くなったらすぐに葬儀社に一報をいれる。病院にお迎えに来てもらう。故人を専用の車両に乗せて、都内の火葬場へ向かう。
- 安置/納棺…葬儀社に火葬場の申込み手続きをしてもらう。故人が火葬場に到着したら、安置室で、葬儀屋の用意した棺に収める。
- 火葬…火葬後、遺骨を一度自宅に持って帰る。
- 散骨…格安散骨業者に申込み、遺骨をゆうパックで送る。業者に散骨してもらう。
価格例
都内で火葬して散骨した場合です。
(2024年5現在の価格を反映) | 都内で直葬後散骨 |
---|---|
葬儀社支払い分 | ¥250,000 |
棺(葬儀社用意) | |
安置室2日分 | ¥19,800 |
火葬料 | ¥75,000 |
骨容器 | ¥13,970 |
散骨委託 | ¥30,000 |
合計 | ¥388,770 |
都内の直葬費用+散骨の約30,000円がかかります。
長所
- 地元の都内で火葬できる
- 永代供養を行うより安い
短所/注意点
一方短所は以下の通り。
業者に遺骨を送らないといけない
散骨業者に依頼すると、遺骨をゆうパックで送るためのキット(段ボールやエアパッキン)が送られてきます。それに骨容器を納めて郵便局に持っていかないといけません。
ちなみに、なぜゆうパックかというと、ゆうパックだけが遺骨を郵送することを認めているからです。
一度自宅に遺骨を持って帰らないといけない
火葬場では一旦遺骨を預からなければいけないので、遺骨を一旦自宅に持って帰る必要があります。
持ち帰るのがどうしても嫌なら、事前に散骨業者に送ってもらった郵送キットを火葬場に持参し、
火葬場で梱包し(この作業に関して、火葬場職員はおそらく手伝ってくれません)、その足で郵便局に行って手続きするということも可能です。
状況は少し違いますが↓似たようことはしたことがあります。https://kangaerusougiyasan.com/archives/die-alone.html
遺骨の処理をしたという実感がわかない
業者に全てまかせた場合、散骨に立ち会うわけではないので、遺骨が海に撒かれたという実感がわかない可能性はあります。ただこの選択肢を選んだ方は、遺骨に執着はないと思うので、そもそもこの点は問題にならないかもしれません。
散骨の依頼先の一例として、Amazonに登録されていた業者のリンクを貼っておきます。
「葬儀屋に頼まず自分たちで」はおすすめしない
余談ですが、葬儀のことがよくわかっていないライターが、葬儀屋さんに頼まず遺族たちだけで見送ることを提唱していたことがありました。
↑この記事でも言及しましたが遺体の処置や火葬場の予約など、初めての人には難易度が高いです。ましてや精神的に負担の大きい状態の遺族がやると、まず失敗します。葬儀はやり直しが効かないため、おすすめしません。
安く火葬をしてくれる葬儀社の探し方
さて低価格の葬儀屋さんの選び方です。
ここで安く火葬だけをしてくれる葬儀社を、ずばり挙げることができればいいのですが、それは難しいです。
- 広告上の見かけの費用を安くして、実際は後から追加費用が発生するケースが多い。
不動産屋のおとり物件みたいなものです。 - 安い葬儀社ほど従業員のレベルが低くなる。
という2つの問題があるからです。
1の問題については
現在ネットの葬儀屋紹介業のトップ企業の火葬のみの価格が175,000円くらいです。価格競争力を保とうとして、だいたい周りの企業も広告上はこの金額に合わそうとします。
紹介を受ける葬儀社もこの金額が利益の出る限界なので、この金額よりも安いところはちょっと怪しいと言えるでしょう。
見積もりを頼む時は「後から追加費用が発生したと言われても払いませんけど、いいですね?」という念をおして、正確な総額を把握するようにしてください。
2の問題については
「自分は0葬するくらいだから、故人がぞんざいに扱われたり、従業員の態度が悪いのは気にしない」というのであれば、スルーしてください。
やっぱり自分はそこそこ安くて、それなりのレベルがいいという方で、かつ3番目の方法の都内で火葬をする場合、火葬場である東京博善自身が運営する葬儀社に頼むという方法もあるでしょう。
私の予想
さて色々墓を購入せずに済ませる方法をくわしく述べてきましたが、私の予想では、2035年ごろに東京の火葬場が有料で、遺骨の全部引取りを始めて、遺骨と墓の問題が解消するのではないかと予想しています。
具体的には以下の流れです。
墓を購入できない人・維持できない人が増加。
寺院墓地の廃業が増加。
身寄りのない死亡者が増加。
→無縁仏を引き受ける地方自治体の許容量がオーバー
→西日本から火葬場の遺骨引き取りが一般化
→全国に波及→東京博善も同調
以上、都内に住んでいる方が、最も安くお葬式を済ませる方法について解説しました。
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